2015年10月22日に、日本マイクロソフトが新Surfaceの発表会を開催した。ケータイジャーナリストの石川 温氏にコメントをいただいたので紹介する。
Surface Pro 4登場で悩ましい年末商戦となりそう
Surfaceの新製品が発売される11月はマイクロソフトとアップルの睨み合いが見られる気がして、今からワクワクしている。
マイクロソフトがSurface Pro 4を投入するかと思えば、アップルはペン入力に対応したiPad Proをぶつけてくる。 お互いにペン入力の素晴らしさをアピールしつつ、さらにカバー型キーボードの「打ちやすさ」も訴求する。
こればかりは、人の好みによるところが大きいが、個人的にはSurface Pro 4の方が、キーがしっかりしていて、違和感なく打てるような気がしている。今のところ、日本語キーボードを準備すると公言しているのはマイクロソフトだけなのも好感だ。
ペン入力やカバーキーボードではマイクロソフトが4世代目ということもあり、リードしている感があるが、20万円を超えるハイスペックノートとなると、マイクロソフトが満を持して出してきたSurface BookよりもMacBook Proの方が一日の長があるのは間違いない。
マイクロソフト関係者はMacBook Proを狙い撃ちしているとはっきりと公言しているが、クリエイターやメディア関係者に普及しているこの市場をひっくり返すのは並大抵ではない努力が必要だ。
アップルのことが羨ましくて仕方ないマイクロソフトと、マイクロソフトのSurface人気を無視できないアップル。
どちらも目玉賞品をぶつけてきているだけに、ユーザー的には悩ましい年末商戦となりそうだ。
石川 温(いしかわ つつむ) スマホ/ケータイジャーナリスト。「日経TRENDY」の編集記者を経て、2003年にジャーナリストとして独立。ケータイ業界の動向を報じる記事を雑誌、ウェブなどに発表。『ケータイ業界52人が語る「戦略」の裏側』(毎日コミュニケーションズ)など、著書多数。
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