「秋のヘッドフォン祭2015」が今年も開催！

ゼンハイザー『HD 800 S』などハイエンド機が熱い！『秋のヘッドフォン祭 2015』

　東京・中野にある中野サンプラザにて、AV機器の専門店であるフジヤエービックのデジタルスタイルショップが主催する「秋のヘッドフォン祭2015」が10月25日まで開催している。今年はどんな新製品が展示されているのか、写真とともに紹介する。

　KuraDaでは現在、チタン製とアルミ製の2つのヘッドフォンを開発中。チタンはアルミに比べて重いのだが、強度が高いため薄くできるのだという。少し先だが、来年、春のヘッドフォン祭での参考出品を予定しているという。

黒を基調とし、角ばったデザインが特徴

もうひとつのアルミ製のヘッドフォン

アルミ独特の光沢のあるデザイン

　またユーザーの要望に応じてヘッドフォンの製作を行なうサービス「KuraDa TaylorMade Program」を利用して作られたものも展示。こちらは標準モデルとなる。

秋の新色としてグラデーションがかかったカラーのモデルも取り扱っている

RHAでは、今月発売されたばかりの新製品「RHA S500」を展示

アルミニウム製筐体でコンパクト。シンプルなデザインとなっている

　トップウイングブースでは、新規に取り扱うブランドの製品が展示されている。

　香港のオーディオブランドLars & Ivanのポータブルヘッドホンアンプの新製品「HA-3K」を出展。モバイルバッテリー機能を搭載しており、iPhoneやAndroidスマホを充電できるのが特徴。ただし、アンプ機能と充電機能を同時に使うことはできないとのこと。

　同じく香港のオーディオブランドKing Soundからは、アルミ加工で作られたコンデンサ型ヘッドフォン「KS-H4」を展示。ケーブルの取り外しができるリケーブルに対応し、1mと2.5mの2本のケーブルが付属する。リケーブル非対応で若干安価な「KS-H3」も展示していた。小型のヘッドフォンアンプ「M-03」と組み合わせることで、ポータブル用途でも利用できる点は魅力。

発売は11月上旬を予定

　中国のオーディオブランドSoundMAGICからは、新製品のヘッドフォン「Vento」を展示。「アナログ信号を完璧に再現する」というコンセプトのもと、2年の時間をかけて開発したという。発売日は未定。

丸みのあるデザインで肌触りが良い

　オーディオテクニカは、ヘッドフォン祭に向けた新製品発表はなかったものの「ATH-ESW950」（発売日は11月13日）など発売前の製品を展示していた。

音響特性の高く、高級バイオリンやギターにも使用しているシカモア材を採用。1台1台で木目が異なるという

　ゼンハイザーでは最上位ヘッドフォン「HD 800 S」をはじめ、多数の新製品を展示。

　HD 800 Sはアブソーバーを内蔵したことで音がナチュラルになり、帯域も広がったことが特徴とのこと。さらにバランスケーブルに対応したことから、シンメトリー（対称的）の頭文字となる「S」を製品名につけたという。発売は年内を予定。カラーはブラックのみとなる。ハイエンド機のHD 800の上位という位置付けで併売する。

　また、ヘッドアンプ「HDVD 800」の次世代機となる新製品も参考展示しており、2016年の発売を予定しているとのこと。HDVD800は最大192kHz/24bitのPCMにしか対応していなかったが、DSD再生にも対応する見込み。HD 800 Sとともに本日初公開となった。

　そしてゼンハイザーのエントリークラスからミドルクラスの製品も多数展示された。

　さらに本体にボリュームや低音の音質調整ができるボタンなどがついた密閉型ヘッドフォン「HD 630 VB」を、春に開催されたヘッドフォン祭に続き今回も参考展示された。発売日は未定。

本体の下にあるスイッチを切り替えると、ボタンが有効になる

各ボタンが有効になる切り替えスイッチ

　ラックスマンは、新製品としてプリアンプ・ヘッドフォンアンプを内蔵したD/Aコンバーター「DA-250」を展示。発売日は11月20日頃を予定。価格は17万円（税抜）。

　CHORD Electronicsは、フラグシップモデルとなるプリアンプ・ヘッドフォンアンプ内蔵D/Aコンバーター「DAVE」を展示。すでに受注を開始しており、12月の発売予定。価格は150万円（税別）。

Miss ULTRASONE 延時成美さん

　このほかにもたくさんの製品が展示されているので、ぜひ足を運んで実際に手にとって見てほしい。

（2015年10月27日18時50分追記：記事初出時、一部の製品において素材名に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。）

■関連サイト
・秋のヘッドフォン祭 2015