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限界テレワーク家庭に「Archer A10」を導入してみた

在宅勤務で「ネットが妙に遅い」のは古いWi-Fiルーターのせいかも

2020年03月30日 11時00分更新

文● 二瓶朗 編集●ASCII
提供: ティーピーリンクジャパン株式会社

「Archer A10」は3つの機能でWi-Fiの混雑を交通整理!

 「Archer A10」の基本スペックは、実売1万円を切る価格帯のWi-Fiルーターとしては必要かつ十分といえる。IEEE 802.11ac/n/a/g/bに対応し、5GHz帯で1733Mbps、2.4GHz帯で800Mbps(いずれも下り、理論値)の速度を誇る。マンション住まいでは十分すぎるスペックだ。

 そして悪化しかけた我が家の通信事情を救った理由として3つの機能が挙げられる。

 まず、対応デバイス最大4台と同時接続できる「MU-MIMO」技術への対応だ。

 「Archer A10」は、外部3本、内部1本のアンテナを内蔵している。そのアンテナ4本をフル活用し、デバイスを同時接続して通信。効率よく遅延のないデータ通信ができる。iPhoneをはじめ、ノートパソコンでも対応機種が多くなっている昨今では効果は大きい。旧式のWi-Fiルーターではアンテナとデバイスの切り替えに順番待ちが生じていて、そこがボトルネックとなっていたようだ。

Wi-Fiルーターだけでなく、パソコンやスマホ側も「MU-MIMO」に対応している必要はあるが、自宅にありがちなボトルネックを解消してくれる

この記事の担当編集と音声チャットでミーティング中の筆者。インタビュー取材中に接続が切れたら一大事なので、「Archer A10」導入は転ばぬ先の杖と言える

 2つめは、帯域のバランスを取って接続された全てのデバイスのスループットを改善する「エアタイムフェアネス」機能だ。

 多数の通信機器が存在する我が家のような環境では、未だにIEEE 802.11acなど新しめのWi-Fi規格に対応していない製品が混じっている。こうした通信性能が極端に異なるデバイスが混在している環境では、旧式のWi-Fiルーターだと低速なデバイスの通信終了を待つ必要があり、本来の機能として備えている高速通信を活かせない状況に陥ることがある。

 しかしエアタイムフェアネス機能によって、デバイス側の通信速度に関係なく帯域内でバランスを保つことが可能になる。古めの携帯ゲーム機やプリンター、HDDレコーダーなどが混在する我が家にはうってつけの機能だと言えるだろう。

新旧混在する私物デバイス。一緒に使うことは遅延の原因にもなり得るが「エアタイムフェアネス」機能が搭載されていれば安心だ

テレビ会議中の妻。自宅とはいえ用途が仕事だけにトラブルがあってからでは遅い。Wi-Fiルーターの切り替えなどできる限りの用意はしておきたい

 もう1つ、Wi-Fiルーターからの距離や機器によって5GHz帯と2.4GHz帯を切り替えてくれる「バンドステアリング」機能も挙げられる。

 これは5GHz帯と2.4GHz帯の混み具合を察知して、接続するデバイスの周波数帯を自動的に切り替える機能。たとえば我が家のような状況だと、複数台のパソコンやスマホが5GHz帯を占有して通信が遅くなってしまうが、バンドステアリング機能は混雑しがちな5GHz帯と空きがちな2.4GHz帯を切り替えることで、一方に偏ってしまう通信状況を解消するのだ。

 また、5GHz帯で接続しつつ風呂やトイレなど電波が届きづらい場所に移動すると通信が途切れてしまうことがあるが、バンドステアリング機能付きのArcher A10ならば2.4GHz帯に自動的につなぎ直してくれる。

 これらの機能が、揃って在宅勤務する我々夫婦の通信リクエストを上手にさばいてくれたようだ。旧式のWi-Fiルーターを使っているときにはどちらかがサイズの大きいファイルをアップロード/ダウンロードすることでデータの送受信がそちらに集中し、他の作業が遅くなる……という状態だったようだ。「Archer A10」の導入により、その回線速度急降下が和らいだ格好だ。

ペット放し飼いの家庭においてWi-Fiルーターの縦置きは鬼門。不意に飛び乗って落下→本体故障のコンボが怖い。しかし「Archer A10」は基本、横置き仕様なので比較的安心(壁掛けも可能)。我が家にとっては重要な項目の1つだ

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