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シチュエーション別! オンライン飲み会の必携ツール4選

2020年04月25日 12時00分更新

オススメのオンライン飲みツール
その3、「Remo」

 「Remo」(https://remo.co/)はビデオ会議システムの中でもダントツにユニークなサービスだ。4人もしくは6人のテーブルが複数ある大きな部屋をイメージした設計になっている。参加者は座っているテーブルの人たちと会話ができるが、隣のテーブルの声は聞こえない。リアルの飲食店に近い仕組みになっているのが面白い。ただし、参加するにはアカウントが必要になる。Googleアカウントでサインインすることも可能だ。

 試しに少人数の飲み会で利用したが、テーブルが分かれるメリットがあまりない。ただ、10人くらいになると、話す人は話すが、話せずに聞き役になってしまう人も出てくる。そんな時、Remoならちょっと隣のテーブルに行って雑談するというのも手軽にできるようになる。リアルのビジネス交流会みたいなイベントに向いていそうだ。

 ホストは月額50ドルからの有償契約が必要になる。1テーブルに6人座れるようにするには、月150ドルのディレクタープランが必要だ。少々高いが、多数の人を招いて、ネットワーキングイベントなどを実施するならありだろう。

テーブルを移動できるのが特徴

同じテーブルの相手と会話できる

オススメのオンライン飲みツール
その4、「Google Meet」

 Googleの企業向けソリューションであるG Suiteを契約しているユーザーが主催できるビデオ会議「Google Meet」(https://gsuite.google.co.jp/intl/ja/products/meet/)も試してみた。参加する際のメッセージが紛らわしく、参加者の一人が電話をかけて参加してきたのには笑った。マイクがない人がビデオ会議に参加する際、音声を電話で伝える機能が搭載されているのだ。

 画質も音質も良好。ブラウザーで動作するので参加側なら手間もかかない。会議中は自分の顔が右上に小さく表示され、並ばないのでオンライン飲みには向かないね~などと話していたのだが、調べてみたらグリッドの中に自分を表示させる設定も用意されていた。

 G Suiteをこのためだけに契約する人はいないだろうが、1アカウントなら月680円で利用できる。Zoomから乗り換えるかどうか悩ましいところだ。

招待される側はウェブから気軽に参加できる

安定した映像と音質。筆者がグリッドに表示されていないのは設定を見つけられなかったため

 多数のサービスでオンライン飲み会を開催し、オススメだったのがこの4ツール。選に漏れたサービスは、今回紹介したサービスに比べて、画質が悪かったり、通信が不安定だったり、画面が見にくいなどの理由で、オンライン飲み会にはオススメできなかった。

 とにかく簡単に飲み会を開きたいなら「Zoom」が一番。無料アカウントで時間を気にせず飲みたいなら「たくのむ」がいい。多人数を集めるパーティを開催するなら「Remo」が面白い。もし、G Suiteアカウントを持っているユーザーがいるなら、手軽に高品質な通話を無制限にできる「Meet」を利用すればいいだろう。

筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・銀座で営業中。

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