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オジサンだけどAT限定解除してシビック TYPE Rを運転した

2020年02月08日 15時00分更新

教習車よりカンタン!
シビック TYPE Rで「にわかMTファン」に

免許取り立てである私の目前に現れたシビック TYPE R

 数日後、ニュルブルクリンクにてFF市販車最速という称号を得たシビック TYPE Rを、マニュアルで初めて公道に出る人間が乗っていいのか? という期待と不安を胸にステアリングを握ることに。運転席に座って、ギアをニュートラルにして、クラッチを踏みイグニッションボタンをオン。野太い排気音に驚きつつ、チタンノブを握りギアを1速に入れてサイドブレーキのレバーを押しながら下に……って、「サイドブレーキのレバーがない」ではありませんか。

6速のシビック TYPE R

シビック TYPE Rの車内。サイドブレーキのレバーがありません!

 これどうやって発進するのか? と思っていたら、ある程度半クラッチにすると自動で解除でするではありませんか。サイドブレーキレバーがないことで、一部から「サイドターンやドリフトができないじゃないか」という声も聞こえそうですが、買った誰もがやるわけじゃないし、と素人MT乗りは内心で思ったりも。

 さらにシフトダウン時には自動的にエンジン回転数を合わせてくれるのでガクガクせず。渋滞がちで信号の多い都内でも、慣れてしまえば綺麗にスタートできます。とはいえ、1度だけ交差点でエンストしてしまい……。後ろから盛大にクラクションの嵐に都会の厳しさを感じたのでした。

ド派手なシビック TYPE Rのリア。これが交差点でエンストすると、それはそれはクラクションの嵐でして……

アシスト付きMTは
より車を身近に、楽しくしてくれる

 「MTは難しい、面倒、ATで十分」という考えは、特に信号だらけで万年渋滞の都心では、その気持ちになっても不思議ではありません。いっぽうでMT車は「クルマを操る楽しみに溢れている」というのも確かにあります。その間をとってパドルシフトなどのセミオートマが用意されていますが、実際にパドルを駆使して走行することは少ないでしょう。

シビックTYPE Rにはブレーキホールドやアイドリングストップ機能なども搭載。最初エンストしたのかと思いました

シビックTYPE Rにはブレーキホールドやアイドリングストップ機能なども搭載。最初エンストしたのかと思いました

 理想は普段乗りのAT車と、走りを楽しむ用のMT車という2台持ちですが、お財布の事情により難しいのが実情です。その中において、シビック TYPE Rは驚くほどのフレンドリーさで、教習車以降、MT車に乗ったことがない人でも「これなら日常使いできるのでは」と思えるし、クルマに興味がない方でも素直に楽しいと「にわかMTファン」になる1台。アシスト機能のついたMT車は、車をより存分に楽しませる便利な1台です。

 こんなのMT車じゃない、という声もあるでしょうが、アシスト付きのMT車は、誰もが車をより身近に感じさせる存在になると感じました。

■取材協力

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