Xperia 1 IIは前モデルの不満点を着実につぶした正常進化モデルだ!
ソニーモバイルのフラッグシップスマートフォン「Xperia 1 II」がドコモとauから5月下旬以降に発売されます。今回、発売前にグローバル版を借用したので、前モデル「Xperia 1」との違いを中心にファーストインプレッションをお届けいたします。
Xperia 1 IIはソニーモバイルコミュニケーションズのフラッグシップ端末。もちろんこの時期に発売されるので5G通信に対応。ちなみに製品名に5Gを入れていないのは、ドコモ、au、ソフトバンクの全端末中で本製品だけ。こだわりでしょうか? うっかりでしょうか?
基本スペックは着実に進化。Xperia 1がSnapdragon 855/メモリー6GB/ストレージ64GBでしたが、Xperia 1 IIがSnapdragon 865 5G/メモリー8GB/ストレージ128GBにグレードアップされています。このなかで一番うれしいのはストレージの増量ですね。
カメラについては全カメラが約1220万画素と画素数を揃えている点は変わりありませんが、名門ブランド「ZEISS Lens」(ツァイスレンズ)が採用されています。また、標準カメラは1/1.7型大判センサーが採用され、Xperia 1比で約1.5倍の高感度撮影性能を実現したとのこと。人間だけではなく動物の瞳にも対応したリアルタイムAF機能も見逃せないポイントです。とくにペットの写真を撮る人には最適の機能といえます。
一方で、標準カメラがF値1.6からF値1.7へと暗くなっていますが、言うまでもなくF値だけが画質を決めるわけではありません。トータルバランスを考慮して、カメラレンズを再設計したのだと思われます。
ソフトウェア的な進化点で注目したいのが「Photography Pro」の搭載。ソニーのαシリーズから継承したUIによって、ミラーレス一眼カメラに近いマニュアル撮影が楽しめます。もちろんセンサーやレンズの性能が段違いなので、Xperia 1 IIでαシリーズと同等の画質を得られるわけではありませんが、マニュアル撮影のテクニックを学ぶのには大変役立つと思います。
このほかにもWi-Fi 6(11ax)対応による通信機能の高速化、バッテリーを3200mAhから4000mAhに増量、ワイヤレス充電に対応、3.5mmイヤフォンジャックの復活と、大幅な進化を遂げたXperia 1 II。一刻も早く発売されることに期待したい一台です。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります