友人や家族とのSkypeビデオ通話、インターネットを使った映像配信の際などにあると便利なウェブカメラ。もちろんウェブカメラを内蔵するノートPCもあるが、解像度が十分ではなかったり、照明環境でフレームレートが極端に低くなったり、画質にはそれほど期待できないものも多い。
特に映像配信の場合、画質が悪いと見る側の大きなストレスになるため、なるべく性能のいいウェブカメラを使用したいところ。オススメなのが、フルHD(1920×1080ドット)/30fpsの動画撮影機能に加え、マイクも内蔵するロジクールの『HD プロ ウェブカム C920r』だ。
↑ロジクールの『HD プロ ウェブカム C920r』。実売価格は1万2000円前後。 |
ウェブカメラと聞くとやや大きめの製品をイメージする人も多いと思うが、C920rは高性能ながら手のひらサイズでコンパクト。重量も162gと軽く、出張先などに持ち運ぶときもかさばらないのが◎。カメラの左右には計2台のマイクを搭載しているので、別途マイクを用意する必要もないのがありがたい。
↑可動式クリップスタンドは高さ・位置の微調整にけっこう便利。 |
↑ノートPCのベゼル上部にひっかければ、内蔵ウェブカメラの感覚で使える。 |
カメラ下部には三脚用ネジ穴付きのクリップスタンドがある。これが結構便利で、ノートPCならディスプレー上部のベゼルにひっかけて内蔵ウェブカメラ感覚で使用できるほか、ある程度の高さ・角度調整にも対応する。小型三脚を用意しておくとさらに高さ調整が容易になり、安定して設置できるので、長時間の撮影などでは積極的に利用したい。
↑C920r(左)とノートPC内蔵カメラ(右)の画質をWndows標準のカメラアプリでチェック。違いは一目瞭然だ。 |
カメラの画素数は300万画素で、静止画はソフトウェア処理により1500万画素の撮影に対応する。最短撮影距離は70mmからとなる。画角は77度で、35mm判換算であれば焦点距離27mmのレンズに相当する。かなり広角なので、2~3人でのビデオ通話にも対応できるだろう。ノートPC内蔵のウェブカメラと画質を比較してみたが、違いは一目瞭然。ちょっとした動画番組などを撮影するには十分なクオリティーではないだろうか。
最大解像度はフルHD(1920×1080ドット)だが、FaceTime for MacではHD(1280×720ドット)での利用になるなど、ソフトや環境により動作が変わるので注意しよう。Windows 7以降、Mac OS X 10.6以降、Android 5.0以上、Chrome OSなど、様々なOSに対応している。
↑SkypeでC920rを使うにはビデオ設定画面を開き、『Webカメラを選択する』タブから『Logicool HD Pro Webcam C920』を選択するだけ。 |
USB 2.0に対応し、コネクターをPCに挿しこむだけで利用可能になる。PCに内蔵カメラがある場合、Skypeならビデオ設定画面を開き、『Webカメラを選択する』タブから『Logicool HD Pro Webcam C920』を選択、Windows標準のカメラアプリなら右クリックからカメラ切り替えを選択するだけで使用できるなど、面倒な設定や操作が必要ないのは嬉しい。
↑専用ソフトウェア『Logicool ウェブカム ソフトウェア』。インストールメディアなどは付属しないため、直接ウェブサイトからダウンロードする必要がある。 |
↑静止画や動画の撮影のほか、カメラのリアルタイム映像の拡大・縮小なども可能 |
↑動体検知機能は感知レベルや最大録画時間を設定できる。ちょっとした防犯には十分な機能だ。 |
さらに活用の幅を広げてくれるのが、ロジクールのウェブサイトからダウンロードできる専用ソフトウェア『Logicool ウェブカム ソフトウェア』(Windowsのみ)。動画や静止画の撮影、SNSへの共有はもちろん、ウェブカメラで映している映像をリアルタイムで拡大・縮小できるコントローラー機能、動体を検出して録画を開始する防犯向け機能なども備える。動体検出は感知度も変更できるなど、ちょっとした防犯対策としては十分な性能だ。
実売価格は1万2000円前後。ウェブカメラとしてはハイエンドな製品ということでかなり値は張るが、そのぶん機能は盛りだくさんとなっている。ゲーム実況やレビュー動画などで映像配信デビューしたい人、コンパクトで高性能なウェブカメラでビデオ通話のクオリティーを高めたい人などにオススメだ。
■関連サイト
『HD プロ ウェブカム C920r』製品ページ
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10,600円
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