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ちょい足しでさらに強化して使いたい「Qualit」VランクデスクトップPC

AMD Radeon搭載で2D/3Dにも強い4万5000円の「DELL Optiplex 7040 3400MT」レビュー

2020年04月24日 11時00分更新

文● ASCII編集部
提供: 横河レンタ・リース

(1)製品名:Optiplex 7040 3400MT(Win10x64) (2)製品のグレード:【バリュー品】外観ランクS~Bランク相当のレンタル品 (3)当該製品の予定売価:参考価格4万9500円(税抜4万5000円)

Qualitとは?

 横河レンタ・リースが運営しているQualitは、PCやタブレットなどのレンタル返却品を「リファービッシュ」(清掃、外観チェック、動作・機能検査)して「リフレッシュPC」として販売している。本サービスについては「中古PC市場価格より2割も安くて高品質「Qualit」のリフレッシュPC」で詳しく紹介しているが、品質の高い製品を、中古市場価格の約1~2割安い価格で購入できるというコスパの高さから注目を集めている。

Radeon GPU、DVDマルチドライブ標準搭載でパワフルに使える

 Qualitでは製品の状態によって「超美品」、「美品」、「Bランク」、「Cランク」などとランクを分けているが、今回は「バリュー品」として販売されているデルのデスクトップPC「Optiplex 7040 3400MT」を借用した。

 「バリュー品」とは外観ランクがS~Bランク相当の商品で、外観ランクを評価するグレーディング作業のコストを省くことでCランク相当の価格で提供される商品だ。外観ランク評価作業は省かれているが、ほかのQualit商品と同様に6ヵ月保証付きなので安心して利用可能。グレーディング作業の詳しい内容については、「Qualitの高品質な中古PCのカギをにぎるベテラン母さん」の記事に詳しいので参照していただきたい。

 それではバリュー品の外観、および気になる中身の状態について、そして2016年に発売されたデスクトップPCのパフォーマンスについてチェックしていこう!

 今回、横河レンタ・リースより借用した「Optiplex 7040 3400MT」は、2016年7月にデルより発売されたデスクトップPC。OSは「Windows10 Pro 64bit」がプリインストールされており、CPUは第6世代(Skylake)の「Core i7-6700」(4コア8スレッド、3.40~4.00GHz)、メモリー(RAM)は8GB、ストレージは1TBのHDDを搭載している。また、グラフィックボードは「AMD Radeon R7 350X」が内蔵されており、2D/3Dグラフィックス機能が強化されているのがポイントだ。

 本体サイズは約154(幅)×274(奥行)×350(高さ)mm、重量は約7.93kg。フットプリント(設置面積)はやや大きめなので、机の下に置くといいだろう。DVDマルチドライブが標準搭載されており、映画やミュージックビデオなどの鑑賞や、データの受け渡しに活用できる。いまでは100円ショップなどでも安価に購入できる光学メディアは、リーズナブルな配布用媒体として重宝するはずだ。

 このほかの細かなスペックについては下記を参照してほしい。

主なスペック
製品名 Optiplex 7040 3400MT(Win10x64)
メーカー名 Dell
グレード Vランク
販売価格 4万9500円(税込)
OS Windows 10 Pro 64bit
プロセッサー Intel Core i7-6700(4コア8スレッド、3.40~4.00GHz)
メモリー 8GB
ストレージ 1TB(ST1000DM003-1SB102)
光学式ドライブ DVDマルチドライブ
ネットワーク ギガビットイーサネット
インターフェース USB Type-A 3.0(前面×2、背面×4)、USB 2.0(前面×2、背面×2)、DisplayPort 1.2×1、DVI-I×1、シリアルポート×1、PS/2×2、ヘッドセットジャック(前面×1)、ライン出力(背面×1)
サイズ/重量 約154(W)×274(D)×350(H)mm /約7.93kg

個体差があるVランク品だが徹底したリファービッシュで程度は良好

 QualitのリフレッシュPCは横河レンタ・リース独自開発の梱包箱に丁寧に収められている。今回の「Optiplex 7040 3400MT」は厚手の発泡スチロールの上に置かれたうえで、側面部に大型エアーキャップをぐるりと配置。さらに周辺機器をそのうえに置いたうえで、再び大型エアーキャップを複数枚かぶせるという丁寧な梱包がなされていた。

 これなら配送時に万が一の事故があった場合でも、中身にダメージが及ぶことはないはずだ。なおバリュー品は別倉庫から出荷されるため、注文確認後4営業日以内に発送される点には留意しておこう。

今回の横河レンタ・リース独自開発の梱包箱はかなり深め。デスクトップPC本体とアクセサリーはそれぞれ別個に丁寧に梱包されている。緩衝材は空気がたっぷり封入された厚手のものが採用され、上の空間いっぱいに詰められていた

 さて外装の状態だが、今回は外観ランクS~Bランク相当のバリュー品ということである程度のダメージがあることを予想していたが、傷や塗装のはがれなどはほとんど見当たらない。法人で丁寧に利用されていた製品なのか、「美品」と言われても納得するコンディションだ。

 側面のパネルを開いて中身を確認してみても、綺麗にクリーニングされており、ホコリひとつ見当たらない。キーボードは文字のかすれやテカリなどはなくまるで新品のようだ。唯一、マウスのホイールボタンに少々使用感があったが、これもよく見なければ気づかないレベル。全体的に程度は良好だ。

 もちろん外観ランク評価作業が省かれているバリュー品には個体差がある。しかしQualitならではの「リファービッシュ」(清掃、外観チェック、動作・機能検査)が施されているので、多少の傷があったとしても新鮮に使い始められるはずだ。

本体前面。USBメモリーやヘッドセットの抜き差しによって生じる小傷なども見当たらない。企業に大量導入された機材なのかもしれない

本体背面

側面パネルを開けた直後に撮影してみたが、ご覧のとおりホコリひとつ見当たらない。外観ランク評価作業は省かれていても、「リファービッシュ」(清掃、外観チェック、動作・機能検査)が徹底されているわけだ

今回の貸出機にはキーボード、マウス、DVI-Dシングルリンクアダプター、3P-2P変換アダプター、電源コードが同梱されていた

同梱されているキーボード。キートップに文字のかすれ、テカリなどはない。あまりテキスト入力をしないユーザーが使っていたキーボードだと思われる

マウスのボディー表面にまったく傷は見当たらないが、ホイールボタンにやや使用感があった

CPUはCore i7-6700、メモリーは8GBを搭載。クリエイティブ系アプリ用途に使うのなら、メモリースロットが2つ空いているので増設しよう

ストレージの利用状況をチェックする「CrystalDiskMark 8.4.0」で確認したところ、健康状態は「正常」、電源投入回数は「1665回」、使用時間は「4552時間」と表示された。電源投入1回あたりの使用時間は約2.73時間。ひんぱんに電源をオンオフして使われていたようだ

メモリーとストレージの増設でクリエイティブワークにも使える!

 最後にパフォーマンスをチェックしてみよう。CPU/グラフィックスベンチマーク「CINEBENCH R15.0」で計測してみたが、CPU性能を示す「CPU」スコアは826 cb、グラフィックス性能を示す「OpenGL」スコアは50.14 fpsという結果だった。一方ストレージ速度は、ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 7.0.0」での計測で、シーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)が222.29MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)が213.28MB/sという結果だった。

 CPUにCore i7-6700、外部グラフィックスにAMD Radeon R7 350Xを搭載しているのに、メモリーが8GB、ストレージがハードディスクというのは現代の基準からすると少々アンバランスだ。メモリーを16GBに増設し、システムドライブをSSDに交換すれば、見違えるほどパフォーマンスが向上するだろう。本機の購入を検討する際には、ぜひメモリーとストレージのアップグレードも視野に入れて欲しい。

CPU/グラフィックスベンチマーク「CINEBENCH R15.0」のCPUスコアは826 cb。4K動画編集や書き出しなども実用的な速度でこなせるパフォーマンスを備えている

ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 7.0.0」のシーケンシャルリード(Q8T1)は222.29MB/s、シーケンシャルライト(Q8T1)は213.28MB/s。基本性能が高いだけに、システムドライブのボトルネックをSerial ATA接続のSSDに換装することで解消したいところ

 今回横河レンタ・リースより借用した「Optiplex 7040 3400MT」は、外観ランクがS~Bランクの「バリュー品」だが、「リファービッシュ」(清掃、外観チェック、動作・機能検査)が徹底されていることを確認できた。またCPUにCore i7-6700、外部グラフィックスにAMD Radeon R7 350Xを搭載しており、メモリーとSSDを増設するだけで大幅にパフォーマンスアップできる点はポイントが高い。

 8GBのメモリー(DDR4-2133、4GB×2)は3000円前後から、120GBのSSD(Serial ATA)は3000円以下で購入可能。これだけの追加出費でクリエイティブ系アプリも実用的に動作させられる「Optiplex 7040 3400MT」は、「リフレッシュPC」ならではのコストパフォーマンスが光る商品と言える。

(提供:横河レンタ・リース)

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