↑『RUF3-HKS32G-TS』。実売価格は4400円前後。 |
会社や出先でPCのデータを受け渡しする場合、あると便利なのがUSBメモリー。クラウドもだいぶ身近になってきたとはいえ、電波状況が悪い場合、データ容量が大きい場合などに備え、大容量のUSBメモリーを1つ持っておくと安心できる。
USBメモリーの難点は、外付けHDD/SDDなどと比べてデータの読み書き速度がそれほど速くない点だ。たいがいの製品が読み込みで毎秒100MBを下回るため、高速なSSDなどに慣れているとイライラすることもあるかもしれない。ただし、最近はハードウェアやソフトウェアに様々な工夫を施し、読み込み速度が毎秒400MB前後まで向上した高性能な製品も登場している。そんな中でおすすめなのが、容量32GBで順次読み込み最大毎秒約400MBと高速な、バッファローのUSBメモリー『RUF3-HKS32G-TS』だ。
↑後部をノックすると端子が押し出される。PCから取り外す際は自動でコネクターが収納されるのが便利。 |
RUF3-HKS32G-TSは、USB 3.1(Gen1)に対応するキャップレスタイプのUSBメモリー。カラーはチタンシルバー、容量は32GBだ。ちなみに同製品は容量・カラバリ違いの製品がシリーズ展開されており、カラバリは他にシルバーゴールドとダークシルバーがあり、容量はそれぞれ16GB、32GB、64GB、128GB(ダークシルバーのみ)の4種類をラインアップしている。
デザインはシンプルで、後部をノックすると端子が押し出されるノック式を採用。PCなどに接続し、取り外すと自動でコネクターが収納されるオートリターン機構を搭載し、片手でスムーズに取り扱えるのも利点だ。後部に大型のストラップホールがあり、ストラップやキーホルダーなどを通しておけば、紛失の心配も少なくなるはずだ。
↑『CrystalDiskMark 5.1.2』では順次読み込み速度で毎秒350MB以上を記録。USBメモリーとしては非常に高速だ。 |
『CrystalDiskMark 5.1.2』で速度を計測してみたところ、順次読み込みは毎秒350MB以上と、公称値の約400MBに迫る高い値を記録した。順次書き込み速度も毎秒約45MB以上と、爆速ではないもののUSBメモリーとしてはなかなかの速さ。これだけの速度があれば、大量の写真や動画データをやりとりする際のストレスを大きく軽減してくれるだろう。
なお、PCのメインメモリーをキャッシュとして利用し、データ転送速度を高速化するバッファローのソフトウェア『TurboPC EX』を使ってみたところ、筆者の環境では大きな速度向上は認められなかった。利用環境によっては、より速度が向上する可能性もあるので、購入の際は試してみるとよいだろう。
↑USBメモリー内にあらかじめダウンロードツールが保存されており、各種ソフトウェアやマニュアルをWeb経由でダウンロードできる |
↑セキュリティーソフト『SecureLock Mobile2』。パスワードかパターン方式を使った暗号化が可能。 |
↑方式を選んでドラッグ&ドロップするだけで使えるため、非常にカンタンに利用できる。 |
USBメモリーは手軽に持ち運べるぶん、セキュリティーが心配の種になりがちだが、RUF3-HKSシリーズはセキュリティーソフト『SecureLock Mobile2』を利用したファイル暗号化にも対応している。パスワード、もしくはスマホの画面ロックのようなパターン方式を選んでの暗号化が可能で、使い方はソフトを立ち上げ、ファイルをドラッグ&ドロップするだけ。非常に手軽に暗号化できるため、ファイルの保管はもちろん、大事なデータのやりとりにも活用できる。
実売価格は4400円前後と、容量32GBのUSBメモリーとしては高価な部類に入るが、一般的なUSBメモリーの数倍の読み込み速度を誇るメリットは大きい。加えてセキュリティー機能の活用を考えるなら、USBメモリー選びの有力な選択肢になることだろう。
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『RUF3-HKS32G-TS』製品ページ
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