2015年10月22日に、日本マイクロソフトが新Surfaceの発表会を開催した。デジタル分野に造詣の深いフリーライターの塩田紳二氏にコメントをいただいたので紹介する。
機能は向上、競争力は未知数
Surface Pro 4は、キックスタンドとカバー兼用のキーボード、ペンといった2in1のいちジャンルを確立した。前回のPro 2から Pro 3に比べると「順当」な進化だが、これは別にSurface Bookという製品があり、革新性を持たせるより、保守的に機能向上を考えたからだろうと思われる。
為替レートのため米国で899ドルのCore M搭載モデルが12万4800円(税別)となり、価格競争力がそがれた感じがあるが、影響を受けるメーカーもあるだろう。MSは、OEMに配慮してApple製品との比較に止めているが、スペック面で他社PCと同等、開発元のためWindows 10の実装が確実ともなれば、競争力はあなどれない。
個人的には指紋リーダーやLTEモデムが本体組み込みでない点がひっかかる。また、タイプカバーが1万6400円、ペンが7800円と純正アクセサリが高価な感じがある。ざっと触った感じ、キーボードの感触が変わった。Pro 3までのものは実用ギリギリと思っていたが、今回は改善され、良し悪しの俎上に載るところまでは来た。
また、オプションのポートレプリケーターにディスプレイポートが2つあり、2台の外付けモニターを接続できる点は地味だが、マルチディスプレイになれたユーザーにはありがたい。
塩田紳二(しおだしんじ) コンピュータ、ネットワーク、インターネット全般のフリーライター。ASCII.jpにて「Windows Info」を連載中。
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