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ガラケーさながらの「Galaxy Z Flip」には誰もが使える魅力がある!

2020年03月21日 12時00分更新

「置いたまま」は新しい撮影スタイル

 メインカメラは、超広角(約1200万画素)と広角(約1200万画素)の2眼構成です。最大の特徴は、スマホを置いて撮影できること。自由な角度に調節できるので撮りやすく、安定性もあってブレてしまう心配も要りません。机に置いて角度を固定しておけば、撮影するたびにスマホを手に取る必要がないので便利です。たとえば、授業や会議の内容を撮影したり、動画で記録したりするのに活用できます。ちなみに、メインカメラ起動中は背面のカバーディスプレーにも映像が映るようになっています。

置いた(少し閉じた)まま撮影可能

この機能はオフにできる

 もちろん、写真はどのシーンでもキレイに撮れます。寄っても良し、引いても良し、花も夜景も何でも来いといった感じ。実際に目で見るよりも少し鮮やかに、しかしバランスはそのままに仕上げてくれます。きつい発色でメリハリがつきすぎてしまうことはありません。被写体やシーンを認識して自動で最適なモードに切り替わるので、基本的にすべておまかせで満足できるはずです。

通常で撮影

最大ズーム

鮮やかに撮れる

自動で「食事」モードが適用される

「ナイト」モードで撮影

 前面のサブカメラは約1000万画素。メインカメラ同様に置いたまま撮影できます。手のひらを認識してシャッターを切る機能があるので、複数人で記念撮影するときに活躍しそう。また、ビデオ通話も置いたままできます。

「ライブフォーカス」モードでぼかしを調整

ハイエンド向けCPUで動作はサクサク

 OSは最新のAndroid 10、CPUはハイエンド向けのSnapdragon 855を搭載。メモリーは8GB、内蔵ストレージは256GB。ベンチマーク計測アプリ「AnTuTu Benchmark」では「486963」とハイエンド上位のスコアを記録するだけあって、動作は常に快適でした。

 バッテリー容量は3300mAh。ワイヤレス充電に対応しています。筆者は電池切れの不安なく使えましたが、外出先でもゲームや動画を楽しみたい場合はモバイルバッテリーがあると安心かもしれません。ただ今回、カメラ機能をあれこれ試していたときに、本体が熱くなることがありました。

 その他、防水/防塵、ワンセグ/フルセグ、おサイフケータイには非対応となっています。

最高スコアは「486963」

「省電力モード」「最大省電力モード」を搭載

【まとめ】キワモノに見られがちだが
意外と一般ユーザーにオススメできるスマホ

 「HUAWEI Mate X」「Galaxy Fold」と比べて感じたのは、Galaxy Z Flipが誰にでも感じられるメリットを持ったスマホだということ。前者2機種は超大画面を活かしたマルチタスクなどの使い方が特徴ですが、一般ユーザーというよりはガジェット好きな人向けのスマホです。何より「大画面フォルダブルこそ」の使い方が見えず、どう使ったらいいのかわからない部分もありました。

 Galaxy Z Flipの良さは、まずコンパクトであること。手のひらに乗るサイズで、どこに収納してもかさばりません。そして、置いたまま写真を撮ったりビデオ通話をしたりといった、従来のスマホにはできない便利な使い方も可能です。

 一見マニアックなスマホかと思いきや、誰もが便利に使えるモデルだと思います。ガジェット好きよりも、普通のスマホユーザーのほうがハマるかもしれません。ガラケースタイルの折りたたみスマホ、今後も登場しないかなと期待したくなる1台でした。

au「Galaxy Z Flip SCV47」の主なスペック
メーカー サムスン電子
ディスプレー 6.7型有機EL(21.9:9)
1.1型(閉じた状態)
画面解像度 1080×2636ドット
サイズ 約74×167×6.8mm(最厚部7.2mm)
/約74×87×15.5mm(最厚部17.3mm)
重量 約183g
CPU Snapdragon 855 2.9GHz+2.4GHz
+1.7GHz(オクタコア)
メモリー 8GB
内蔵ストレージ 256GB
外部メモリー ×
OS Android 10
FeliCa/NFC ×/○
カメラ画素数 アウト:1200万画素+1200万画素(超広角)
イン:1000万画素
ワンセグ/フルセグ ×/×
防水/防塵 ×/×
バッテリー容量 3300mAh
生体認証 ○(指紋、顔)
連続通話時間 約2110分
連続待受時間 約390時間
USB端子 Type-C
カラバリ ミラーパープル、ミラーブラック
 

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