リアルなキャラクターたちが魅せるサバイバルドラマ
バイオ3に登場したキャラクターたちは、カプコンが独自に開発した「RE ENGINE」によってリアルに生まれ変わっていた。なかでも、ジルの美貌は従来作よりも磨きがかかっていて、思わず一目惚れしそうになってしまった。バイオハザードシリーズ史上最も美しいヒロインとして、彼女を褒めたたえたい。
バイオ3の頃はポリゴン調の角ついたグラフィックだったのに対し、RE:3のキャラクターたちは紛れもなく人間そのもの。私の脳内に固定されていたイメージが軽く上書き保存されてしまった。
また、ハリウッド映画を観ているような臨場感と、人間味を帯びたドラマを同時に味わえるのも魅力的なポイントだ。ストーリーの展開はほぼバイオ3と同様だが、オリジナル版をベースにしたリブート作品として最後まで楽しめた。これから本作をプレイする人は、映画を観るつもりでポップコーンとドリンクを用意しておくといいかもしれない。
恐怖と絶望をもたらす脅威の存在
リアルに生まれ変わったのはキャラクターだけではない。バイオ3に登場していた敵もリメイクされている。だが、リアルになりすぎたせいか、プレイヤーに恐怖と絶望をもたらす脅威と化していた。プレイヤーに噛みつこうとするゾンビの顔はかなり強烈で、体力にまだ余裕があっても絶望感を覚えてしまうほどだ。弾薬と回復アイテムを無駄にしたくないのに勘弁してくれよ……。
ゾンビ以外の敵もオリジナル以上に生々しくなり、とくに昆虫タイプの敵は悪寒に襲われるぐらい気持ちが悪かった。RE:3に登場するザコ敵は掴み攻撃を繰り出すため、なんとかなるだろう精神で軽々しく接すると痛い目に遭うだろう。バイオ3の天敵はネメシスだけだったが、本作は全員天敵である。
最高品質のリメイク作品!
やりこみ要素抜群のサバイバルアクションゲーム
「STANDARD(ノーマル)」のクリア時間は5時間以下。ボリューム不足に感じるかもしれないが、これはあくまでも始まりにすぎない。バイオハザードシリーズの醍醐味はタイムアタックと美味しいクリア報酬を獲得することにある。各難易度で最高ランク「S」を取得することが最終目標といっても過言ではない。本作にもクリア報酬が用意されているが、達成条件は実際にプレイしてのお楽しみということで、コメントは差し控えさせていただく。
RE:3はアクションを重視した作りになっている。バイオ3にあった謎解き要素と選択肢は省略されているが、純粋なサバイバルアクションゲームに仕上がっていた。RE:2と同じく、本作も最高品質のリメイク作品を堪能できる。やりこみ要素に加え、本作に付属する非対称マルチタイトル「バイオハザード レジスタンス」もあり、プレイボリュームは高め。経験者・未経験者問わず誰でも参入しやすいタイトルに仕上がっているので、ぜひプレイしてみてほしい。
次回は、バイオハザード レジスタンスを紹介したい。
作品概要
・タイトル:バイオハザード RE:3
・開発/販売:カプコン
・ジャンル:サバイバルホラー
・プラットフォーム:PC、PlayStation 4、Xbox One
・プレイ人数:1人
・CERO:D(『Z Version』はCERO:Z)
バイオハザード RE:3のスペック | ||
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要件 | 必要 | 推奨 |
CPU | Core i5-4460/FX-6300 | Core i7-3770/FX-9590 |
グラフィックス | GeForce GTX 760/Radeon R7 260x | GeForce GTX 1060/Radeon RX 480 |
メモリー | 8GB | |
DirectX | 11 | 12 |
ストレージ | 45GB利用可能 | |
OS | Windows 7/8.1/10(64bit) | Windows 10(64bit) |
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