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480GBで2万円切り!ポケットサイズ外付けSSDで容量不足を解決

2017年10月24日 10時00分更新

baffaro

 その手軽さからPCのデータバックアップやデータを保存場所として、外付けストレージを利用する人は多いだろう。少し前までは外付けストレージと言えばHDDが鉄板だったが、最近は外付けSSDの価格が落ち着いてきた。容量だけを考えれば外付けHDDだが、速度や持ち運びを考えると、コンパクトで耐衝撃性の高い外付けSSDを選ぶのは悪くない。今回は、大容量モデルもあるバッファローの外付けSSD『SSD-PLU3/N』シリーズを紹介する。

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↑バッファローの外付けSSD『SSD-PLU3/N』。縦横サイズは2.5インチドライブに合わせたようなサイズだが、薄くて非常に軽い。

 『SSD-PLU3/N』の本体サイズは76(W)×115(D)×11.5(H)mmで、重量は約110g。薄くて軽いので、胸ポケットに入れて持ち運べる。HDDと違って読み取りヘッドのような可動物がないので、振動や衝撃に対しても強いのが魅力だ。

 容量は120GB/240GB/480GB/960GBの4モデルを用意。HDDよりコピー速度が速いため、デジカメで撮影したデータをいったんPCへ取り込み、そのまま外付けSSDにコピーして人に渡すというような使い方にも向いている。インターフェースはUSB3.1(Gen1)でバス駆動に対応するため、付属のケーブルでPCなどに接続するだけで別途電源の必要なく利用できる。

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↑付属のUSBケーブルで接続するだけ。バス駆動なので別途電源が不要だ。

 付属ケーブルは50cmと、ノートPCで利用するには十分の長さ。ケーブルは柔らかい素材なので取り回しやすい。本体右上には電源とアクセスランプを兼ねた白色LEDを備えており、アクセス中はLEDがゆっくり明滅する。

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↑LEDが右上に備わっており、電源とアクセスランプを兼ねている。

 さっそく使ってみた。今回試用したのは容量480GBのモデル。ちなみにバッファローの容量表記は、フォーマットしたときに使用できる容量を示している。つまりこのモデルは512GBのSSDで、フォーマットすると約480GBの空き容量になるということだ。

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↑CrystalDiskInfoで本製品を確認した画面。サムスン製の512GBのSSDが使われていることがわかる。

 まずは、USB3.0コネクターへ接続して恒例の「CrystalDiskMark 5.2.2 x64」で速度をチェック。結果はシーケンシャルリードが398.6MB/s、シーケンシャルライトが348.4MB/sと、外付けストレージとしては非常に良好な速度が出た。一般的な外付けHDDに比べれば3~4倍速いので、大容量のファイル転送も快適だ。

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↑CrystalDiskMark 5.2.2でのベンチ結果。※テストマシン環境:CPU●Core i5-4460(3.20GHz)、メモリー●16GB、ストレージ●SSD M.2接続(SATA3)128GB

 ベンチマーク結果と実際の使用感は違う場合もあるので、ベンチだけでなくファイルコピーの時間も手動で計測してみた。実行したのは4つのパターンで、1つは「457枚のJPEG画像(約700MB)をフォルダーごとコピーする」というもの。あとの3パターンはサイズの違う動画ファイルを用意しており、それぞれコピー対象は「約547MBの動画」と「約2.05GBの動画」、「約6.13GBの動画」となる。PCから本製品へコピーする場合と、本製品からPCへコピーする場合の両方を試している。

 結果は、約700MBの画像の場合、PCから本製品へのコピーが4.36秒(約160.6MB/s)、本製品からPCへのコピーが5.65秒(約123.9MB/s)となった。また、約547MB、約2.05GB、約6.13GBの動画ファイルはそれぞれ、PCから本製品が2.57秒(約212.8MB/s)、8.04秒(約256.0MB/s)、24.28秒(約252.5MB/s)。本製品からPCが2.11秒(約259.2MB/s)、8.05秒(約254.7MB/s)、37.08秒(約165.3MB/s)という結果に。いずれもベンチマークより速度は落ちているものの、決して悪い結果ではない。

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↑Windowsのコピー時の詳細画面。転送速度の上下動が少なくコンスタントにコピーできている。

 サイズが1~2MBと小さいファイルを大量にコピーする場合、動画のような1つのファイルでサイズの大きいものに比べて速度が低下してしまうのは仕方ないこと。HDDへコピーするよりは圧倒的に速いし、動画のほうは250MB/s程度がコンスタントに出ているので、使い勝手もいい感じだ。ちなみに今回のテストで最大のサイズとなる6.13GBの動画コピーで速度が低下したのは、PC側ストレージ(M.2 SSD)の温度上昇により転送量制限がかかったものと思われる。本製品は、特に操作していないときはもちろん、コピー中やコピー後も温度はそれほど上昇しなかった。ボディーを触っていても熱く感じないため、安心して利用できるだろう。

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↑PC側のSSDの状態。50℃と高温。
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↑本製品の状態。本製品は36℃とさほど温度は上昇しない。
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↑PC側のSSDが高温になり、転送速度が上下動。こうなると転送速度は遅くなる。

 本製品で使えるソフトウェアとしては、フォーマッターやファイルを暗号化する『SecureLock Mobile 2』が用意されており、バッファローのサイトからダウンロードして利用できる。『SecureLock Mobile 2』は、一般的なパスワード式の暗号化に加え、タブレット用にパターン式の暗号化もできるようになっており、ファイルをドラッグ&ドロップするだけで暗号/復号化が可能だ。

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↑『SecureLock Mobile 2』は、本製品へインストールして利用する。暗号化したいファイルやフォルダーをパスワード方式かパターン方式にドラッグ&ドロップする。
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↑パスワードならパスワード指定、パターンならパターンを指定して実行すれ暗号化される。本製品上にできた暗号化ファイルをこのアプリにドロップすれば、復号できる。

 実売価格は480GBモデルで1万9000円前後。240GBモデルは1万2600円前後。このあたりが最もお買い得感のあるモデルと言えそうだ。モバイルノートPCを使っていて、容量が逼迫していたり、大容量で高速なバックアップ先を求めていたりするなら、480GBモデルの本製品はおすすめできる。

■関連サイト
『SSD-PLU3/N』製品ページ

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