VALVE INDEXのパフォーマンスはゲーム次第
では本命のVALVE INDEXのパフォーマンス検証に入ろうと思うが、その前にVR環境のパフォーマンスをみる「VRMark」に登場願おう。
このスコアーではピンと来ない! という人のために、実際にVRMarkのテストをVALVE INDEXに投影した時システムの負荷を見てみよう。ASCII.jpではお馴染みのSteamVRのフレームタイムのグラフに注目する。
このグラフの見方についてはVIVE Cosmosの検証記事で簡単に解説しているが、既存のVIVE系VRヘッドセットとVALVE INDEXとの違いはリフレッシュレートが120Hzであるため、CPUおよびGPUが1フレームの描画にかけられる時間は各々8.33msと、VIVE系の11msより余裕がなくなっている。
やや乱暴な言い方をすれば、CPUもGPUもフレームタイムが8.33ms以内に収まっていれば、VALVE INDEXの性能を限界まで使えるパワーがあると考えてよい。
この図から分かる通り、Orange Room程度の負荷ではGPUのフレームタイムは4ms程度、Cyan Roomだと時々9msに到達することもあるが、9割方は8.33ms以内に処理を終えている。
軽めのVRコンテンツ(Beat Saberなど)であれば今回の検証機材に用意した「GA7J-F194/T」そのままでも良いが、Cyan Room級のVRコンテンツで120Hzの強みを活かしたいならならRTX 2080 SUPERやRTX 2080Tiを導入したほうが確実だ。
ちなみに、CPUに関してはCyan Roomであっても6ms程度で終えているため、無理にCore i9-9900KやRyzen 9 3950XといったメニーコアCPUを選ぶ必要は感じられない。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう