夏の夜はキャンプやBBQなど、アウトドアで遊ぶ機会が多いはず。そんなとき便利なのがLEDライトだ。昔なら燃料を使って火をつけるタイプや、電球を電池で灯すタイプのランタンが主流だったが、LEDライトは消費電力も少なく明るいため、より手軽に使えるアイテムと言える。
しかも今回紹介する3製品はすべてUSB端子を備え、給電することで利用するタイプ。市販のモバイルバッテリーが使えるので、長時間明かりを灯すことが可能なのだ。
まず、ランタンの形状をしたGoal Zeroの『Lighthouse Mini Lantern』。脚やUSBケーブルが効率よく格納されている、おしゃれなデザインが印象的だ。3000mAhのリチウムイオン電池を内蔵しており、巻き付いているUSBケーブルで充電する。
↑『Lighthouse Mini Lantern』。実売価格は1万600円前後。脚は折りたたみ式で、USBコネクターは磁石で固定されている。 |
LEDの明るさは前面のダイヤルで調整でき、右に回すと両側、左に回すと片側だけが点灯する。一番暗い状態で片側だけの点灯だと、最大連続使用時間がなんと500時間以上。これなら、一回の充電で24時間点灯させたとしても20日間以上使える。3000mAhのバッテリー容量を活かし、前面にあるUSBポートからの給電にも対応している。iPhoneやスマホなら、100%まで充電させることも可能だ。
↑右に回すと両側、左に回すと片側だけ点灯。明るさも調整でき最大210ルーメン。USBポートの出力は最大5W(5V、1A)。 |
↑3000mAhのリチウムイオン電池。底面のフタを開けて取り出せる。 |
バッテリー残量は、4段階のインジケーター表示でわかり、充電時間は4時間ほど。先日紹介したGoal Zeroのソーラーパネル『Nomad 7 Plus Solar Panel』を使って、昼間の炎天下に設置して充電しておけば、夜は明かりとして、充電用のバッテリーとして活用できる。とってもエコなアウトドアライフが送れる。
↑『Nomad 7 Plus Solar Panel』なら、日差しが強ければ十分充電可能。 |
↑左が両側点灯時、右が片側点灯時。片側点灯時は、端に寄せて設置するといい。 |
↑カラビナが付属していて、テントのフックに掛けて吊り下げて使うのもいい。 |
もう1つは、テントやタープの天井から吊るすようなタイプの小型ランタン、Goal Zero『Light-A-Life Mini USB Light』。吊り下げ用のカラビナが付属し、フックさえあればカンタンに吊り下げられる。一方でバッテリーは内蔵しておらず、別途USB給電できるモバイルバッテリーが必要なのは注意したいところ。ケーブルがふた手に別れており、片方がバッテリーからの給電用、もう片方はメスタイプのUSB端子。ほかのライトへの給電に対応し、1つのバッテリーから複数のライトを点灯できる(最大4つまで連結可能)。
↑『Light-A-Life Mini USB Light』。実売価格は4700円前後。先に紹介したランタンよりは小さくバッテリーも内蔵しない。 |
ライト部分にはシェードがついていて、位置を変えることで広範囲を明るく照らすエリアライトモードと、柔らかい間接照明で室内用に適したランタンモードがある。最大110ルーメンで、これ1つでも十分な明るさが得られる。
↑ゴム製のシェードの位置をかえることで、光の広がり方を変えられる。 |
↑ランタン同様カラビナが付属するので、天井に吊り下げて使用。 |
↑出力側の端子に次に紹介する『Flashlight Tool』を接続し、1つのモバイルバッテリーで2つのライトを点灯。問題なく使えた。 |
3つ目は、懐中電灯として使えるGoal Zeroの『Flashlight Tool』。こちらもバッテリーは内蔵せず、USB端子をモバイルバッテリーに接続して使用する。懐中電灯として持ちやすい、円筒形タイプのモバイルバッテリーがオススメだ。
↑モバイルバッテリーに接続した状態の『Flashlight Tool』。実売価格は2600円前後。 |
最大110ルーメンで筒の部分を回すことにより、一点集中から広範囲まで、用途に合わせてビームの調整が可能だ。ちなみにLight-A-Life Mini USB Lightの給電用端子に接続したところ、どちらも点灯した。これら2つを持っていれば、アウトドアで活躍することまちがいなしだ。
↑後ろ側はUSBコネクターが突き出しているだけ。指でつまんでいる部分を回すと光の広がり方を調整できる。 |
↑中間ぐらいの広がりで調整したときの照射範囲。当るさは懐中電灯として十分。 |
これらの製品は、アウトドア用品として販売されているが、災害時に利用する場合にも役立つだろう。Lighthouse Mini Lanternは、停電時に部屋の中を明るく照らしてくれ、Flashlight Toolは、暗い中を移動するのに便利。スマホ用のモバイルバッテリーを1つや2つ持っていれば、ソーラーパネルと合わせて備えておくと、明かりに困ることはない。Flashlight Toolは小さくて軽いから、常時かばんに忍ばせていてもいいぐらいだ。
価格は、Lighthouse Mini Lanternが実売1万600円前後、Light-A-Life Mini USB Lightが実売4700円前後、Flashlight Toolが実売2600円前後。どの製品も実際使ってみたが、テント内も十分明るく照らしてくれるし、懐中電灯は足元をしっかり照らしてくれる。ランタンを使っていて、ふと5年前の計画停電のとき苦労した思い出が蘇ってきたが、当時これらがあれば苦労せず過ごせただろう。お手ごろ価格なので、この夏のシーズンに向けて買いそろえてはいかがだろうか?
■関連サイト
『Lighthouse Mini Lantern』製品ページ
『Flashlight Tool』製品ページ
『Light-A-Life Mini USB Light』製品ページ
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