日本でAndroidスマホといったらXperia! というくらい、スマートフォンのブランドとして認知されている「Xperia」。常に最新の技術とスマホのトレンドを取り入れて業界の最先端を走るXperiaシリーズですが、その歴史は決して順風満帆ではありませんでした。これからのXperia、ひいてはスマートフォンの来し方行く末を、ソニー大好きライターの君国氏に写真とともに紐解いてもらう連載です(Xperia 1以降は番外編としてグローバルモデルを紹介しています)。
日本でXperia arcが発売された頃
海外ではXperia neoが発売されていた
日本国内とグローバルが共通して「Xperia arc」を発売した2011年。この年はグローバルのみのモデルもいくつか登場しました。そのひとつが「Xperia neo」です。
コードネームはHallon、モデル番号は「MT15i/MT15a」。3.7型(854×480ドット)のマルチタッチに対応したディスプレーに、Android 2.3を採用したストレートタイプのスマートフォンでした。
スペックは、SoCがSnapdragon MSM8255(1GHz)、メモリーは512MB、内蔵ストレージは1GB。外部メモリーは最大32GBまでのmicroSDカードに対応していました。バッテリー容量は1500mAhで、背面パネルを外してのバッテリーパックの交換も可能。本体サイズは57×116×13mmで重量は126gでした。
この年のフラッグシップモデル・Xperia arcと同じく、液晶テレビ「BRAVIA」のノウハウを生かして、高コントラストと高輝度の映像再現をする「Mobile BRAVIA Engine」を採用。外部ディスプレーと接続できるHDMI端子も備えています。
Xperia neoは背面の中央に向かってカーブしたデザインを採用しており、2010年にSymbian OSを採用したスマートフォン「Sony Ericsson Vivaz」と非常に似ており、Androidを搭載したXperiaとして刷新されたのだと思われます。
メインカメラとして、810万画素のモバイルセンサー 「Exmor R」を搭載。裏面照射型CMOSセンサーのため暗がりでの撮影が可能で、かつHD動画撮影にも対応。LEDライトや、物理キーとしてのシャッターボタンもこの頃から装備されていました。また、200万画素のフロントカメラを搭載するなど、Xperia arcにはない特徴がありました。
カラバリは、Blue Gradient、Red、Silverの3色。プロモーションカラーであるBlue Gradientは、艷やかでかつ深みのあるブルーであり、単調なストレートモデルにあってクールな印象を放っていました。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります