パナソニック「ルーロ」は日本らしいロボット掃除機です

2020年04月03日 13時00分更新

ロボット掃除機 RULO
MC-RSF1000
4月20日発売予定
想定実売価格15万円前後
パナソニック
https://panasonic.jp/soji/products/rulo/mc_rsf1000.html

　アスキーの家事育児担当、盛田諒ですこんにちは。日ごろ最新家電の試用レポをやっていますが、最近面白かったのはパナソニックのロボット掃除機「RULO（ルーロ）」ですね。床に置かれたものを倒さないとか、運転音が静かとか、半年ほど使っているアイロボットの「ルンバi7+」より優れたところがあるんです。

おにぎりロボットと呼びたい

●床に花びんがあっても倒さない

　ルーロ最大の特長はセンサーの力で床に置いた障害物をスイスイよけること。多くのロボット掃除機が苦手とするテーブルやイスの脚もお手のもの、花びんがあっても倒しません。ルンバはゴチゴチぶつかっていくので花びんなんて置いた日にゃ倒されたって文句は言えませんが、ルーロならギリギリまで近づき、際をそっと掃除してくれます。床に直接ものを置かなきゃいいだけの話だろとは思うものの、うちみたいに3歳児と暮らしてたらていねいな暮らしなんて無理ってもんです。

ぶつからずによけていく

　地味に嬉しかったのはルームシューズ。帰宅したとき玄関にルームシューズが落っこちていて、なぜだろうと思いながらキッチンに行くとルンバがすまし顔で充電台におさまっており「ルンバおまえだったのか、ルームシューズを叩き落としてくれていたのは……」と茂兵じいさんのような気持ちになったものです。ルーロもぶつかったものの、当たりはソフト。その後はルームシューズの際に沿って避けるようにやさしく動いてくれました。

そっと当たってよけていく

　こりゃすげえと驚いたのはキッチンにつりさげた手ぬぐいをよけたこと。布も高さのある障害物として認識するのでカーテンも吸い込まずよけます。そのぶん窓ぎわの掃除が甘くなるトレードオフもあるんですが。ちなみにルンバがカーテン吸ってエラーを起こしたことはないです。

手ぬぐいもよけていく

カーテンもよけていく

　ただしルーロが障害物をよけるといっても、掃除する前に部屋を片づけなくていいってことはないですね。子どもがいる家庭では床におもちゃがちらかってることが多いと思うんですが、おもちゃは高さがないのでルーロといえども踏んづけ、なぎ倒し、ひきずり回します。脱ぎちらかした服もチラシも雑誌も遠慮なし。プラレールの線路は巨人よろしく進撃を受けて破壊されました。純正のフリーフェンス（連結プラ板）などで簡易的な壁を作れば侵入は防げるので工夫次第でしょうか。