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iPad miniで細かいメモ書きもラクラク! 電池で動くアクティブスタイラスペンの使用感

2016年02月20日 10時00分更新

アクティブスタイラス

 タブレットで文字を書いたり、絵を描いたりするときにあると便利なのがスタイラスペン。最近はペンが付属することをウリにしたタブレットもあるが、普通のタブレットでもアプリをダウンロードし、スタイラスペンを購入すれば同じように利用できる。

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↑バッファローの『アクティブスタイラスペン BSASP1』。直販価格は5000円で、ブラック、ゴールド、シルバーの3色がある。

  そこで今回は、バッファローの『アクティブスタイラスペン BSASP1』を使ってみた。

 タッチパネルの認識方式はいくつかあるが、BSASP1はタブレットやスマートフォンなどでよく使われる“静電容量方式”を採用。これは、人間が持っている微量の静電気を利用してタッチ場所を認識するというもの。

 手の静電気をそのままタッチパネルに伝えるパッシブタイプのスタイラスペンは、接地面積を広くする必要がありペン先が太くなってしまうが、BSASP1は乾電池駆動で静電気を増幅させるアクティブタイプなので、ペン先を細くできて描きやすいというメリットがある。

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↑細い線を指で描いたときと、細いペン先で描いたときの違い。当たり前だが細いペンのほうが描いている位置がわかる。
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 ペン先は直径2.6mmのラバーを使用。先が丸くなっており、描いている線とペン先がほぼ一致して見えるため描きやすくなっている。交換用ラバーが4つ付属し、使い込んでラバーが傷んだらすぐに交換できる。手で簡単に着脱でき、交換に手間取ることはない。

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↑ペン先は直径2.6mmのラバーカバーを装着。
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↑ペン先のラバーは予備に4つ同梱されていて、手でカンタンに付け替えられる。

 乾電池は単4形乾電池1本を利用。アルカリ乾電池の場合は12時間連続駆動が可能なようだ。充電式の電池だと若干短くなるが、ペンを使い込むなら交換頻度が多くなるため、充電式電池をオススメする。

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↑乾電池はペンの真ん中で分離するので、そこから入れる。

 さっそくiPad miniに『Adobe Sketch』をダウンロードして使ってみた。ペン尻にある電源ボタンを押すと、ペン先近くにある穴から青いLEDランプが点灯する。ただし意外と目立たず、使い終わったときに電源を切るのが忘れがちになるのには注意が必要だ。

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↑ペン尻のボタンを押して電源を入れる。
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↑ペン先近くにLEDランプが点灯するが、ランプが目に入るのを防ぐため、描く際裏側に来る位置にある。

 単4形乾電池を内蔵していることもあり、重さは実測で29g。万年筆ぐらいのちょっと重みを感じる仕様だ。筆者的には軽いものよりはしっかり描けるから好きなのだが、ここは人によって好みが分かれるかもしれない。

 ペン先はラバーで少し抵抗が感じられ、フェルトペンのような感覚で描きやすい。写真のように黒い部分を握り、ほんの気持ち力を入れる感じで描くとよい。ただ、描くときに手を画面に付けてしまうとペンが認識されなくなるのには注意。iPad miniぐらいのサイズだと手が画面外の位置に来るので、安定して描けるだろう。

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↑iPad miniを使って描くとき、手を画面外に置けるので、この画面サイズは意外と描きやすい。

 また、厚紙を画面の上に置いて手を乗せればペン先だけを認識するので、iPad Airのような大きい画面なら試してみてほしい。

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↑コピー紙を折り曲げて画面に置くと、手を置いても反応しない。

 静電容量方式のディスプレーなら、iOSでもAndroidでも使用できる。ちなみにiPhoneでも試してみたが、使っている画面保護シートと相性が悪いようで、まったく反応しなかった。別の画面保護シートだと何の問題もなく描けたので、もし反応が悪いようであれば画面保護シートを疑おう。

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↑衝撃吸収タイプで5H程度の硬さの保護シートを貼ったiPhoneでは反応せず。保護シートを選ぶようだ。

 Xperia Z5 Premiumでも試してみると、こちらはiPad mini以上に反応がいい感じ。また、VAIO Pro 11のタッチパネル画面ではちょっと認識しづらいようだった。画面保護シートを貼っているわけではないため、静電容量方式でも製品によって多少認識の差があるようだ。

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↑Xperia Z5 Premiumの感度は良好。
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↑一方で、VAIO Pro 11は液晶を押すとちょっと動くので、少し押しこむように意識しないと反応しづらかった。なお、対応OSはiOSとAndroidなので、Windowsは対象外のようだ。

 金属製クリップが備わっており、胸ポケットに挟んだり、机の上に置いたときに転がり落ちる心配がないのは便利。専用のケースも付属しているが、胸ポケットに挟むほうが実用的だと思う。

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↑付属の専用ペンケース。カバンの中に入れるときには有用だ。

 直販価格は5000円。筆者の場合、スタイラスペンはPDFに赤字を入れる際に便利で、タブレット+アクティブスタイラスペンの組み合わせは最強だ。絵を描く人はもちろん、タブレットでメモ書きなど文字を書きたい人にもオススメできる製品と言えるだろう。

■関連サイト
『アクティブスタイラスペン BSASP1シリーズ』製品ページ

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