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NASに採用されるストレージの条件とは

NASメーカーQNAPカントリーマネージャーに訊くSeagateとの取り組み

2020年03月31日 11時00分更新

文● 飯島範久 編集●ASCII編集部
提供: 日本シーゲイト

QNAPのコンシューマー向け最新モデル「TS-251D」

 インタビューの最後に、パフォーマンスが要求されるという話が出たが、QNAPはハイエンド製品だけでなく、コンシューマー製品にもハイパフォーマンスなNASを投入してきている。最新モデルの「TS-251D」は、2ベイだが、インテルのデュアルコアCPUを採用し、PCIeスロットを搭載することで、パフォーマンス面での拡張性を秘めた仕様になっている。

2ベイ仕様の「TS-251D」。もちろんHDDはIronWolfだ。

背面には、HDMI端子も用意されており、テレビに接続して利用も可能。

 たとえば、M.2 SSDと10GbE接続のネットワークが利用できるQM2拡張カードを差したり、USB 3.1 Gen2拡張カード(いずれも別売り)を差して、外付けHDDを高速でアクセスできるようにするといった使い方が可能だ。

メモリーカードを差せるスロットを用意。

PCIeスロットが用意されており、さまざまな拡張を可能にする。

 また、スマートAI写真管理アプリ「QuMagie」により、人やモノ、場所で分類したアルバム作りを可能とする。4Kメディアの再生ももちろん対応し、サードパーティーを含めて多種多様のアプリケーションが提供されているので、自分のライフスタイルに合わせた活用法が見つかるはずだ。

 もちろん、楊氏が強調していた、クラウドストレージサービスとの連携も可能。QNAPとSeagateとの取り組みの結晶であるIHMにも対応している。

QNAPのNASは、パソコンなどから簡単にセットアップ可能。

搭載されているOSは、しっかり日本語に対応し、非常に見やすく扱いやすい仕様だ。

「AppCenter」には、たくさんのアプリケーションが用意されており、自由にインストールが可能。

クラウドストレージと連携するアプリケーションも用意。QNAPの特徴の1つだ。

IHMの画面。定期的にテストすることで、データ損失する前にユーザーへ知らせてくれる。

ユーザーのデータをいかに守るかに尽力する両社

 横山氏が最後にNASに利用するストレージ選びの注意点を語った。

「HDDは、1日24時間稼働なのか8時間程度なのか。それに連動して、年間180TBなどという作業負荷率という指標がありますが、それらは、用途に合わせたテストを行なっているので、稼働時間と作業負荷率という2つの切り口をきちんと把握した上で、選択してほしいですね。そうした観点で、NASで利用するべきHDDはIronWolfシリーズであり、NASはIHMなどのサポート機能を搭載した製品を選んでいただけるとありがたいですね」。

 いまや、NASは一般家庭にも浸透していくレベルの製品。その時に、いかに大切な個人のデータを守れるか。今回のQNAPとSeagateとの取り組みの話は、製品選びの検討材料になるはずである。

(提供:日本シーゲイト)

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