楽天モバイルは、MNOとしての自社回線による本格サービスを今日8日に開始。合わせて、3月に公表していたプラン内容を変更し、自社エリア以外で利用するau網への接続について、当初の月2GBを月5GBに増量、また通信量が切れた場合も1Mbpsで利用できるようにすることを発表した。
プラン名自体は「Rakuten UN-LIMIT」で変更無し。ただし、2.0にバージョンアップしたという新しい内容では、税抜月2980円という料金(300万名を対象に1年間無料キャンペーン中)、楽天回線エリア内でのデータ通信無制限、「Rakuten Link」アプリを用いた国内通話かけ放題には変更なく、楽天回線エリア外での「パートナー回線」(au網にローミング接続)では4月22日以降に月5GBに増量(従来は月2GB)、この通信量が切れた場合の速度も従来の128kbpsから最大1Mbpsに高速化(海外での利用は月2GB、以降は128kbpsで変更無し)。この点について楽天モバイルでは、「今般の在宅ワークや教育機関等のオンライン学習実施状況を勘案」「昨今の通信需要の高まりへ対応いたします」と説明している。
楽天自社回線以外での使い勝手はアップしたが、
今後のカギは早急な全国エリア化で変わらず
楽天モバイルは3月の発表会で「完全データ使い放題」をアピールしたものの、対象となるのは「自社回線のみ」で、その自社回線エリアは現状は東名阪が中心。その東名阪でも地下街や地下鉄などでは、au網にローミング接続するため、「月2GB」では動画視聴などですぐに上限に達するユーザーが多くなると考えられた。
今回月5GBに増量するとともに、それ以降の利用も最大1Mbpsにすることで一定の利用が可能にしたわけだが、楽天モバイルユーザーのau網への接続はKDDIへの支払い、つまり同社にとっての持ち出しが増えることを意味していると考えられ、早急な全国エリア化がカギとなる状況には変わりなさそうだ。
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