スマホでも遊べるRPGがつくれる！シリーズ最新作『RPGツクールMV』

2015年12月22日 10時00分更新

　昨今のゲーム業界で注目すべきトピックとして、インディーゲームの盛り上がりを挙げる人は多いのではないだろうか。ゲーム実況動画やゲームプラットフォーム『Steam』の影響もあって、個人製作のゲームが注目を浴びる機会は以前に比べて大きく増えている。

　自分もオリジナルゲームを作って色んな人に遊んでもらいたいが、プログラムはよく分からない……そんな人にオススメできるゲーム制作ソフトといえば、『RPGツクール』シリーズ。言わずと知れた人気ソフトだが、そのシリーズ最新作『RPGツクールMV』が12月17日に販売開始となる。



ⓒ2015 KADOKAWA CORPORATION./YOJI OJIMA

『RPGツクールMV』
●スパイク・チュンソフト/KADOKAWA
●希望小売価格：1万2800円（税別）
●対応OS Windows7/8/8.1/10、Mac OS X 10.10以降

シリーズ初！スマホやMac向けゲームのパッケージングに対応

　大きな特徴は、シリーズ史上初のマルチデバイス出力に対応した点だ。ウェブブラウザーでプレイ可能なHTML5形式の出力を基本とし、さらにWindows/exe形式、Mac/app形式、Android/apk形式、iOS/ipa形式でのパッケージングが可能。あらゆるプラットフォームでゲームを展開できる。Windows版にくわえ、Mac版が登場しているのもポイントだ。

　また、エディター機能も大幅に強化。マップ内の敵が出現する地域などを設定する“リージョン編集モード”への切り替えがタイルパレットのタブから可能になり、マップを切り替えて編集する必要がなくなったほか、リージョン最大数が63から255に増加。より詳細な編集が可能になっている。作成したマップを画像として保存できるので、効率よくマップの全景確認やデザイン統一を行なえる。そのほか、テストプレイ起動中もエディターの操作が可能で、即座にデータを修正できるのは非常に便利だ。



希望のタイプを選ぶとマップを自動生成してくれる”ダンジョン生成”が超便利。複雑な迷路マップが一瞬で完成する

　「まだどういうゲームをつくればいいか分からない」、「他のゲームを参考にしたい」といったユーザーは、公式サイトで紹介されているサンプルゲームを実際にプレイしてみるといいだろう。RPGツクールMVの機能をフル活用した力作揃いで、初心者ならずとも「なるほど！」と感心してしまうこと間違いなしだ。

　よりゲームをつくりやすく、高いクオリティを目指せるようになった本作。オリジナルRPGを多くの人に遊んで欲しいクリエイターにとって最適なソフトと言えるだろう。

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