アイシャドウやリップも活用するメイク男子に注目
メイクに抵抗がない自撮り男子たち。SNSで美容情報収集も
美容情報入手はネット検索とTwitter
SNSが普及して、顔写真を公開する機会も増えてきた。皆さんは堂々と自撮り・他撮り写真を公開できているだろうか。顔写真や動画を公開する機会が多い若者世代は、男性でもメイクをうまく取り入れているようだ。SNSに見るメンズメイク事情について見ていきたい。
リゼクリニックの「10~20代男性の美容・身だしなみに関するアンケート調査」(2018年10月)によると、男性メイクを「あり」、または既にしている人は10代、20代で約8割に上った。「日常的にメイクしている」「時々メイクしている」も10%前後に上る。
なお、美容情報を得る方法は、全体では「インターネット検索」が約3割で最多。10代では、トップが「Twitter」(32.9%)、続いて「インターネット検索」(26.9%)、「YouTube」(28.7%)となった。10代は他の世代に比べて、SNSを情報源としていることがわかる。
YouTube、インスタにあふれるメンズメイク
Instagramでも、「#メンズメイク」(1万9200件)や「#メイク男子」(1万8000件)、「#化粧男子」(5000件以上)などのハッシュタグが人気だ。投稿されているのは、きれいにメイクをした若い男子の写真や動画だ。
カラコン、スキンケアは当たり前。なかには、眉はきれいに整えて、ファンデーションやアイライン、アイシャドウ、リップなども活用してメイクする動画なども投稿されている。
人気のYouTuber、kemio(けみお)さんをご存知だろうか。モデルや歌手、タレントとしても活躍中であり、早口・ハイテンションなトークで知られている。
彼のYouTubeチャンネルのチャンネル登録者数は159万に及ぶが、そのなかには「ビューティー系」というカテゴリがある。ここでは、メイク、パック、ネイル、美容室、脱毛などの様々な美容系動画が投稿されているのだ。弾丸トークを繰り広げながらメイクをしていく動画などが若者に人気が高い。
他にも、姉のミチと「よしミチ姉弟」として活動するモデル・タレントのよしあきさんなど、日常的にメイクをしている10代、20代の著名男性が多数登場、SNSに写真を投稿している。このような環境も、10代男性にとってメイクへの抵抗感がなくなるきっかけとなっているだろう。
メイクをうまく取り入れれば、コンプレックスをなくしたり、隠したりすることも可能となる。若者たちを見習って取り入れてもいいかもしれない。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki
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