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未発表のスマホからPCまで続々発表のクアルコムオンライン発表会

2020年03月04日 10時00分更新

楽天三木谷氏も登壇したクアルコムのオンライン発表会
ASUSや富士通の未発表端末の話も!

 クアルコムは2月25日(日本時間2月26日)、同社の5Gの取り組みなどを紹介するライブ中継によるプレスイベント「What's Next in 5G」をストリーミングで実施。「ROG Phone 3」や「arrows」といったメーカー未発表モデルに5G対応の「Snapdragon 865」が搭載されることや、日本のキャリアからSnapdragon Compute Platforms搭載の5G PCが発売される予定であることがアナウンスされた。

 また、楽天の代表取締役会長兼社長 三木谷浩史氏も登壇し、楽天モバイルの仮想化技術などについてのアピールが行なわれた。

各種発表を行なったクアルコム社長のクリスティアーノ・アモン氏

 ストリーミングに登場したクアルコム社長のクリスティアーノ・アモン氏は、「現在70機種以上のSnapdragon 865搭載端末が発表済みあるいは開発中である」とし、スライドではソニーモバイルの「Xperia 1 II」やシャープの「AQUOS R5G」といった発表済みのモデルのほか、ASUSの「ZenFone 7」や「ROG Phone 3」、富士通の「arrows 5G」といったメーカー未発表のモデルも多くアナウンスされていた。詳細は各メーカーの発表を待つこととなるが、かなり多くのハイエンドモデルが5G対応で登場するのは確実と言える。

発表または開発中のSnapdragon 865搭載モデルを発表

 さらに発表済みの第三世代5Gモデムチップ「Snapdragon X60」についても、DSSに対応し、下り最大7Gbpsを実現するといった解説がなされた。

第三世代5Gモデムチップ「Snapdragon X60」

下り最大7Gbpsでの通信が可能となる

Snapdragonを搭載するPCも多く登場予定

 また、Snapdragonを搭載し5Gに対応したWindowsPCをサポートする各国のキャリアも紹介。日本ではau(KDDI)、ソフトバンク、楽天モバイルの名前もスライドにあり、スマートフォン同様に5G対応PCがキャリア端末として登場しそうだ。

世界で17の通信キャリアがSnapdragon Compute Platforms搭載の5G PCをサポートし、日本の通信キャリアも4社がサポート

 さらにクアルコムはSnapdragon XR2を使ったHMD(ヘッドマウントディスプレー)型の5G対応XRデバイスのリファレンスデザインを発表。Snapdragon XR2はすでに昨年12月に発表されているが、モデムチップの「Snapdragon X55」と組み合わせることで、Sub6とミリ波の両方に対応できるようになる。クアルコムは以前からXRデバイスのリファレンスモデルを定期的に発表しているが、今回のリファレンスモデルの提供により、XRデバイスの5G化も加速していきそうだ。

Snapdragon XR2 5Gリファレンスモデルの概要

 ストリーミングにゲストとして登場した楽天の代表取締役会長兼社長 三木谷浩史氏は、1997年に二人でスタートした社の歴史からスピーチをスタート。そして通信キャリア事業については「5Gの準備はできており、4000以上の基地局をすでに建てている」と語り、同社がウリとしている仮想化技術とともに、海外への展開を視野に入れたアピールをしていた。

ストリーミングに登場した楽天 三木谷氏

5Gに対応した基地局をすでに建設していると説明した

Wi-Fi 6の次世代規格「Wi-Fi 6E」

 そのほかクアルコムは次世代Wi-Fi規格の「Wi-Fi 6E」について、デモンストレーションを交えて説明をした。「Wi-Fi 6E」は現在の最新規格「Wi-Fi 6」を拡張した規格で、2.4GHz帯と5GHz帯に加えて、6GHz帯も使って通信を行うため、高速化だけでなく、多くの端末を同時に混信させずに接続する性能の向上にも期待できる。

次世代規格の「Wi-Fi6E」もクアルコムはサポートしていく

 

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