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四季ごとに異なる「金麦」が登場します

「四季の金麦」いったいどう違うの?飲み比べた

2020年02月27日 16時40分更新

 サントリーが先日発表したビール系飲料「金麦」のリニューアル。イメージキャラクターが檀れいさんから石原さとみさんに変更になったり、CM曲が「ビタースウィート・サンバ」に1年ぶりに戻ったりと話題になったが、記者が最も注目したのは「四季ごとに違う金麦を出す」ということだ。

 「四季の金麦」。これは四季ごとに美味しく感じる味わいは異なるため、その季節に合った最適な味わいに“ととのえる”ということだが、その“ととのえた味わい”が四季ごとにどの程度違うのか気になっていた。

 そんな折、この2月のタイミングで四季全ての金麦を飲める体験会が開催されるということで、参加してきた。

春夏秋冬、それぞれに合わせた金麦

 金麦は2007年に発売された、いわゆる「第三のビール」と呼ばれる新ジャンルのビール系飲料だ。ここまで13年間に渡り販売され、パッケージや味なども進化してきており、今回のリニューアルでデザインとしては11缶目になる。また同じ金麦ブランドで違う種類の製品も販売しており、2012年には白い缶の「金麦<糖質75%オフ>」が、2019年には赤い缶の「金麦<ゴールド・ラガー>」が発売され、現在は3種類のブランドで展開している。

歴代の金麦缶

金麦 ゴールド・ラガー  中央:金麦  右:金麦 糖質75%オフ

 金麦は食事と一緒に飲用することを前提として「食卓」をテーマにしており、また花見缶や花火缶など「四季」をテーマにした特別なパッケージを発売するなど、「食卓と四季」を重要視している。今回はその“四季”の部分に特に注目した形だ。

 金麦はビールと比べて安価な製品ではあるが、同社が製造・販売しているビール「ザ・プレミアム・モルツ」の中でも高価格帯の「マスターズドリーム」で得た知見を活かすなど、これまで重ねてきたサントリー独自のこだわりの製法でつくられている。

 この日は金麦の開発や生産を担当している「金麦醸造家」の齋藤和輝氏も同席し、それぞれの季節でどのように味をととのえたのか、説明してくれた。

 春は「かろやかに」、夏は「爽やかに」、秋は「まろやかに」、冬は「味わい豊かに」、それぞれうまみと後味を調整している、とのこと。あくまでも金麦としての味を設計しながら、その範囲内で味わいを変えることで、四季ごとに最もおいしく感じるようにととのえた、と語ってくれた。

 さて、その季節ごとに金麦、本来であればその季節が訪れた際に飲めるものだが、この日は特別に4種全てを試飲することができた。

四季ごとの金麦を飲み比べてみた

 実際にそれぞれの季節の金麦を飲み比べてみると、事前に説明があったという先入観が多少なりとも影響しているとは思うが、たしかに各季節で味わいが少しずつ違う。

当日、試飲できた「四季の金麦」

 特に記者が好みだったのは「夏の金麦」だ。

 「爽やかに」のテーマどおり、スッキリとした後味で爽快な飲み口だった。この「夏の金麦」については、前述した醸造家の齋藤氏は夜に花火を観ながら飲むシチュエーションを薦めていた。たしかに炎天下でグビグビ飲むよりも、少し涼しくなる夜に飲む方が合うかもしれない。

 金麦では毎年「金麦特等席」という全国の花火大会とコラボしたイベントを開催しているが、「夏の金麦」はそこでふるまわれるに最適な味になるだろう。今年の開催はまだ発表されていないが、醸造家もオススメする「花火を観ながら飲む」というシチュエーションにぴったりな企画なので、気になった読者は今年の情報をチェックしてみるのもいいだろう。

春の金麦に合う料理は?

 既に店頭に並んでいる「春の金麦」については、料理家のワタナベマキ氏が考案した「春の金麦」に合う料理もふるまわれたので、写真とともにレシピを紹介する。どちらも「春の金麦」の「かろやかさ」にとても合う料理だったので、試してみる価値アリだ。

■新ごぼうと新しょうがのきんぴら

【材料】
・新ごぼう:300g ・新しょうが:100g ・酒:大さじ4 ・みりん:大さじ2 ・ナンプラー:大さじ3 ・白いりごま:大さじ3 ・ごま油:大さじ1と1/2

【作り方】
① 新ごぼうは皮をたわしでこすり洗いし、5cmほどの長さの細切りにし、水にさらす。
② 新しょうがは皮をこそげて、千切りにする
③ フライパンにごま油を入れ中火で熱し、水気をしっかり切った①と②を入れて透き通るまで炒める。
④ 酒、みりんを③に加えひと煮立ちさせ、蓋をして中弱火で約6分蒸し炒めする。
⑤ ④を中火に戻し、ナンプラーを加え汁気がなくなるまで炒め、白いりごまを加える。

【ワタナベマキ氏コメント】
従来の甘辛いしょうゆ味のきんぴらではなく、新ごぼうと新しょうがの風味を活かしたさっぱりとした味のきんぴら。シャキシャキとした食感が楽しい一皿です。ナンプラーの風味が、金麦の麦芽の深いコクとかろやかな後味と好相性です。
 

■鶏の香ばし焼き、春の豆あんかけ

【材料】
・鶏もも肉:500g ・新たまねぎ:1個 ・スナップえんどう:10本 ・グリンピース(さやつき):12本 ・薄力粉:大さじ2 ・だし汁:400ml ・酒:大さじ2 ・しょうゆ:大さじ1 ・ごま油:大さじ1 ・塩:小さじ1/2、1/3 ・粉山椒:少々 ・片栗粉:大さじ1と1/2 ・水:大さじ2強

【作り方】
① 鶏もも肉は常温に戻し皮目に薄力粉をはたく。
② フライパンにごま油を入れて中火で熱し、①の皮目を下にして押さえつけながら焼く。
③ ②に焼き目がついたら裏返しして弱火に資、軽く押さえつけながら約8分焼き、塩小さじ1/2をふり、取り出しておく。
④ 新たまねぎは皮をむき、繊維に沿って薄切りにし、スナップえんどうは筋をとり斜めに3等分に切る。グリンピースはさやから身を取り出す。
⑤ 鍋のだし汁、酒、④の新たまねぎを入れて中火にかけ、煮立ったらスナップえんどうとグリンピースを入れ、蓋をして約2分煮る。
⑥ しょうゆと塩小さじ1/3を⑤に加えてなじませ、片栗粉と水を合わせたものを加えて混ぜ、煮立たせてとろみをつける。
⑦ ③を食べやすい大きさに切り、粉山椒をふり、温かい⑥を回しかける。

【ワタナベマキ氏コメント】
鶏もも肉を香ばしく焼き、グリンピース、スナップえんどうをサッと煮てとろみをつけたあんをかけてからめます。豆類のほのかな甘さと金麦のかろやかさは、まさに春の味覚を味わうにふさわしい組み合わせです。

「糖質75%オフ」「ゴールド・ラガー」も四季の味に

左:サントリービール商品開発研究部 齋藤和輝氏
中央:料理家 ワタナベマキ氏
右:サントリービールブランド戦略部 中村曜子氏

 記者も飲用することが多い金麦だが、同じ銘柄でありながら季節ごとに味が異なる、というのは非常に面白い試みだと感じた。「金麦<糖質75%オフ>」と「金麦<ゴールド・ラガー>」も同様に四季ごとで違う缶が販売されるとのことなので、好みの金麦で四季を楽しんではいかがだろうか。早速、記者も買って帰ろうと思う。

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