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デザインも秀逸!ゲームを劇的空間にするヘッドセット『G433』が臨場感パない

2017年07月20日 18時30分更新

G433

 PCゲームにおいてサウンドというのは非常に重要な要素だ。単純にゲームへの没入感を高めるという意味でもそうなのだが、特にFPSのような対戦型のゲームの場合、どこから敵が出てくるかわからない状況では音がひとつの判断基準になる。そんなときはどんなに小さい音も逃さずにすむよう、スピーカーから音を出すよりヘッドフォンで聞くのがいいだろう。というわけで、今回はロジクールから7月20日に新製品が登場した大注目のゲーミングヘッドセット『G433』をレビューする。

G433
↑ロジクールのゲーミングヘッドセット『G433』。実売価格は1万5000円前後。

 なんといってもユニークなのがそのデザインだ。スポーツ用メッシュ素材のイヤーパッドを採用し、長時間ゲームをプレイしてもしっかりと耳を包み込みながら、皮膚呼吸を妨げない仕様となっている。イヤーパッドはマイクロファイバー製パッドが同梱されており、好みに合わせて交換可能。筆者的には、メッシュ素材だと確かに蒸れにくい感じだが、ちょっと肌にチクチク感がある。なのでマイクロファイバー製のほうが好みだった。

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↑スポーツ用メッシュ素材で包まれたデザイン。イヤーパッドもメッシュ素材。


 

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↑イヤーパッドは取り外し可能で、同梱のマイクロファイバー製パッドに取り換えられる。

 ヘッドバンド部分はクッションになっていて、スライダー部分で調整できるので装着感は良好。大部分がプラスチック素材ということもあり、259gと非常に軽量なのがうれしい。また、ケーブルは着脱式で3.5mmの4芯ミニジャックを採用しており、PCだけでなく家庭用ゲーム機や携帯ゲーム機でも利用できる。2種類のケーブルが同梱し、1つはPC用としてインラインコントロールのみのもの、もう1つはスマホなどのモバイル用としてマイク内蔵のインラインコントロールが付いたものになる。PC用のときは、着脱式のマイクブームがあり、これを装着して使用する。

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↑ケーブルは着脱式で2種類同梱。いずれも絡まりにくい素材を使用。
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↑マイクブームも着脱式。使わなければ装着せず単なるヘッドフォンとして利用しても構わない。

 ドライバーはロジクール独自の『Pro-G』40mmドライバーを採用し、周波数特性は20Hz~20kHz、インピーダンスは32オーム。音の傾向としては、深みのある低音もクリアーな高音もよく響く、いわゆるドンシャリ系。PCへ接続する際は、同梱のUSBサウンドデバイスを接続し、『ロジクール ゲームソフトウェア』をインストールすれば、7.1chサラウンドにも対応する。音の位置が360度認識できるので、FPSゲームには最適だ。ゲームやアプリごとにプロファイルを設定できるので、最適な音空間でプレイできる。

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↑USB DACを接続することで、7.1chサラウンドを実現する。
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↑PCの場合、『ロジクール ゲームソフトウェア』をロジクールのサイトからダウンロードしてインストールする。
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↑7.1サラウンドの設定やイコライザーも用意されている。
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↑アプリごとにプリセットを用意して切り替えることもできる。

 なお、PS4やニンテンドースイッチ、Xbox Oneといったゲーム機のほか、スマホやタブレットに接続する場合はステレオサウンドとなる。キャリングケースが付属しており、ケーブルやUSB DACもいっしょに持ち運べる。ゲーム大会や友人宅でプレイするときなどに便利だろう。デザイン的にもあまりゲーミングっぽくないので、外で使っていても悪目立ちすることはなさそうだ。

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↑キャリングケースを同梱。

 実際に使用してみたが、PCの場合はUSB DACにより7.1chサラウンドになるので、臨場感がハンパない。重低音の響きも耳に心地よく(筆者は重低音好き)爆発音などもリアルに感じる。また、PS4にも接続してみたが、こちらはステレオサウンドになるものの、ボリュームを上げればかなり陶酔できる。PSVRで付属のイヤホンに変えてこれを装着したが、特に干渉することなく装着可能。筆者が普段使っているイヤフォンよりも臨場感が高い。マイクはノイズキャンセリング付きで、声の鮮明さもなかなかいい。

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↑PS4に接続するときは、コントローラへ接続。設定ですべての音声を聞こえるようにしないと、聞こえるのはボイスのみとなる。
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↑PSVRを装着した状態でヘッドセットを使ってみた。ギリギリ干渉せずに使えた。

 ゲーム以外にも使えるのかと、楽曲も聞いてみた。PCで『Media Go』を使って聞いてみたが、7.1chサラウンドで聞くと音が浅くなる印象なので、7.1chサラウンドをオフにして聞いたほうがいいだろう。動画に関してもそうだが、極端に低域や高域を使わないBGMにはあまり向かない。

 ただし、動画でもBGMがあまり流れず、流れてもあまり意味もなく、音声中心なものには7.1chサラウンドがすこぶる臨場感を引き立ててくれる。これだけでピンときたら、かなりお好きな方じゃないかな。そう、エロ動画とか。平面的な音空間が広がりのある室内にいる感じになるので、より没入感が得られるだろう。おっと、話はこのくらいにしておこう。あとは、自分の耳で感じてほしい。

 ということで、PCゲームはもちろん、ゲーム機にもぴったりなヘッドセット。実売価格は1万5000円前後で、色はブラックとレッド、ブルーの3色。普通のヘッドセットでは味わえない臨場感が楽しめ、ゲーム好きならオススメの製品。ゲーム以外でも通常のヘッドフォンとして利用できるので、ちょうどヘッドフォンを探している人は、選択肢の1つとしてみてはいかが?

■関連サイト
『G433』製品ページ

 

 

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