人がクルマを選び
クルマが人を育てる
それでは動かしてもらいましょう。ハイブリッドゆえに静かに発進し、軽やかに走るIS300h F SPORT。運転する横顔は満面の笑顔で楽しそう。いっぽうで「ハイブリッドだから、排気音が静かなんですよね。パワーとか走りに不満はないですけれど、音は不満かな」とのこと。そのうちマフラーとか交換しちゃうかもしれません。
色と排気音とナビ以外に不満ナシという、星野さんの愛車レクサスIS300h F SPORT。これからも安全運転で末永く乗ってもらいたいと思うとともに、本当にクルマという乗り物は、あるべき人のところに収まるものなんだな、とつくづく思う野郎ズ。
ペットは飼い主に似るといいますが、それはクルマも一緒。近年トヨタは「道が人を鍛える。人がクルマをつくる」を標榜としていますが、それをもじるなら「人がクルマを選ぶ。クルマが人を育てる」というのでしょうか。それはドライビングスキルだけではなく、人格や見た目も含めて、クルマに人が寄り沿うように思えて仕方ありません。星野さんとレクサスを見ながら、そんなことまで考えてしまいました。
こうして取材は終了。星野さんは愛車と共に、次の目的地へと向かいました。その後ろ姿を見ながら、野郎ズは「彼女のお眼鏡にかなうクルマのハードルがとんでもなく高いのでは」という今後の連載の行く末を案じたのは言うまでもありません……。
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