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高性能なVRデバイス「VALVE INDEX」をRTX 2080 Super搭載のG-GEARでどれだけ快適に遊べるか大検証!

2020年01月27日 11時00分更新

VALVE INDEXのパフォーマンスはゲーム次第

 では本命のVALVE INDEXのパフォーマンス検証に入ろうと思うが、その前にVR環境のパフォーマンスをみる「VRMark」に登場願おう。

「VRMark」のスコアー

 このスコアーではピンと来ない! という人のために、実際にVRMarkのテストをVALVE INDEXに投影した時システムの負荷を見てみよう。ASCII.jpではお馴染みのSteamVRのフレームタイムのグラフに注目する。

 このグラフの見方についてはVIVE Cosmosの検証記事で簡単に解説しているが、既存のVIVE系VRヘッドセットとVALVE INDEXとの違いはリフレッシュレートが120Hzであるため、CPUおよびGPUが1フレームの描画にかけられる時間は各々8.33msと、VIVE系の11msより余裕がなくなっている。

 やや乱暴な言い方をすれば、CPUもGPUもフレームタイムが8.33ms以内に収まっていれば、VALVE INDEXの性能を限界まで使えるパワーがあると考えてよい。

「VRMark」の“Orange Room”をVALVE INDEXに投影した時のフレームタイム

実際にこんな感じの見え方になる。Orange Roomの描画解像度は粗いため、VALVE INDEXで見るとかなりぼやけて見える

「VRMark」の“Cyan Room”をVALVE INDEXに投影した時のフレームタイム

Cyan RoomはOrange Roomよりもシャープに描画され、VALVE INDEXの液晶の解像感を存分に味わえるものになっている

 この図から分かる通り、Orange Room程度の負荷ではGPUのフレームタイムは4ms程度、Cyan Roomだと時々9msに到達することもあるが、9割方は8.33ms以内に処理を終えている。

 軽めのVRコンテンツ(Beat Saberなど)であれば今回の検証機材に用意した「GA7J-F194/T」そのままでも良いが、Cyan Room級のVRコンテンツで120Hzの強みを活かしたいならならRTX 2080 SUPERやRTX 2080Tiを導入したほうが確実だ。

 ちなみに、CPUに関してはCyan Roomであっても6ms程度で終えているため、無理にCore i9-9900KやRyzen 9 3950XといったメニーコアCPUを選ぶ必要は感じられない。

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