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コスプレバイク女子・美環、初めての路上教習に悪戦苦闘

2020年01月19日 15時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) 撮影●栗原祥光 モデル●美環(@puritendon

 無事、仮免許を取得した美環さん。遂に公道デビューする日がやってきました。とはいえ、すでに大型二輪免許を取得しており、オートバイで街を疾走していますから、交通法規はバッチリ(のハズ)。いざ教習所の外へ!

オートバイで走るのと大きく違うんです!

 いきなり公道ではなく、まずは車の点検から。基本中の基本ですね。ボンネットの開け方からはじまって、ウォッシャーやブレーキフルード、ラジエター、そしてバッテリーの点検方法などについて教えてもらいます。続いてタイヤについても教えてもらいます。スリップサインが出たら交換しましょう。ちなみに高速道路における故障原因の多くは、タイヤの空気圧やナットの緩み、またはバッテリーの電圧低下(バッテリー上がり)なのだとか。すでに免許を持っている人も、定期的な点検で故障を未然に防ぎましょう。

 そしていざ公道へ。最初は助手席にちょこんと座る美環さん。そして途中の路肩でチェンジして、指示に従いながら公道を走行していきます。オートバイでよく走る道なのですが、視点や車幅は大違い。とはいえ、公道走行の感覚はすでにつかめているようで、判断の面や視野の広さがよいと褒められる美環さん。ちょっとドヤっています。

 おじけづく事なくマイペースで走る美環さん。ですが指導員からは「変速動作が早い」「車間距離が短い」という2点の指摘を受けます。いずれもバイクを運転する人特有の動作とのことで、すぐに変速するバイクとは異なり、車は動力系統の距離があるため、ゆっくりとした動作が望ましいとのこと。また、車間距離を詰めたがるのもバイク乗りの特徴だそうです。さらに、見ている方向に車が行ってしまうとのこと。これは一般のドライバーでもよく起こることです。最近は「煽り運転」が問題視されますので、これは早めに治さないといけません。

 初めての路上教習を受けた美環さんは「路駐がとても多いんだ、ということがよくわかりました。交差点とかに止まっていると、本当に迷惑ですぅ」と、普段のオートバイ運転では特に気にしていなかった点に驚いた様子。特に教習コースの中には片側1車線の狭い道を通ることが多く、どうしても反対側の車線に出ざるを得ないことも。それゆえ違法駐車にはイラっとしていたようです。

 教習コースの中には人通りの多い場所が何ヵ所かあるのですが、「制限速度が30km/hと40km/hの場所の判別が付きづらいです。あと左折する時に自転車が見づらかったです。で、自転車に意識をとられると、今度は反対車線に飛び出してしまい……」とのこと。自転車はは特に怖いようで、夜の教習では無灯火の自転車にヒヤッとしたとか。

 ほかには? と尋ねると「エンストが怖くて、クラッチを先に切ってから、ブレーキを踏む癖があるみたいなんです。だから“エンジンブレーキをちゃんと使って”という指導を受けました。オートバイだとそれはないんですけど……」だそうで、ちょっとおっかなびっくりの運転になっているようです。

 「あと1速を引っ張りすぎているんですって。バイクですと1速で40km/hとか50km/hとか引っ張っていけるんですけれど、車はそこまで引っ張れないんですよ。教習所の中ですと30km/hまでなので2速で事が足りて、3速は数回入れる程度、4速に至っては間違って入ってしまった以外はなかったのですが、今回は4速まで入れたんですよ!」と笑顔。それは籠の中の鳥が羽ばたいたかのような、そんな笑顔でした。

 徐行マスターを目指していた美環さんは、交差点ではしっかり徐行。ですが「左折する時に、ゆっくり行き過ぎているというのも指摘されました。ここまでゆっくりだと後ろの人に迷惑ですよーですって。すぐに止まれる位の速度で曲がっていくという感覚がまだまだですねー」と前向き。さらなるマスターの道を進む決意をされた様子。「右折する時に、2速で行くのか1速で行くのか、とか半クラッチをするとか、ちゃんとウインカーを出すとか、やることがいっぱい。脳がついていかないんですよ。明日知恵熱が出るかもしれない」。

■取材協力

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