戦闘とアイテム合成はややクセあり、特にリロードに注意
探索中にゾンビと遭遇した場合、戦闘するか無視してやりすごすかを選ぶことになるが、すでに述べている通り弾数には制限があるため、狭い通路でなければやりすごす選択肢を取りたいところだ。
ゾンビたちは移動がそれなりに早いが、ダッシュ状態であればうまく避けることも可能。ローリングなどの回避行動が存在せず、近づかれると厳しいので、ある程度の距離まで迫られていた場合は撃ち倒してしまおう。
射撃の操作自体はオーソドックスなTPSだが、気をつけなければいけないのがリロードだ。本作ではマガジンと弾丸が独立したアイテムとして認識されており、アイテム画面から組み合わせる(COMBO)操作を行なうことで初めて弾丸が装填されたマガジンとして表示される。
弾を拾っただけで安心していると、とっさの接敵でリロードができずに焦ることになるので、このシステムはしっかり把握しておこう。
またPlayStation 4版の場合、リロード動作は□ボタン長押しの「リロード」と□ボタンを短く押す「クイックリロード」があるが、クイックリロードではマガジンをその場に落としてしまうため、戦闘後に回収が必要になる。
また、リロードでは交換したマガジンをインベントリにしまえるものの、アイテム画面から再度弾丸を装填しないとリロードに使えない。複数のマガジンをすぐにアクセスできるクイックスロットに割り当てておかないと、弾丸をたくさん使用するような戦闘は難しいだろう。
アイテムの操作はプレイヤーが右腕に装着している小型端末「D.I.D.」によって操作する。使用(USE)するか組み合わせる(COMBO)か、あるいはその場に落とす(DROP)かを選択可能だ。
組み合わせはマガジンへの弾丸装填のほか、回復アイテムの組み合わせによる効果アップにも利用可能だ。一部の薬は摂取しすぎると「過剰摂取」状態となり、一定時間ダメージを受け続ける状態になってしまうなど、取扱いには注意が必要になる。
ゾンビはそれぞれに特色があり、素早く近づいてくるもの、一度倒れた後に起きあがってくるものなど、油断できない特性を備えている。また、いわゆるボスのような特殊個体も存在しており、ちょっと弾を打ち込んだくらいではまったくひるまないため、できるかぎり戦闘は避けたいところだ。
現代に生まれ変わった骨太サバイバルホラー
「デイメア: 1998」は、90年代の人気サバイバルホラーのプレイフィールや雰囲気を強い熱量で再現しつつ、新たな要素を吹き込むことで、しっかりと現代の作品に昇華させたタイトルと言える。インディースタジオの処女作ということもあり、モデリングの粗さやデバッグ不足といったアラは見えないわけではないが、それでもこの完成度には大いに賛辞を贈りたい。
チャプターが多いため、ゲーム自体のボリュームも10~20時間と十分。「バイオハザード3」リメイクの発売を待つユーザーにはもちろん、骨太なTPSタイトルやサバイバルホラー好きにもおすすめできる作品だ。
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