週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

2台買っても5万円以下、狭額縁&縦表示対応ディスプレーが超オトク

2017年02月28日 09時00分更新

XUB2492HSU-B1

  筆者は自宅でPCに向かって作業する際、ディスプレーは高解像度な大画面1台よりも、フルHDでいいので2画面にしたい派。4Kディスプレーもだいぶ安くはなってきているものの、表示される文字が細かすぎて、アラフィフにはちとキツイ。もちろん写真を編集するときは4Kのほうが作業しやすいかもしれないが、原稿を書くために資料を複数表示して……となると、いくら高解像度のディスプレーでも1台では限界がある。画面を分割表示するWindowsのスナップ機能がディスプレーごとに効くこともあり、ウィンドウの整理がしやすいため、マルチディスプレーが最強というワケだ。

XUB2492HSU-B1
↑筆者の現状の環境。いまだ新たなディスプレーの導入に至っておらず。ちょっと模様替えも考えているので、そのときには……。

 そこで、今回お借りしたのがマウスコンピューター(iiyama)のディスプレー『ProLite XUB2492HSU-B1』。画面サイズが23.8インチでフルHD解像度と、大きすぎず小さすぎず、ちょうどバランスのとれた製品と言える。IPS液晶+LEDバックライトを採用し、LEDの明滅を抑えたフリッカーフリー技術を搭載しているので、長時間ディスプレーを見続けることの多い筆者にはうってつけだ。

XUB2492HSU-B1
↑『ProLite XUB2492HSU-B1』。実売価格は2万4000円前後。サイズは539.5(W)×376.0~506.0(H)×230(D)mm、重量は5.4kg(スタンド含む)。

 特筆すべきは、画面のベゼル(枠)の薄さだろう。上辺と両サイドのベゼル+非表示領域のサイズはカタログ値だと6.3mmで、実測では6.0mm程度。いわゆる狭額縁というやつで、同じディスプレーを左右に並べても境目があまり気にならない。しかもベゼルの高さが液晶面から0.7mm(実測)しか出っ張っていないので、ほぼフラットな印象でデュアルディスプレー化できる。
 

XUB2492HSU-B1
↑ベゼル部分は約2mm。画面が表示されない部分が約4mm(いずれも実測)。

 もうひとつの特徴は、画面を90度回転させてディスプレーを縦にできること。最近はスマホで撮影した動画も増えてきたので、そういった縦型の動画を大きく高解像度で表示できるのは嬉しい。ウェブサイトも基本は縦長なので、意外と縦型にして設置しておくというのもアリなのかもしれない。ただし、ディスプレーの回転は時計回りのみのため、縦置きで2台を並べようとしたとき、スリムベゼルどうしで左右に並べることができないのはちょっと残念だ。1台は横、もう1台は縦で運用するなら、左側を縦にするといいだろう。

XUB2492HSU-B1
↑90度回転させて縦型ディスプレーとして利用もできる。

 ディスプレーの高さは13cm、チルトは最大27度調整できるので、机や座る位置に合わせてディスプレーを向けやすい。手止めのネジ3本で組み付ける台座はちょっと大きめだが、そのぶん画面を縦置きにしても安定感はある。

XUB2492HSU-B1
↑台座は手で止められるネジ3本で固定。台座は大きめだが安定感はいい。

 映像入力はDisplayPort×1、HDMI×1、D-Sub×1の3系統。USB 2.0ハブも2つ用意され、ステレオミニジャックの音声入力/出力端子も備えている。スピーカーのないPC用ディスプレーは意外と多いが、この製品は2W×2のスピーカーを内蔵しており、別途スピーカーを購入する必要はない。

XUB2492HSU-B1
↑入力端子はDisplayPort×1、HDMI×1、D-Sub×1の3系統。

 各種設定はディスプレー下のボタンで操作する。ボタンがちょっと押しにくいものの、一度設定すればそんなに調整することもないので、あまり気にする必要はないかもしれない。代表的な設定項目“i-StyleColor”は、映画やゲーム、写真、テキストといった表示コンテンツに合わせた画質プリセットを提供する機能。また、ブルーライトカット機能も備わっていて、3段階調整でき、ブルーライトを最大59.3%低減できる。

XUB2492HSU-B1
↑操作ボタンはディスプレーの下にある。メニュー表示時間は初期設定だと短いので、設定から長めに変更するといいかも。
XUB2492HSU-B1
↑i-StyleColor機能は、それぞれ最適な画質で表示してくれる。

 エコモードも用意されており、通常だと16Wの消費電力が、3段階の調整で最大45.2%まで削減可能。適用するほど画面は暗い印象になっていくのだが、筆者としてはもともとの画面が明るすぎるように感じられていたので、エコモードの2段階目や3段階目で使ったほうがしっくりきた。ちなみにディスプレーの最大輝度は250cd/㎡、コントラスト比は1000:1で、コントラストに関しては、Advanced Contrast Ratio機能により500万:1になる。

XUB2492HSU-B1
↑エコモードは3段階で設定。筆者の場合は2や3でも十分実用できた。

 スペック表では応答速度が中間色5msとなっているが、これはオーバードライブ回路機能を利用したもの。3段階に設定できるため、映像コンテンツを見るなら設定3を適用しておくといいだろう。設定3の状態でWRCの動画などを見てみたが、特に残像感は感じられなかった。先述のi-StyleColor機能にはボタンひとつでアクセスできるので、すぐに画面を映画モードに切り替えて動画を楽しめる。

 実売価格は2万4000円前後。IPS液晶で機能も充実、スリムベゼルでこの価格なら、コスパは高いと言っていいだろう。デスクに置くには最適なサイズだと思うので、1台で利用するのはもちろん、2台並べてデュアルディスプレー化して使ってほしい。2台買っても5万円しないわけだしね。

■関連サイト
『ProLite XUB2492HSU-B1』製品ページ

 

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります