世界最大の口コミメディアがいよいよ日本に進出。ヤフーとともにさらなる拡大を狙う。
18日、BuzzFeed(バズフィード)社とヤフーは、合弁事業会社「BuzzFeed Japan株式会社」の設立を発表。株式保有割合はバズフィードが51%、ヤフーが49%。今冬にも、日本向けのBuzzFeedが創刊となる。
バズフィードは、オリジナルニュース、エンターテインメントコンテンツやビデオコンテンツの制作、配信を行うグローバルメディア企業。FacebookやTwitterなど、ソーシャルメディアでのバイラル(口コミ)流入で大きく成長してきた。近年は調査報道にもとづく独自コンテンツ、さらに動画などにも力を入れている。
全世界におけるバズフィードのユーザー数は月間2億人以上、ビデオ視聴回数は月間15億回にのぼるという。同社のグレッグ・コールマン社長によれば、2015年7月には、バズフィードのトラフィックの45%が米国外からとなっており、海外でのさらなる成長と拡大を最優先事項としているという。
これまでの進出国は、英国、ブラジル、フランス、オーストラリア、インド、ドイツ、メキシコ、カナダ。いずれの国でもバズフィード自社による運営モデルだったが、日本ではヤフーをパートナーとする初の現地企業との合弁事業会社を設立する形となった。
合弁企業では、BuzzFeedの持つソーシャルメディアと親和性が高いコンテンツ制作技術、Yahoo!ニュースで培った知見やトラフィックを活かし、日本のユーザーのニーズに合わせたニュースメディアを提供するのが目的だという。
創刊するニュースメディアは、独自報道やインターネットカルチャー、ライフスタイル記事を中心に、ソーシャルメディアで拡散されやすいコンテンツが中心。同メディアは「Yahoo!ニュース」のコンテンツパートナーとして、「Yahoo!ニュース」にコンテンツ配信を行う。
このほか広告領域においては、BuzzFeed Japanが提供する広告の独占販売権をYahoo! JAPANが所有。国内の広告主および広告会社と広い接点を持つヤフーの強みを活かす。
バズフィードがいかに生まれ、成長を続けているのかは、創立者であるジョナ・ペレッティCEOに関するこちらの記事を参照してほしい。
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