↑『SAMSUNG EVO Plus 256GB microSDXCカード』。実売価格は2万5000円前後。 |
5月10日に発表された『SAMSUNG EVO Plus 256GB microSDXCカード』。従来最大容量の200GBから56GB増量し、現時点で購入できるmicroSDカードとしては最大の容量を誇る製品だ。こんな小指の先ほどのサイズに、よくこれだけの容量を詰め込んだものである。
世界50ヵ国以上で6月から順次発売とされていたが、このほどようやく日本でも発売開始となっている。サムスンからサンプルをお借りできたので、実際に使ってみた。
↑赤いデザインが印象的。SDカードサイズの変換アダプターも付属する。 |
スペックを見ると、UHS-I Class 10 (U3)対応。読み込み95MB/s、書き込み90MB/sと読み書きともに高速なのが特徴。通常のSDカードサイズで利用できるアダプターも同梱されている。容量は先に述べた通り、microSDカードながら256GBと大容量。サムスンのV-NANDフラッシュメモリー技術により、垂直方向に48レイヤーのセルを積み重ねることで従来製品にくらべ容量を大幅に引き上げたほか、消費電力も30%ほど削減したとしている。
IPX7準拠の防水性能で、海水に72時間つけていても大丈夫。空港でのX線検査や磁気にも耐性があり、動作温度もマイナス25℃から85℃までと、かなりタフネスな仕様だ。しかも、10年保証となっており安心感はかなり高い。
さっそく、ベンチマークソフト『CrystalDiskMark 5.1.2x64』を使って速度を計測してみた。自作PCのUSB 3.0端子にメモリーカードリーダー(エレコムMR3-A001)を接続し、MicroSDカード読み取り口に挿して実施している。
↑『CrystalDiskMark 5.1.2x64』にて計測。 |
↑計測にはエレコムのUSB 3.0対応メモリーカードリーダーを使用。 |
結果としては、シーケンシャルリードで92MB/s以上、シーケンシャルライトで83MB/sとなかなかの数値を記録。特に書き込み速度が速いので、4K動画といった転送容量の大きいものに有効だろう。サムスンは上位モデルのProシリーズもラインアップしているが、128GBモデルまでしかないため、容量にこだわるならこちらを選択したいところ。
ひとつ注意しなければならないのが、対応デバイスだ。SDXCに対応していないと、最大容量を活かすことはできない。たとえばドライブレコーダー。32GBまでとスペックにあるものは、SDHC対応と想像できるので、その場合は32GBまでの容量のモデルを購入しなければ容量が無駄になってしまう。
サムスンの製品でも、スペック上SDXCに対応し256GBのmicroSDカードが利用できる製品は、現状『Galaxy Note7』のみである。しかし、たとえば、手持ちのXperia Z5 Premiumは、スペック上最大200GBと記載されているが、このメモリーカードを挿入したところ、容量は238GB(フォーマットして利用できる実質容量)とちゃんと表示される。PCでメモリーカードリーダー経由で認識しても同様だ。最大容量が200GBと記載されていても、SDXCに対応していれば、規格上限は2TBであるため、キチンと認識できるようだ。
↑Xperia Z5 Premiumにメモリーカードを挿入してみた。 |
↑スペック上は最大200GBと記載されているが、ちゃんと238GBと認識されている。 |
価格は2万5000円前後とそれなりだが、スマホやカメラが4K動画にも対応してきており、大容量メモリーカードが必須の時代に突入している。備えあれば憂いなし。なにしろ256GBあれば、4K動画なら最大12時間、フルHD動画なら最大33時間、1200万画素の写真なら5万5000枚以上保存できる計算だ。撮りため上等で安心なこのメモリーカードに投資する価値は十分ある。
■関連サイト
『Samsung microSDカード』製品ページ
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