さまざまなウェブアプリを一元管理できるブラウザーが便利
PCで作業する際、昔はいろいろなアプリを起動していたが、現在では多数のウェブアプリをブラウザーで開き、切り替えて活用することが多くなっている。メールやカレンダー、SNS、ビジネスチャット、名刺管理サービスなど、個人でも多数のウェブサービスを利用していることだろう。
しかし、普通のブラウザーは多数のウェブアプリを切り替えて使う用途には向いていない。そこで活躍するのが、ウェブアプリだけをまとめて閲覧できるように設計された専用ブラウザー。いくつか公開されているものがあるのだが、筆者が現在ヘビーユースしているのが「Biscuit」(ビスケット)(https://eatbiscuit.com/ja)。2019年6月にリリースされた、国産のウェブアプリ用無料ブラウザーだ。
まずは早速インストールしてみよう。右上の「ダウンロード」をクリックしたら、「Biscuit for Windowsをダウンロード(v1.2.3)」をクリック。インストールファイルがダウンロードされず、「GitHub」のページが表示される場合は、Windowsなら「Biscuit-Setup-1.2.3.exe」、Macなら「Biscuit-1.2.3.dmg」をクリックすればいい。
アプリをカテゴリー分けできるのが最大のウリ
初期設定で、「Work」と「Personal」というカテゴリーに、それぞれ「Gmail」と「Drive」が登録されている。「Drive」はGoogle Driveのことだ。そして、これが「Biscuit」最大のウリであり、筆者がもっとも重宝する機能となっている。つまり、ウェブアプリをカテゴリー分けできるうえ、同じサービスの別アカウントのタブを別セッションとして保存できるのだ。
仕事用とプライベート用のGoogleアカウントでサインインしたページを両方とも表示したまま、切り替えてアクセスできるのは便利このうえない。もちろん、オフィシャルにもアカウントの切り替え機能はあるのだが、省ける手間は省いた方がいい。
この操作性を通常のブラウザーで再現するなら、アプリを分けるしかない。Edgeはビジネス、Chromeはプライベート、副業はVivaldiといった具合だ。しかし、「Biscuit」があればウェブアプリに関しては、1ウィンドウだけで事足りる。
「Work」の「Gmail」を開いている状態で「アプリを追加」をクリックすると、アプリの追加画面が開く。検索フォームに追加したいアプリ名を入力して検索しよう。たとえば「Slack」と入力すると、サインインする前に、サブドメインの情報も求められる。アプリを追加したらサインインし、「Biscuit」にパスワードを保存したら準備完了だ。
「Personal」にウェブアプリを追加したいなら、「追加したいグループ」のプルダウンメニューから指定すればいい。
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