四十路の手習いじゃないけども……
アスキー編集部が在宅ワークになってからなので、気がつけば電車に1ヵ月以上乗っていない。こんなこと、今までの人生ではなかったので驚いている。移動はすべてマイカー。クルマに乗らないときは家にいる。仕事もプライベートもすべて家。そう、生活のほとんどを家の中で過ごしているのだ。在宅ワーク中だから当たり前だけど。
在宅で働いていると、不思議な現象が起きる。今まで出勤して仕事をしていたときは、まったく気にならなかったのに、なぜか部屋の整理整頓をしたくなるのだ。とくに、買ったはいいが開けてないパッケージの多いDVD/Blu-rayの棚を整理したくて仕方がない。でも、このご時世、中古ショップに売りにいくのも……。そこで、アカウントを作ったまま放置していた「メルカリ」を始めてみることにした。
デジタルガジェットなどは、もう少し経験を積んだらチャレンジする予定だ。さて、アカウントはあるので出品すればいいだけなのだが、今までヤフオクくらいしかやったことがなかったので、やや戸惑ってしまった。バーコードを読み込ませれば商品情報が出てくるのは便利で、目から鱗。だが、情報がないものもぼちぼちあるので、それは手入力で。
商品写真は細かい部分まで見えるように数パターン撮影した。出品金額は悩ましいところだが、これで儲けようとか考えてないので、相場より安く設定してみることに。すべての設定が終わったので、出品完了。さあ、次の商品を……とスマホを触っていたら「商品が売れました」とメッセージが。はやい! これがメルカリのスピード感か。今さらながら感動してしまった。
調子に乗ってどんどん出品していく。基本的にNetflixなどのストリーミングサービスにあるもの、4K UHDがあるもの、ダブってるものはすべて出品。気がつけば30品ほど出していた。それから1週間が経ち、20品ほど売れたのでかなり棚もスッキリしてきた。
売れたあとは発送手続きだが、幸いにも我が家の徒歩圏内にメルカリが提携しているコンビニと宅配便の営業所があるので、そこに持ち込むだけ。送料は売り上げから引かれるので、その場で現金は不要。あとは購入者に「発送しました」の通知をするだけ。
このように、自分に必要なくなったものが他の人に必要とされるのは気分がいい。今後も続けていくことにしよう。なぜ今までメルカリをやらなかったのかといえば、梱包や発送、購入者とのやり取りなどが仕事をしながらだと面倒に感じたからだ。しかし、いまならこれまで通勤など移動に使っていた時間を、メルカリの作業に当てられるし、仕事上必要な機材のやり取りついでに発送すれば一石二鳥である。
そして1週間以上続けてわかったことがあるのだが、売れる商品売れない商品がハッキリしている。今回の出品だと、邦画は比較的高値で売れるが、洋画はピンキリ。Blu-ray作品が500円でも売れないものはある。ちなみに、DVD/Blu-rayのサイズだと送料が195円なのだが、エアクッション付き封筒が100円ちょっとかかり、販売手数料として設定価格の1割引かれ、さらに自分の手間賃を考えると、500円のものが売れてもジュース1本分くらいにしかならない。いくら儲けを考えてないといってもこれは寂しい。
販売価格のバランス感はもうちょっと勉強しないといけないが、この調子で我が家の断捨離を進めていこうかと思う。いまは新しいことを始めるのにいい機会なのかもしれない。
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