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リモートワークで重要度を増すセキュリティー対策、CES 2020のブースより紹介

マカフィーが提唱する「人の行動に対するセキュリティー」とは

2020年05月07日 11時00分更新

危険なサイトにアクセスした際のイメージ。そのままの流れで対処を選択できる

 言い換えれば、これまでのセキュリティー対策は、作業という流れを一度止め、対処が済むまで、再開できないという構造を持っていた。同社が開発を進めるプラットフォームは、流れの中に組み込まれ、流れを止めることなく、対処も済んでいるといったイメージだ。

ウェブカメラのバックドアを通じた不正アクセスをブロックした際の表示例

 セキュリティーの基幹技術というよりも、UIの話に関わってくるかもしれない。1月に試したデモのスムースさは思い返しても強く印象に残っており、ユーザーの行動を変えずにセキュリティーを担保するという考え方は、今後、セキュリティー対策の分野ではスタンダード化することも予感させた。

変化していくセキュリティー対策の考え方

 今後(どういう道筋を辿るかは分からないとしても)ビジネスの分野ではオンラインを通じたやり取りが増えることは明らかだし、そこで培われた知見は、ビジネスの中に組み込まれていく=オンラインとリアルの比重に変化が起きることも想定しておく必要がある。

 その際に必要とされるのは、高度で確実なセキュリティーだけでなく、端末や、それを扱うユーザーのパフォーマンスを低下させない優れた使用感だと思う。近い将来、同社の新製品が、新たなセキュリティーの考え方を世の中に投げかけるはずだ。

 余談だが、CES 2020が開催された1月、空港には、「新型のウイルスがごく一部の地域で見つかっている」というポスターは散見されたものの、まさかこのような形でセキュリティーを見つめ直すきっかけが訪れるとは思っていなかった。

 新型のウイルスによる混乱は世界中で最大の懸念だが、だからこそ、ビジネス上での更なる混乱、被害を避けるために、いまこそ万全セキュリティー対策も必要だ。

 今回紹介したのは、これからリリースされると思われる製品のコンセプトだが、同社では、リモートワーク時のセキュリティーに関するブログも公開しているので、合わせて目を通して欲しい。

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