週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

東京交響楽団の無観客演奏がほぼ1週間でリリース、ハイレゾファン必聴のでき

2020年04月12日 19時35分更新

 評論家・麻倉怜士先生による、今月もぜひ聴いておきたい“ハイレゾ音源”集。おすすめ度に応じて「特薦」「推薦」のマークもつけています。優秀録音をまとめていますので、e-onkyo musicなどハイレゾ配信サイトをチェックして、ぜひ体験してみてください!!

連載で紹介した曲がラジオで聴けます!

 高音質衛星デジタル音楽放送「ミュージックバード」(124チャンネル「The Audio」)で、4月から「麻倉怜士のハイレゾ真剣勝負」がスタート。毎週、日曜日の午前11時からの2時間番組で、第1日曜日に最新番組が放送。残りの日曜日に再放送が実施される。

収録風景

 ASCIIの連載と連動。麻倉怜士先生とe-onkyo musicの祐成秀信氏と二人で番組をお届します。

『東京交響楽団 Live from Muza!'' 名曲全集 第 155回』
大友直人、東京交響楽団、黒沼香恋、大木麻理

特選

 まさに今の時期だから、配信されるハイレゾだ。2020年3月8日の東京交響楽団のミューザ川崎シンフォニーホールでの「無観客コンサート」のライヴ。当日、本来のコンサート開演と同時刻の14時より、ニコニコ生放送にて配信(ハイレゾではない)。視聴者数は約10万人にも達し、3万件を超えるコメントも寄せられた。そこで、EXTONが録音していたハイレゾ音源を、ウルトラハイスピードで編集。マルチチャンネルからのミックスダウン、マスタリングを遂行し、なんと1週間後の3月14日に、e-onkyo musicでハイレゾ配信が開始された。まさに配信ならではのスピード感だ。

 ミューザ川崎シンフォニーホールならではのアンビエントの濃さと潤い感が感じられる。その豊かな響きで各楽器、各パートの明瞭度が疎外されることなく、音場感と音像感が適度なバランスを保っている。「1.ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲」は曖昧なる美しさ、「2.ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調」は絢爛な色彩感、「8.サン=サーンス:交響曲 第 3番 ハ短調第3楽章」の迫り来る緊張感、第4楽章のオルガンの辺りを制する睥睨感……と演奏も力が入っている。ファイルのパラメーターは複数用意されているが、やはりDSD11.2MHzは輝きと躍動感、音の緻密感が違う。トランペットの響きがより明瞭に、切り口が鮮やかに。ピアノの華麗さも、よりブリリアントになる。ハイレゾ・クラシックファン必聴の名録音だ。

FLAC:192kHz/24bit、96kHz/24bit
WAV:192kHz/24bit、96kHz/24bit
DSF:11.2MHz/1bit、2.8MHz/1bit
EXTON、e-onkyo music

『ラヴィング・タッチ』
鈴木良雄、山本剛

特選

 ひじょうに明解で明晰な音だ。山本剛はどこまでも抒情的で、ヒューマンなサウンドを奏でる。そのタッチは暖かく、無限のニュアンスを湛える。(麻倉先生が主宰者のひとりの)UAレコードで、情家みえのヴォーカルアルバムを制作する時にも、ぜひ山本剛とのアンサンブルで行きたいと思った。山本剛のピアノは、1音1音に表情が付き、同時にフレージングに抑揚感があり、そこから輝かしい光彩感が発露する。特に音のストーリー性は他の追随を許さない。まさに、ワン・アンド・オンリーのピアニズムだ。「2.朝日のごとくさわやかに」は、冒頭の鈴木良雄のベース旋律の弾み感と軽快な山本のピアノの優しさが聴ける。山本の十八番の「6.ミスティ」のとろけるような美しさ。ピアノ高域が宝石のように輝く。ジャズバーでグラスを傾けながら、極上の時を過ごすような暖かな素敵な雰囲気だ。

FLAC:48kHz/24bit、WAV:48kHz/24bit
Days of Delight、e-onkyo music

『ベートーヴェン:「熱情」&「ワルトシュタイン」』
イリーナ・メジューエワ

特選

 クラシックの新レーベルから鮮烈なハイレゾ作品が登場した。ヴィンテージピアノの保守を得意とし、クラシック・スタインウエイを擁する日本の老舗ピアノ工房、日本ピアノサービスの「BIJIN CLASSICAL (ビジン・クラシカル)」レーベルからリリースされた、ロシアの名手、イリーナ・メジューエワのベートーヴェンの名作ソナタ集だ。

 日本ピアノサービスは、なぜレーベルを立ち上げたのかとの私の質問に、こう答えた。

 「あらゆる年代のスタインウェイに触れるなかで、特に古き良き時代に作られたスタインウェイの生命力溢れるサウンドの虜となっていきました。以来、日本ピアノサービスでは、自分たちの目で選んだ古き良き時代の名品の音を、自分たちの手で蘇らせ、弦楽器の名品と同様に、それらを次の世代と受け渡すことを最大の喜びとして参りました。素晴らしい楽器と優れたアーティストの組み合わせによる録音を後世に残すべく、"ビジン・クラシカル"レーベルを立ち上げました」

 「ビジン(BIJIN)」とは、ロシア極東の少数民族の話すウルチャ語で「なにごとも、あるがままに」を意味する言葉という。この意味の通り極力、人工調を排し、ワンポイント録音によるナチュラルな音響を、モットーとする。「私たちは、優れたピアニストの繊細な表現がダイレクトにリスナーに届くサウンドづくりを理想とします。自然なホールの響きの中で、基本的に2本のマイクでシンプルに録音。極力加工せず、タッチによって敏感に反応する音のニュアンスをできる限り残して、あるがままを製品化します」(日本ピアノサービス)という。

 今作のピアノは、1925年製ニューヨーク・スタインウェイ(CD135)。日本ピアノサービスが1994年に入手し、スタインウェイの設計思想を熟知する熟練の技術者たちによって徹底したリビルトが行われた逸品だ。私もこの年代のハンブルグ・スタインウエイを所有しているが、日本ピアノサービスによると「1920年前後は、スタインウェイが私たちにとって最も関心のあるピアノを生み出していた年代です。当時のニューヨーク製の鉄骨は、粘りのある太くリッチなサウンドを響かせるのです」

 メジューエワのベートーヴェンは感情をそのままストレートに爆発させるひじょうに剛毅で大胆だ。音楽エネルギーが大胆に発露され、音が疾走する。メジューエワの圧倒的な音楽的ダイナミックレンジと微細なタッチへの即座に応えるニューヨーク・スタインウェイのレスポンスも、たいへん見事だ。

 最近のピアノ録音は、ホールトーンを大量に採り入れる傾向が多いが、ワンポイント・ステレオマイク録音の本作は、くっきりと音像が立ち、音の造形が浮かび上がる。もちろんホールトーンはリッチだが、明瞭な直接音が主体になる。ワンポイント録音らしい、透明度と抜けの良さも感じられる。日本ピアノサービスは録音セッションについて、こう報告した。

 「ピアノが『こう弾いて欲しい』と要求するのに応えることで演奏が出来上がっていく、そんな感じで録音セッションが進んで行きました。ピアノがいちばん偉くて(録音当時94 歳!)、演奏者もスタッフもそれに従った感じです」。2019 年4月12~13日、新川文化ホール(富山県魚津市)で収録。

FLAC:96kHz/24bit、WAV:96kHz/24bit
BIJIN Classical、e-onkyo music

『Tchaikovsky: Piano Concerto No. 1 in B-Flat Minor, Op. 23』
Vladimir Ashkenazy、London Symphony Orchestra、Lorin Maazel

特選

 アシュケナージのチャイコフスキー協奏曲はステレオでは、本作だけ。1962年にチャイコフスキー国際コンクールで最高位をジョン・オグドンと共に獲得し、翌年の1963年に演奏活動の自由を求めてロンドンへ移住。英デッカと契約し、デッカ録音第2弾としてロリン・マゼール/ロンドン交響楽団と協演した。アシュケナージはチャイコフスキーの協奏曲に関しては外面的な楽曲として、その後はレパートリーから外しているが、しかし、覇気と生命力に溢れたアシュケナージ26歳のチャイコフスキーは30代前半のマゼールと若々しい火花を散らす。

 冒頭のホルンの雄渾さ、トゥッティの勢い、エネルギー感、そしてピアノの和音連打とアルペジオの強奏は、まさに若さの象徴だ。旋律に輪郭を明確に与え、その切れ味が音楽を疾走させる。その後の「模範演奏のアシュケナージ」と違い、エネルギーの発露は圧倒的だ。この頃のオーケストラ録音はホールトーンよりも、明からに直接音主体であり、それだけアシュケナージとマゼールの音楽づくりが明瞭に、手に取るように分かる。センターのピアノ音像が大きく、音調はひじょうに明瞭。背後のオーケストラの実存感も格段だ。序奏旋律が再現する場面の弦の勢い感も素晴らしい。2004年作成のDSDマスターだが、配信フォーマットはflac 96kHz/24bit。せっかくだから、DSDで聴きたいところだ。1963年4月、ロンドン郊外のウォルサムストウ・アッセンブリー・ホールで録音。

FLAC:96kHz/24bit、MQA:96kHz/24bit
Decca Music Group、e-onkyo music

『RISA Plays JAZZ』
南里沙

特選

 美人クロマチックハーモニカ奏者、南里沙の「RISA PLAYS」シリーズ最新作。これまでシネマ、クラシック、J-POP、童謡などの作品をリリースしていたが、今回はジャズスタンダード集だ。クロマチックハーモニカは、右側のスライドレバーを押すことでシャープとフラットが発音でき、オクターブの全音、半音の12音階が自在に出せるので、理論的にはどんな曲でも演奏可能だ。「RISA PLAYS」シリーズの、シネマ、クラシック、J-POP、童謡に加えて、今回、ジャズも……というジャンルを選ばないレパートリーの広さこそ、クロマチックハーモニカの世界の広さを、問わず語りに示している。

 ハーモニカは穴に息を吹いたり、吸ったりすれば、まったくの初心者でも音が出せる。ここがほかの管楽器との違いだ。しかし、それは単に「音が出る」という状態にすぎず、訓練を積んだプロが奏でる音はまったく違う。本アルバムではそんな多彩な感情表現、音色表現の技が堪能できる。

 ハーモニカは、数多くの管楽器の中でも、哀愁感の表現に長け、人間的な感情感をより深く出せる楽器だ。呼吸がそのまま音になるので、感情が乗せられるのである。「1.The Shadow of Your Smile」を聴くと、ハーモニカならではの感情感がよく分かる。「2.Autumn Leaves」ではヴィブラートによる小節の効かせ方はまるで演歌のよう。「3.Moanin'」のブルーノートも艶艶。

FLAC:96kHz/24bit、WAV:96kHz/24bit
キングレコード、e-onkyo music

『Beethoven Songs』
Matthias Goerne、Jan Lisiecki

推薦

 現代最高のバリトン歌手、マティアス・ゲルネによるベートーヴェン歌曲集。マティアス・ゲルネはシュヴァルツコップとフィッシャー・ディースカウから薫陶を受けたドイツ・リートの第一人者。音楽ジャーナリストの伊熊よし子は「クラシックはおいしい」ブログで、インタビューにおけるコメントを紹介している。「私が師事したシュヴァルツコップとフィッシャー=ディースカウからは、歌詞の母音の発音に対する“色″というものの大切さを教えてくれました。シューベルトもシューマンもマーラーも、それぞれの歌曲にはその作曲家ならではの特別な色彩が潜んでいるのです。私はその教えを忠実に守り、豊かな″色″を自分の声で生み出すようにしています」

 そのマティアス・ゲルネが、ドイツ・グラモフォンでの録音プロジェクトをスタートさせた。ユニークなのは、ドイツ・グラモフォンで作品をリリースしている若きピアニストとのコラボレーション。作曲者によってピアニストを替えるという。ピアノとの協調を重視するマティアス・ゲルネならではのは試みだ。まずはベートーヴェンイヤーなのでベートーヴェン歌曲からスタートしたが、今後はシューベルト、ブラームス、ウェルフ……などのドイツ・リートアルバムが期待される。第1弾のパートナーは、本欄でもこれまでにベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲録音、シューマンのピアノ協奏曲、ショパンのピアノと管弦楽のための作品集のハイレゾアルバムを採り上げ、高く評価しているヤン・リシエツキ(JAN LISIECKI。1995年、カナダ生まれ)。

 

 素晴らしいベートーヴェンだ。マティアス・ゲルネの優しさを込めた情感豊かなビロードの声と、彼の音楽を緻密な音で支えるヤン・リシエツキは、かつてのフィッシャー・ディースカウとジェラルド・ムーアの名コンビを思い起こさせる。「13.希望に寄せて」の美しさには陶然とする。ライヴ収録らしく、響きが深く、すべらかな声の粒子が、会場に飛翔し、拡散していく様子が、2つのスピーカーの間で聴き取れる。ミックス的にはマティアス・ゲルネをメインにし、それにヤン・リシエツキのピアノが安定的に寄り添う。2019年7月、ベルリンで録音。

FLAC:96kHz/24bit、MQA:96kHz/24bit
Deutsche Grammophon(DG)、e-onkyo music

『RS5pb』
類家心平

推薦

 ジャズレーベル、T5Jazz Recordsの注目の新作だ。同レーベル・プロデューサー、清水正はホームページでこう述べている。「ジャズというニッチなマーケットの中で、いくら素晴らしくてもメジャー契約できるアーティストはごく一部。私は20年間メジャーと言われるレコード会社に勤務していましたが、そんな素晴らしいアーティストの作品を作り、キチンと世の中にプレゼンテーションして行きたいと言う思いに動かされ、T5Jazz Recordsを2013年2月に設立いたしました」。本作は日本を代表するトランペッター、類家心平の4年ぶりニューアルバム。タイトル「RS5pb」は類家が率いるバンド名だ。

 「1.Civet」はひじょうにキレがシャープで、音が疾走する。タイトでハイスピード。エレクトリックも多用し、まさに最先端を突っ走るイメージだ。センターにはミュート+ワウペダルの、左にはファズが掛かったエレクトリックギターと明解なポジショニングを持つ。荒々しい中にも知性が感じられる。ザ・ローリング・ストーンズのカバー「5.Lady Jane」は、アコースティックなバラード。ベースとピアノが美しく、背後のギターのフィードバックが現代風な味わい。

FLAC:96kHz/24bit、DSF:2.8MHz/1bit
T5 Jazz Records、e-onkyo music

『Rejoice』
Tony Allen & Hugh Masekela

推薦

 アフロビートの創始者、フェラ・クティと共に活動していたナイジェリア出身の名ドラマー、トニー・アレンと、南アフリカ出身の伝説的ジャズ・トランペッター、ヒュー・マセケラ(2018年、他界)が2010年にイギリスで録音していた未発表音源をベースに、現代のゲストミュージシャンの演奏を同じスタジオでオーバーダビングした作品。アルバム名の『REJOICE』は名詞joy(喜び)の動詞形。「喜び」がさらに大きい。

 「1.Robbers, Thugs and Muggers」は、リズムの躍動と、ヒュー・マセケラのトランペットの名人芸が、いかにもアフリカを感じさせる。合いの手のコーラスが快感。トニー・アレンのリズムの跳躍感、弾み感も愉しい。「2.Agbada Bougou」のタムタム音が心地好い。音像はオーバーダブされたトランペットがセンターに定位し、ドラムスはその奥で、中央から左側に拡がる。

FLAC:96kHz/24bit、MQA Studio:96kHz/24bit
World Circuit、e-onkyo music

『ミキシング・カラーズ』
ロジャー・イーノ、ブライアン・イーノ

推薦

 アンビエント・ミュージック(環境音楽)とは「明瞭な曖昧性」を持った、背景に漂う瞑想的な音楽とでも評すればよいか。それぞれが、アンビエント・ミュージックの大家にして作曲家、プレイヤー、プロデューサーであるブライアン・イーノとロジャー・イーノのイーノ兄弟が初のデュオ制作に挑んだアルバムだ。制作は2005年から15 年以上掛けた。ロジャーが MIDIキーボードで録音した MIDIファイルを兄に送り、兄が曲を加工し、再度、戻す……という作業で作曲された。前島秀国の解説によると、当初はひとつのアルバムを制作するような意図はなく、ロジャーによれば「朝起きて、階上のスタジオの機器でインプロを弾いた後、兄が興味を持ってくれそうな曲を送る」という、いわば兄弟間の音楽的な会話として生まれていったそうだ。19 曲には、1曲をのぞいてすべて色と関連したタイトルを与えられている。明るい空色、明るい緑色、やや灰味の入った明るい黄色、かなり暗い褐色、緑青色、白、淡いピンク色、灰色、濃い青紫、落ち着いた青、やわらかい黄みの赤、砂色緑がかった濃い空色……など(同)。

 「1.スプリング・フロスト」は「かなり明るいよもぎ色」。音が空間にふわっと漂う。それを「耳で聴く」のではなく、鳴っているサウンドを、体でそれとなく感じているという方が正しいだろう。LISTENでなくFEELだ。音楽的なというより(もちろん音楽理論には従い、旋律やハーモニーはある)、サウンド的なアンビエント感が、知的な感情を刺激する。一曲ごとにタイトルが与えられているが、むしろ、意識せずに全曲を流すのが、正しい感じ方なのかもしれない。「無意識リスニング」という新しい音楽ジャンルのようだ。

FLAC:44.1kHz/24bit、MQA:44.1kHz/24bit
Deutsche Grammophon(DG)、e-onkyo music

『Dvořák: Requiem, Biblical Songs, Te Deum』
Czech Philharmonic Orchestra、Jakub Hrůša、Jiri Belohlavek、Prague Philharmonic Choir、Jan Martiník、Ailyn Pérez、Christianne、Stotijn、Michael Spyres、Svatopluk Sem

推薦

 最強のチェコ音楽体験とは、チェコの音楽家によるドボルザーク作品演奏を聴くことだ。民族性をベースに書かれた作品をその民族が演奏する正統性は誰も否定できない。本アルバムは最強だ。ドボルザークの「レクイエム」と「テ・デウム」をフルシャ&チェコ・フィル、同「聖書の歌」をビエロフラーヴェク&チェコ・フィル---とドボルザーク作品をチェコ指揮者、チェコオーケストラが演奏する、まさに正しいチェコ音楽だ。

 ライヴレコーディングだが、会場の響きとオーケストラや独唱、合唱とのバランスがすこぶる好適だ。会場で眼前に聴いているハイソノリティだが、同時に明瞭度も高いのである。「2.レクイエムGradual昇階曲」ではソプラノ独唱が会場に広く拡散する様子が生々しい。「3.レクイエム・ Dies Irae怒りの日」は全合唱とオーケストラのスケールの雄大さ、フォルテの突き上げ感が素晴らしい。「テ・デウム」は合唱とオーケストラという録音に難しい演目だが、2018年12月録音と最も新しく、空気感が透明で、響きのクリヤー度も高い。ソプラノ独唱が暖かい響きだ。「レクィエム」は2017年9月11-14日、「聖書の歌」は2017年2月27-28日、「テ・デウム」は、2018年12月17-21日に、プラハのルドルフィヌム・ドボルザークホールで、ライヴ収録。

FLAC:96kHz/24bit、MQA:96kHz/24bit
Decca Music Group Ltd.、e-onkyo music

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう