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HUAWEI novaがSIMフリースマホデビューにオススメな理由

2017年05月07日 13時00分更新

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 この春、複数の新モデルスマートフォンを市場に投入し、さまざまなユーザーのニーズに対応してきているファーウェイ。今回紹介する『HUAWEI nova』は、5インチサイズで手にもしっくりくるメタルボディーを採用したミドルクラスのAndroidスマホだ。

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↑『HUAWEI nova』。実売価格は3万6000円前後。画面サイズは5インチで、ちょうどいいサイズ感。

 CPUはオクタコアの『Snapdragon 625』を採用。3GBのメモリーと32GBのストレージを搭載し、ミドルクラスらしい必要十分なスペックを備えている。ディスプレーは5インチのフルHD IPS液晶で、本体サイズは約69.1(W)×7.1(D)×141.2 (H)mm、重量は約146gと、コンパクトなつくりと言える。

 マグネシウム・アルミ合金製の筐体、エッジ部分のダイヤモンドカット加工に加え、ディスプレーに2.5Dガラスを使用するなど、デザインに最近の流行が取り入れられており、チープな印象はない。カラーはミスティックシルバー、チタニウムグレー、ローズゴールドの3色が用意されている。

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↑メタルボディーでダイヤモンドカットも取り入れたデザインは質感が高い。

 発売当初のシステムは、Android 6.0+Emotion UI 4.1(ファーウェイ独自のUI)だったが、その後バージョンアップし、Android 7.0+Emotion UI 5.0という構成になっている。今回お借りした端末はAndroid 6.0だったが、システムのバージョンアップにより7.0に更新して使用した。

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↑システムアップデートにより、最新のAndroid 7.0を利用できる。

 SIMスロットはナノサイズが2つで、DSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)に対応(LTE+3G)。キャリアアグリケーションにも対応し、通信速度は下り最大225Mbps、上り最大50Mbpsとなっている。アップデートによりauのVoLTEにも対応したので、ドコモ系MVNOサービスだけでなく、au系のMVNOサービスでの利用にも最適だ。

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↑SIMはトレイ式で装着。DSDSに対応しているが、1枚はmicroSDスロットと排他。
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↑SIMを挿して起動すると、APNの指定画面が表示される。このあと初期設定を行なう。

 無線LANはIEEE802.11b/g/nと、acには非対応。このため、Speedtest.netで通信速度を計測してみたが、上り・下りともに50Mbps以下とそれほど伸びない。ほかのスペックがいいだけに、ここが弱いのはちょっと残念だ。

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↑Speedtest.netアプリを使って計測。同じ時間、同じサーバーでiPhone7を使って計測すると下り161Mbps、上り224Mbps出るので、サーバーや時間帯が混み合っているわけではない。なお、時間帯やサーバーの負荷によって速度は違ってくる。

 バッテリーは3020mAhで、薄さとサイズを考えるとかなりの大容量と言える。本体底面にUSB Type-C端子を搭載し、コネクターの上下を気にせず挿せるのがありがたい。ケーブルは付属しているので、新規に購入する必要もない。

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↑USB Type-C端子を採用しており、コネクターの向きが関係ないので、ケーブルを挿し込むのがとてもラク。

 背面には指紋センサーを搭載する。人差し指の指紋を登録しておけばロックを解除しやすく、ストレスを感じることはないだろう。また、設定によりセンサー部分をスワイプして通知パネルの表示/非表示を操作したり、長めのタッチで写真や動画の撮影を行なういった使い方もできる。慣れてくるとサクサク使えて結構便利だ。

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↑背面にある指紋センサー。人差し指を登録すると使いやすい。
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↑設定の指紋IDで、センサーの利用方法を選択できる。

 カメラはリアが1200万画素、フロントが800万画素。リアはF値2.2で像面位相差+コントラストAFにより、高速でピントを合わせてくれる。また、画素ピッチ1.25μmと大きめのセンサーを採用しており、受光面積が広いぶん、暗い場所でもクッキリと写る。

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↑暗いところでもあまりノイズ感なく撮影できた。
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↑空のグラデーションもキレイ。
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↑解像感もなかなか。

 フロントカメラはリアよりも明るいF値2.0のレンズを採用。美顔補正してくれる“ビューティー”モードや、8種類のメイク効果から選択しておしゃれに仕上げる“メイクアップ”モードも用意されており、自撮りに使える。女性はもちろん、男性でもおもしろい効果が得られるので、おふざけ写真としてSNSへアップするのもいいかも。

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↑“メイクアップ”モードは、リアルタイムで反映してくれる。
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↑男性がやると思わず吹き出してしまう。

 『nova』ならではの部分として、ヘッドフォン向けのサラウンド規格“DTS Headphone:X”に対応。対応コンテンツなら、通常のヘッドホンでも7.1chのバーチャル・サラウンドが楽しめる。もちろん、同梱のリモコン付きイヤホンでも堪能できるので、ぜひ試してみてほしい。

 また、本体ケースが同梱されているのも特徴。クリアケースでしっかりボディーを保護してくれる。あらかじめ用意されているのはとてもうれしい。

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↑ケースが同梱されているので、買ってすぐに本体を保護できるのは嬉しい。

 最後にベンチマークテストも行なった。『GeekBenchmark』と『AnTuTu Benchmark』、『PCMark』のWork2.0で実施した結果が以下のスクリーンショット。いずれもミドルクラス相応の値となったが、メモリーが3GBなため、アプリを複数起動していてもサクサクと動作してくれる。

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↑『GeekBenchmark』の結果。
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↑『AnTuTu Benchmark』の結果。
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『PCMark』Work2.0の結果。ちなみに、Android 6.0より7.0のほうが良い結果になった。画像はすべて7.0での結果。

 バッテリー駆動時間のベンチは『PCMark』のWork2.0で実施し、100%から20%の時間が約9時間という結果に。このベンチは絶えず作業している状態で画面も点きっぱなしなので、これだけもつのは優秀と言えよう。これなら1日持ち歩いても充電する必要がないレベルだ。

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↑『PCMark』ベンチ結果の画面は、あとから確認すると時間が正しく表示されなかったので、OSの『電池使用量詳細』をチェックした。2時43分に開始し11時43分に終了しているので、20%までに9時間かかったことになる。

 実売価格は3万6000円前後。ミドルクラスの必要十分な性能とストレージ容量を考えれば、コスパの高い製品と言える。ちなみに付属のアプリ『端末管理』では、メモリーおよびキャッシュのクリーンアップやウィルススキャンを実行できる。たまに実行すれば、端末を常に安全・快適に使えるだろう。格安SIMを使ってスマホを使いたい人はもちろん、Androidスマホデビューしたい人や母の日のプレゼントとして贈るのもあり。初心者にはnovaのようなバッテリーのもちがよく、手に馴染むサイズの製品をオススメしたい。

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↑『端末管理』アプリでメモリーやキャッシュのクリーンアップが可能。ウィルススキャンもできるので、定期的に実行したい。

■関連サイト
『HUAWEI nova』製品ページ

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