アスキーの会員サービスASCII倶楽部では、会員の方だけが読めるさまざまな連載や特集が毎日更新中。
本日は、ASCII倶楽部の人気記事「家族のために買う、電動アシスト自転車の選び方」を紹介します。
都市部の移動手段は 電動アシストが最強
街中で電動アシスト自転車を見かける機会が増えたと感じる人も多いはず。以前は50cc以下の原動機付き自転車が移動手段の定番だったが、日本自動車工業会の調査では、販売台数は最盛期の2割以下に落ち込んでいる。減少の理由はいくつか考えられるが、最大の要因は「バイクの置き場がない」ことだろう。
一方、集合住宅に住むユーザーを中心に増加傾向が続くのが、電動アシスト自転車だ。バイクの駐輪スペースは少なく不便だが、電動アシスト自転車は狭いスペースに駐車しやすく、子どもや大荷物を積んでも電動アシストで坂をラクラク上れる。さらに維持コストも最小限。とはいえ、高い買い物なので機種選びは失敗したくないところ。自転車選びのポイントをチェックし、買い物や子どもの送迎用の足として家族にプレゼントして、家族の絆を深めよう!
30代は子どもの送迎需要が高い
原付バイク販売数は2割以下に
なぜ電動アシスト自転車で家族愛が証明できるのか? 本音トーク
クルマがあっても駐車場所に困る!
スピーディー末岡(以下末岡):昨年、奥さんに電動アシスト自転車をプレゼントしたんだけど、ウチみたいに共働きで小さい子どもがいる家 庭なら生活必需品だと思うな。だって、クルマで子どもの送り迎えをするにも、保育園のそばにクルマを駐車できないし。買い物に行くにも、駐車場になかなか入れないしさ。
南田ゴウ(以下南田):今は核家族化が進んでるじゃないですか。特に都市部では集合住宅住みの人も多いし、駐車場の料金も高い。さらに、都市部はバイク駐輪場も少ない。置き場所を考えると必然的に電動アシスト自転車を選ぶことになりますよね。だって、子どもと荷物も乗せてラクに移動できるのだから。公共交通機関での移動では周囲に気を使うし、子どもから目を離せず気が休まりませんよね。
末岡:ウチの近くは坂が少ないので「ふつうの自転車でいいかな」とも思ったよ。買う前に家族持ちの編集部員に相談したんだけど、全員ふつうの自転車だったし。でも、仕事帰りで疲れた奥さんに送迎 の手間に加えて、体力まで消耗させたくなかった。実はよく交代で送り迎えしてるけど、漕ぎ疲れないので「帰りに頼まれた買い物をしよう」が苦じゃない。これがホントに大きい。大荷物でも疲れないし、奥さんのポイントをラクして稼げるんだよ(笑)。
自転車は子どもを乗せられるのが強み
南田:ウチは近所が坂だらけなので、独身の自分でも生活用に買うなら電動でしょうね。最寄りのスーパーからの帰り道が上り坂だし、米や水など重いものから、トイレットペーパーみたいなデカブツも、余裕で積んで帰れますから。
末岡:あと、原付は2人乗りできないから、子どもの送り 迎えに使えない。となると、単純に選択肢から外れる。それに、もらい事故が怖いしね。でも、自転車なら危険だと思ったら歩道に待避できる。徐行の必要があるとはいえ、行動の選択肢が増えるのがいい。
南田:あと、自転車の駐輪場がお店の入り口に近いことが多いんです。重い荷物をすぐに自転車に積める。これはクルマや原付との意外と大きな差だと思いますよ。
末岡:電動アシスト自転車は価格が高いので、失敗したくない買い物ではある。だから、できるだけ長く使いたいよね。製品の選び方や乗り方のアドバイスを受けたり、日常のメンテナンスまで考えると、通販ではなく最寄りの自転車店で買うのがオススメかな。
南田:家族で共用するなら、どの色を買うか相談が必要ですよね。あと、重いバッテリーを充電するのはお父さんの役目と決めておくと、より家族愛が深まるかも(笑)。
末岡:家族愛を証明するなら、家族用+自分用の2台買うのがベストだと思う。買い物や送り迎えも、家族全員で行けばいいじゃない。単純に荷物も倍載せられるし、公園とか図書館とか、近所に家族でお出かけする際にも便利だし。気分転換にもよさそうだね!
集合住宅は駐輪場が中心
坂が多い場所ほど便利!
買い物の足として最適
これでわかった!! 電動アシスト自転車の選び方
1.チャイルドシートは前? 後ろ? デザインではなく使い方を重視する
電動アシスト自転車を選ぶ際に重視したいのがチャイルドシートの搭載位置だ。選択肢は前か後ろ、あるいは両方の3種類。製品安全協会のSG基準では、前乗せタイプは1〜4歳、後ろ乗せタイプは1〜6歳と定められている。
長く利用したいなら、子どもの対応年齢が長いリヤチャイルドシートがベストだが、前乗せタイプも小さな子どもを目の届く範囲に乗せられるメリットがある。チャイルドシートは後から搭載できるものの、そのぶんコストがかかるので慎重に検討しよう
長く使いたいなら後ろ乗せがオススメ
前乗せタイプ
後ろ乗せタイプ
2.タイヤサイズはどれを選ぶのがいい? 両足が着くのが前提 大きいほど安定志向
自転車は、一般的にタイヤが大きい方が走行中に安定する。ただし、子どもを乗せて走る場合は、安定した走りよりも安全性を第一に考えて選ぼう。目安としては、自転車にまたがった際に両足がぴったり地面に着くかどうか。いざという時に自転車を両足で支えられないと、転倒する可能性も高い。購入時には必ず試乗して足つきを確認しよう。
2人乗せはかかとが着く高さに
タイヤは大きいほど安定する
3.どのアシスト距離のモデルがいいの? 坂道の多さと充電頻度で選ぶ
使用頻度や住環境、坂道の多さに応じて検討しよう。バッテリー容量が大きい製品ほど1回のアシスト距離は伸びるが、充電時に持ち運ぶバッテリー重量は重くなる。逆に、アシスト距離が短い製品は充電の頻度が多くなるが、そのぶんバッテリーの持ち運びがラク。ショップで購入する際は、自分の具体的な使い方を相談して最適な製品を選ぼう。
強力なアシストほど消費
リチウムイオンバッテリーC400
4.いっしょに買っておくべきモノは? ヘルメットは必須! 空気入れも用意する
自転車といっしょに自分と子ども用のヘルメットを購入しておこう。ヘルメットは子どもが嫌がるかもしれないが、万が一に備えて最初からかぶせておくべき。習慣化させておかないと、めんどうに感じてしまう可能性もある。また、英式バルブ対応の空気入れも持っておこう。タイヤの空気が足りないと走行性能が落ち、パンクの可能性も高まる。また、タイヤの空気圧はバッテリー消費にも影響する。
J-CULES2
空気入れなども用意しよう
5.子どもを乗せる際の注意点は? 乗せるのは後ろ→前 降ろすのは前→後ろ
子どもを2人乗せする際の基本は、必ず後ろから乗せるようにしよう。前から乗せてしまうと重量バランスが崩れ、ハンドルが切れると転倒してしまう可能性がある。駐車時はハンドルロックも忘れずに。逆に降車時は、乗車とは反対に前から降ろす。慣れてしまえば無意識にできるようになるが、習慣化することが重要。自転車を購入したら事前に何度か練習しておこう。
自転車をすぐ支えられる位置に立つ
6.自転車に乗る際の服装は? ヒールの高い靴やロングスカートは×
自転車に乗る際は、動きやすい衣装を選ぶのが基本だ。靴はペダルにしっかり足が密着するスニーカーがベスト。ヒールの高い靴はペダルを踏み外すと事故の原因になるので避けたい。また、長めのスカートは自転車に乗りにくいだけでなく、車輪やチェーンに巻き込まれてしまう可能性がある。チノパンやジーンズなども、安全のために右足の裾を止めるバンドを用意しておくのがオススメだ。
7.走行前にチェックする部分は?
確認してから走行しよう
1.ハンドル ゆるみやガタつきはないか、ブレーキは利くか
2.ベル きちんと音が鳴るか
3.ライト きちんと点灯するか
4.タイヤ 空気圧は適正か、摩耗していないか
5.サドル 高さは適切か、ゆるみやガタつきはないか
6.ペダル ガタつきはないか
7.シート ガタつきはないか、ヒビや損傷はないか
8.スタンド スムーズに動作するか、ガタつきはないか
万が一に備えて保険に加入しよう 自治体によっては義務化されたところも
東京都では2020年4月から、自動車保険への加入が義務付けられた。義務化されていない自治体のユーザーでも、不慮の事故に備えて家族で入れるタイプの保険に加入しておこう。事故は自身がどれだけ注意していても、降りかかってくる可能性はゼロではない。また、自分が加害者になってしまうケースもある。家族の安全と生活を守るためにも、必ず保険に加入しよう。
自分にピッタリな保険を選ぼう
・TSマーク付帯保険:自転車安全整備士に点検確認を依頼(有償)することで自転車に貼り付けられる。赤色は傷害保険(入院15日以上の怪我、死亡・重度障害)および賠償責任補償(限度額は1億円)が付帯。
・自動車保険の自転車傷害特約:自動車保険の特約として、傷害特約に加えて個人賠償責任補償 特約を用意する保険が多い。特に自分が加害者となった場合に 備えて、ぜひとも個人賠償責任補償特約は加入しておきたい。
・キャリアの自転車保険:国内の大手3キャリアは、キャリアアプリから加入できる自転車保険を提供中。家族プランに加えて夫婦、個人プランも用意され、家族プランなら家族全員の事故が補償されるので安心。
オススメの最新電動アシスト自転車6モデル
1.PAS Babby un SP リヤチャイルドシート標準装備モデル
激坂や平地、発進時など状況に応じた最適なアシストを提供
子どもを包み込む座席
前カゴは余裕の大容量
アシスト力を自動で調整する"スマートパワーアシスト"機能を搭載。速度やペダルの回転数、斜度などを察知して最適なアシストを提供する。斜度のきつい坂道では自動的に強モードに切り替わり、従来の1.5倍のアシスト力でサポート。チャイルドシートは子どもの頭部を包み込む。
家族愛度:★★★★★
自宅近くに坂が多いならコレでキマリ。「坂道ラクラク 対応」で、子どもと荷物を満載しても余裕で乗り切れる。
2.PAS Crew
24型タイヤがちょうどいい! 子育て後も長く使い続けられる
子ども用座席を追加可能
子育て後も末永く使える
『PAS Babby un SP』と同じスマートパワーアシスト機能を搭載した、24型タイヤ搭載モデル。子どもの送迎だけでなく、散歩やサイクリングに活用したいユーザーにも向く。車輪は大きいが低床フレームの採用により乗り降りしやすい。家族と自分で共用する場合にもオススメだ。
家族愛度:★★★★☆
子育て後も座席を外して長く使い続けられ、大型タイヤの安定性も◎。アシスト力もPASシリーズ中最高レベル。
続きは「家族のために買う、電動アシスト自転車の選び方」でお楽しみください。
なお、こちらの記事の続きを読めるのはASCII倶楽部会員の方限定です。
ASCII倶楽部には、今回紹介した記事だけでなく、PCやスマホ、カメラ、テレビ、オーディオなどの会員だけが読める連載が更新されております! さらに、週刊アスキー 電子版の最新号から過去4年ぶん以上のバックナンバーが読み放題となっております。
会員制読み放題サービス
ASCII倶楽部(アスキークラブ)
■利用料金
月額 税込1080円
※毎月1日~末日までの利用料金として
■支払方法等
●クレジットカード
* VISAカード/MasterCard/アメリカン・エキスプレスカード/JCBカード
●auかんたん決済
●ドコモケータイ払い
●Amazon アカウント
※auかんたん決済、ドコモケータイ払いを選択された方は、3日間無料キャンペーンをご利用いただけません。 ※ご利用になる決済機関によって決済時期及び決済方法が異なります。
それぞれの決済機関が定める利用規約等をご確認ください。
■提供時期
月額利用料金の支払い後、すぐに利用可能。
■推奨環境 <端末・ブラウザ>
【PC】
・OS
Windows 7 以上 , Mac OS X 10.10以上
・ブラウザ
(Windows)Internet Explorer 11※Edgeは除く , Google Chrome最新版 , Firefox最新版
(Mac)Safari最新版
【スマートフォン】
・OS
iOS 8 以上 , Android 4.x以上
・ブラウザ
(iOS)Safari
(Android)Google Chrome
URL ASCII倶楽部
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります