キンレイから冷凍の「沖縄そば」
沖縄そば、お好きでしょうか?
私が初めて沖縄そばを食べたのは、高校生の修学旅行で沖縄に行ったときでした。雑誌やウェブの編集者がだいたいそうであるように、私も体力には自信があるのですが、その時は珍しく沖縄に着いてから体調を崩してしまいました。予定にあった「美ら海水族館」にはひとり行けず、ホテルで留守番……。最終日には持ち直して、自由時間に那覇の国際通りの食堂に寄ったなあ。
お店がどんなのだったかすっかり忘れちゃったけど、その時友達と一緒に食べた沖縄そばはとてもおいしかった、という印象が残っています。
その時の思い出から今も沖縄そばは好き。たまに食べたいという時がたまにありますが、家でつくるの難しそうだし専門店に行かなきゃ。……なんて思っていたら、冷凍の沖縄そばも出ているんですね。
キンレイ「お水がいらない 沖縄懐石 赤坂潭亭 沖縄風そば」発売中。 |
冷凍鍋焼うどんなどを手掛けるキンレイは、「お水がいらない 沖縄懐石 赤坂潭亭 沖縄風そば」を今年の春から発売中。鍋に入れて温めるだけというお手軽さで、炙り三枚肉も入った本格的な沖縄そばを楽しめるとのこと。
へー、便利ねえと思いつつ、パッケージを見て「ん?」と。「沖縄懐石」ってきいたことありません。それに「赤坂」って。沖縄ではないの?
「赤坂潭亭」が手掛ける「沖縄懐石」って?
「沖縄懐石」は東京・赤坂にある隠れ家風の料理店「赤坂潭亭(あかさかたんてい)」で提供している様式でした。「赤坂潭亭」は7年連続ミシュランガイド東京で一つ星を獲得した名店。コンセプトは沖縄の文化や食材と、現代の和食技術との融合。
沖縄懐石を提供する「赤坂潭亭(あかさかたんてい)」。 |
沖縄には懐石料理がありません。「沖縄料理」として現在知られているのは、沖縄で戦後食べられていた家庭料理がベースだそうです。「赤坂潭亭」の料理長、田中直樹さんは「沖縄料理は足し算の味付けで、和食は引き算です。素材本来の味を引き出したりバランスをとったりする和食の技術で、沖縄料理を高めていきたいです」と熱意を語ってくれました。
お昼のコース「潭亭御膳」の前菜。地豆(ジーマミ)豆腐、ミミガー寄せ、島もずく酢、アーサー出汁巻き玉子など、沖縄の食材を生かした料理が楽しめました。 |
田中料理長は、かつて琉球王朝でふるまわれていた宮廷料理なども研究しつつ、「沖縄懐石」としての新しい味や価値を追求しています。沖縄料理そのものではありませんが、沖縄の食の可能性を広げる様式と捉えていいでしょう。
「赤坂潭亭」の「沖縄そば」。澄んだ色のスープが特徴。三枚豚は煮込んで調理するのではなく、蒸しあげた豚肉にタレを絡めて旨みを逃がさない、といった技巧がこらされています。 |
澄んだスープで上品な味の沖縄そば
「赤坂潭亭」で提供する「沖縄そば」は、丁寧にだしをとったきれいな色のスープが特徴。実際にいただいてみたところ、薄い色のスープなのに昆布や鰹といっただしが非常に味わい深く、胸がふるえるようなおいしさでした。
キンレイの「お水がいらない 沖縄懐石 赤坂潭亭 沖縄風そば」も、「赤坂潭亭」にならって上品な味わいを目指しています。
キンレイ「お水がいらない 沖縄懐石 赤坂潭亭 沖縄風そば」。 |
主力商品である「鍋焼うどん」では、高温でだしをとって濃厚な味わいを抽出するところ、低温でだしをとることで一番おいしいところだけを抽出したのがポイントのひとつ。大量に鰹ぶしを使うので、工場では鰹が詰まってしまうというハプニングもあったとか。
また、沖縄のお酒「泡盛」を使用したのも、本製品ならではの工夫だそうです。
澄んだ色のスープはだしがきいたあっさり味。ひと口目は「ちょっと薄口かも」と感じましたが、食べ進めていっても飽きが来ず、最後まで飲み切ってしまうほどでした。なめらかな喉ごしの平打ち麺は沖縄そばならでは。トッピングの三枚肉は豚の旨みがしっかりと感じられ、冷凍食品とは思えないほどの仕上がりでした。
全体的にとても上品な味。
「沖縄そば」といっても提供する店舗によって個性が異なりますし、濃いめ味付けの沖縄そばが好きという方もいるでしょう。ですので本商品は、人によっては拍子抜けしてしまうくらい薄口と感じるかもしれません。ただ、あっさりめの味付けで繰り返し食べるごとに魅力を感じられそうです。軽めな食後感なので、女性の昼ごはんにハマるかもしれません!
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