HTCが提供している「VIVEPORTインフィニティ」は、定額料金でVRコンテンツが遊び放題になるVRサブスクリプションサービスだ。月額1500円、年額プランだと、1か月あたり1000円で利用できる。
そんなVIVEPORTインフィニティのVRコンテンツを紹介する本連載、第3回となる今回は、VRアクションゲーム「Fruit Ninja VR」を紹介する。両手に持った日本刀で、宙に舞うフルーツの大群をメッタ斬り……というちょっと「Beat Saber」ライクな要素もあるが、リリースは2016年の本作が先。VRゲームの中でも「古参」タイトルだ。
主なゲームシステムは、日本刀でフルーツを思うがままに切断していく、というシンプルなもの。移動システムは存在せず、プレイヤーはフィールドに直立した状態で、ハンドコントローラーを通じて日本刀を操作する。 ゲームモードは、「アーケード」「クラシック」「禅」「サバイバル」の4種類が存在。どれもユニークなルールが設定されており、日頃のストレスをぶつけることが可能だ。
「アーケード」モードは、床から射出されるフルーツを、制限時間内にとにかく斬りまくるゲームモード。簡単そうに聞こえるかもしれないが、これが意外と奥深い。果物のなかには、斬ってしまうと制限時間が減る爆弾が含まれているのに加えて、ハイスコアを狙うには、フルーツを“一筆書き”で切断して、コンボを獲得していく必要があるからだ(このコンボギミックは他モードも同じ)。
フルーツの動きと爆弾の有無を一瞬で判断し、斬る軌道を脳内に素早く組み立てるという、プレイヤーの頭の回転が重要な本モード。斬ることで制限時間が延びる果物や、一定時間、ゲーム内の時間をスローにしたり、スコアを倍増する“特殊フルーツ”も稀に出てくるので、上手く利用してハイスコアを狙っていきたい。
「クラシック」は、基本的にはアーケードと同じだが、制限時間が存在しない代わりに、3ミスでアウトになるライフ制が導入されている。フルーツを落とす(切断しないまま地面に触れてしまう)と、ミスとしてカウントされる仕様。このモードでは、爆弾がとても凶悪(斬ると即ゲームオーバー)になっており、プレイ中の緊張感はかなりのもの。
あくまで筆者のプレイ感覚だが、本ゲームモードは「Fruit Ninja VR」のなかで一番難しいと感じた。あちこちから飛び出すフルーツをひとつも見落とせない上、混じる爆弾を完璧に見分けないといけないからだ。もし本作をプレイする場合は、クラシックはある程度スキルに自信がついてから遊ぶことをオススメする。
「禅」モードは、大仰な名前に反して1番簡単なゲームモードだ。時間制限制だが、邪魔をする爆弾が出現しないので、プレイヤーはただフルーツを斬ることに集中できる。なぜこのモードがメニューの右寄りに配置されているのかは不明だが、初めてプレイする人は、まずこのモードで「Fruit Ninja VR」のプレイ感覚を掴むと良いだろう。
最後の「サバイバル」モードは、これまで紹介したゲームモードとは一線を画している。フルーツは床から射出される代わりに、空飛ぶドローンからプレイヤーめがけて発射されるのだ。フルーツが飛んでくるタイミングはほぼランダムなので、常に集中しなければならない。ライフ制のルールなので、フルーツをひとつ見逃すだけでも致命傷。また、ドローンの数はゲームが進行すると増えるので、難易度も上昇していく。培ったすべてのスキルを総動員して挑もう。
先述の通り、「Fruit Ninja VR」は2016年発売と古参タイトルだが、単純かつ気持ちのいいゲームプレイ感覚は今遊んでも十分に楽しめる。新型コロナウイルスによって、屋外え身体を動かしづらい今日この頃。余ったエネルギーを本作にぶつけてみるのも、よいのではないだろうか。
なお、「Fruit Ninja VR」の価格はVIVEPORTでは1480円。VIVEPORTインフィニティに登録すれば、定額で本作を含めたVRコンテンツが遊び放題になる。詳細はこちらから。
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