週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

サブスクリプションサービスは誰が使っているのか

在宅勤務・臨時休校の友? 定額制サービスは若者と男性に人気

2020年03月31日 09時00分更新

Netflix、AmazonPrimeVideo……誰が使っているのか?

 皆さんはどのようなサブスクリプション(定額料金制サービス)を利用しているだろうか。新型コロナウイルスの影響でテレワーク・臨時休校で在宅時間が増え、それに伴ってサブスクリプションサービスが注目されている。

 マイボイスコムの「定額制サービス(サブスクリプション)」に関する調査結果(2019年3月)によると、定額制サービスの直近1年間での利用者は全体の2割。男性10代20代では4割弱、女性10代20代では3割弱と、若者や男性の利用率が高い。比較的新しいサービスなので、若者のほうが抵抗なく利用しているようだ。

 定額制サービスのなかでも、「定額料金で、条件内でサービスを使い放題」が15.9%で利用率が高い。人気なのは、「定額制映像配信サービス(NetflixやHuluなど)」が51.6%で、回答者全体の1割強となった。「定額制音楽配信サービス(spotifyなど)」「定額制の電子書籍・雑誌・電子コミック」は各10%台だった。

 同様に、「定額制映像配信サービス」は若年層での利用率が高く、10代20代で利用率は7割に上る。「定額制音楽配信サービス(spotifyなど)」は男性10代20代で利用率が高いなど、やはり若者や男性の利用率が高くなっている。

 「お金を気にせずに楽しめるのが最高。暇なときは見るようにしているからコスパもいい」と、定額制映像配信サービスを利用する男子大学生は言う。「一回一回払うのは割高に感じるし、払うストレスが大きいと思う」。

自宅に居る時間が長くなり、定額制動画配信サービスの視聴数は急増中だ

Amazon系が強く、SNSで利用率上昇

 20代男女を対象にしたテスティーラボの「2019年版サブスクリプションサービスに関する調査」(2019年9月)によると、利用しているサービスは、音楽は1位がAmazonMusicUnlimited、2位がSpotify、3位がAppleMusic。映像・動画は1位がAmazonPrimeVideo、2位がNetflix、3位がHuluと、Amazon系サービスが強いという結果になった。

 なお、サブスクリプションサービスを「知っている」「詳しく知らないが聞いたことがある」と回答した人を対象に、「サブスクリプションサービスという言葉をどこで知ったか」について聞いたところ、男女ともに1位はSNS。2位がTV、3位がニュースや情報系アプリだった。

 利用経験者は男女ともにSNSで知った場合が圧倒的に高くなり、SNSで知ることによって利用割合も高くなっていた。「友だちが使っている」「使っている人が多い」ことが、利用を促進しているというわけだ。

 サブスクリプションサービスの多くは、はじめの数週間程度は無料でお試しができる。自分のお気に入りのサービスを探してみてはいかがだろうか。

■関連サイト

著者紹介:高橋暁子
 ITジャーナリスト。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事