――「東京ゲームショウ2019」などで出展された際は、体験者から「武器がもっとあったほうがいい」などいろいろな要望があったと思いますが、そういった声も取り入れているのでしょうか。
新氏:はい、その時は武器が1種類しかなく、武器の種類は絶対に必要だということで、種類を増やしました。特に今人気があるのは、「ドラゴンキラー」という特殊な形状の双剣ですね。大会を開催した際はそれが少し強すぎるという意見が多かったので、調整を入れる予定です。武器については、デモや大会などのイベントを開催して、データを見ながら開発を進めていこうとしています。
――eスポーツとしての展開については、今後どのような想定をしておられるのでしょうか。例えば家庭用としてネットワーク対戦をするなら、遠い国のユーザーとではどうしてもラグが発生することもあると思うのですが。
新氏:現段階では、そこまでは具体的には考えられていないですね。ただ大会を行なうのであれば、通信回線は最適なものでなくてはならないので、やはりリアルイベントとしてやっていく形になると思います。
――そのほか、今後御社のタイトルに関する情報などはございますでしょうか?
新氏:現在発表しているところでは、「ソード・オブ・ガルガンチュア」のPlayStation VRへの対応などですね。「デュエル・オブ・ガルガンチュア」のリリースに関しては、そう遠くないうちに発表できるのではないかと思っています。
あとは、「ソード・オブ・ガルガンチュア」の機能拡張として、「ラウンジ」という機能を開発中です。最大10人くらいの複数人が集まって、話をするなどコミュニケーション出来る機能の予定です。春ごろのリリースを目標に開発しています。
また、「Mod」機能の追加を検討しています。ユーザー側で操作キャラクターの能力を変えたり、敵が出てくるパターンを変えたりした設定を作ってもらい、それをダウンロードして楽しめるようにする機能です。現在開発中ですが、ユーザーが作成したModは特定のサイトにアップロードしてもらい、ほかのユーザーもゲーム内でそれをダウンロードして遊べるという形になる予定です。
――それでは最後に、今ゲームをプレイしているユーザーや、これからプレイする人に向けて伝えたいことなどはありますか?
新氏:「ガルガンチュア」に関しては、まだまだこれから拡張開発を続けていきます。着々と機能を追加していって、どんどんゲームの世界が広がっていく、その過程自体を物語として見て頂けると思いますし、ゲームとしてもどんどん洗練されて面白いものになっていきます。なので、これから参加される方も、どのタイミングで参加されても良いゲームだと思っています。
ありがたいことに、VR専門のゲームとしては日本を代表するタイトルのひとつだという評価を頂けるようになっていますし、ぜひ遊んでいただきたいという思いです。
――ありがとうございました。
将来は「ソードアート・オンライン」のようなVR MMO RPGが目標
よむネコとしての最終的な目標は、「ソードアート・オンライン」のようなVR MMO RPGを制作することにあるという。
「ソード・オブ・ガルガンチュア」「デュエル・オブ・ガルガンチュア」については、そのステップとして開発を進めており、現在のところはこれらの作品に注力して他タイトルの開発を行なう予定はないとのこと。
そのノウハウに関しては他社に比べてもずば抜けて溜まってきているといい、今後の展開にも大いに期待が持てる。 「剣と魔法のファンタジー世界を、VRで思い切り冒険してみたい!」と思っている人は、ぜひ今のうちにゲームコミュニティーに参加してみてはいかがだろうか。
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