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日本発売モデルもあり!ZTEのカメラ特化型や虹彩認証機能付き新フラグシップに注目

2015年08月04日 13時00分更新

 例年9月は各メーカーからスマホの新作発表ラッシュとなります。しかし、ZTEはそれより2ヵ月も早い7月に多数の新製品を投入しました。ミッドレンジからハイエンドまで、日本投入モデルも含めた4製品はいずれもZTEの自信作。合わせてZTE初となるスマートウォッチも発表されています。

ZTE
↑ヌビアの新作はプラハという名のスマホ。

 まずは、ZTEの別ブランド“ヌビア”(nubia)の『nubia My PRAGUE』。ヌビアはカメラなどAV機能を強化したハイスペックスマホの専門メーカーとしてZTEとは別に展開されています。これまでヌビアの各モデルは中国や東南アジアの一部の国のみで展開されていましたが、この『nubia My PRAGUE』はヨーロッパでも展開予定。チェコの首都“プラハ”の名前を冠しています。

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↑厚みはわずか5.5ミリと極薄。

 パッと見るとiPhoneに似ていないこともありませんが、角がより角ばっているうえに厚みはわずか5.5ミリと薄く、実際に本体を持ってみると印象は大きく異なります。本体周囲の角のエッジが立っていることから、まるで薄い板を持っているような感じを受けるのです。主なスペックは『Snapdragon 615』(オクタコア、1.5GHz)、5.2インチフルHDディスプレー。メモリー 2GB&ストレージ 16GBもしくはメモリー 3GB&ストレージ 32GBの2モデルを用意。本体サイズは72.1(W)×5.5(D)×147.8(H)ミリ、140グラム。

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↑高性能カメラがヌビアの特徴。

 しかし、単に薄いだけのスマホがヌビアブランドから出てくるはずはありません。『nubia My PRAGUE』は、芸術の街としても知られるプラハをインスパイヤし、画像エフェクトを9種類用意。メインカメラは1300万画素ですが、フロントカメラも800万画素と高く、セルフィーだけではなく通常のカメラとしても十分使えます。価格は2GB版が1799元(約3万5800円)。ミッドレンジながらもカメラ機能はハイエンド端末にも負けない製品です。

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↑日本で発売予定のBlade D6。

 続いては先日上海で開催されたMWC上海 2015に合わせて発表された『Blade D6』です。こちらは日本での発売がアナウンスされています。MVNO向けやSIMフリー機として販売されるのでしょう。実機にはこのように日本語ロケールも完備。なお、ヌビアはソフトキーのホームボタンが赤いのに対し、Bladeシリーズは青と色を変えているのがさりげない特徴。日本での発売が待たれます。

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↑メタルボディーで4色展開予定。

 本体カラーは写真のグレイ、ゴールドに加えてシルバーとピンクの4色展開予定。メタリックなボディーにピンクの色合いは日本で出たら人気となるかもしれません。なお、日本でも発売中の前モデル『Blade S6』(日本では『Blade S g03』)は金属っぽい塗装の樹脂製ボディーでしたが、Blade D6は完全金属となっており質感も大きく高まっています。

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↑価格は3万円台? 発売が楽しみなモデル。

 主なスペックはCPUが『MediaTek 6735』(クアッドコア、1.3GHz)、メモリー 2GB、ストレージ 16GB、5インチHDディスプレー。背面カメラは1300万画素で、正面カメラは500万画素。本体サイズは69.5(W)×6.8(D)×142(H)ミリ。基本スペックはBlade S6とほぼ同等ながら薄くなり質感が高まっているわけです。価格は同型モデルの『Blade V6』がヨーロッパで249ユーロとアナウンスされていることから約3万4000円。日本ではBlade Sの代替なるならば、同じ3万9800円ぐらいになるのか、あるいは上位モデルとして4万円台半ばになるのか楽しみな存在です。

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↑新ブランド“Axon”でさらなる未知の領域へ。

 ヌビアがカメラとAV重視、Bladeが高いデザイン性を目指したモデルだったのに対し、“Axon”は他社のフラグシップモデルに対抗できるハイスペックな製品。CPUは『Snapdargon 810』、ディスプレーは5.5インチ1440×2560ドット、メモリーは4GBを標準搭載しています。また、ディスプレーは硬度の高いゴリラガラスを採用していますが、その最新モデルとなる“抗菌ゴリラガラス”を採用しているとのこと。

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↑堂々のフラッグシップモデル、Axon Lux。

 中国で発売となる『Axon Phone(Axon Lux)』はHTC Oneライクに本体の上下にステレをスピーカーを配置。背面上下部分は革ふうのシボを入れた高級感ある仕上がりになっています。背面カメラは1300万+200万画素のツインカメラで、後からフォーカス変更も可能。フラッシュも2つ搭載しています。また、正面カメラも800万画素と高画質。ヌビアを超えるカメラ性能です。メインカメラの下には指紋認証センサーも搭載。

 ほかにも『ZTE Grand S3』に採用されている虹彩認証や『ZTE Star 2』音声認証などの生体認証機能も備えセキュリティーと高めています。128GBのストレージを搭載し、128GBのマイクロSDを内蔵すれば合計256MBを利用可能、これは同社曰く世界最大容量とのこと。価格は中国で3888元(約7万8000円)、発売予定のアメリカでは659ドル(約8万2000円)となります。

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↑アメリカのSIMフリー市場へはAxon Proを投入。

 一方、アメリカ向けとなる『Axon Pro』はAxon Luxの仕様変更版。ドルビー7.1チャンネル対応でHi-Fi録音も可能。JBLとコラボしたヘッドフォンが付属します。背面の指紋認証は非搭載。キャリアと組まないSIMフリーモデルとして登場し、価格は449ドル(約5万6000円)。キャリアの2年契約でiPhoneが200ドル以下で手に入るアメリカ人にとっては高いと感じるかもしれませんが、カメラやオーディオに拘りたい層にとっては買いやすい価格かもしれません。

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↑Axonウォッチも登場、高解像度ディスプレーを採用。

 ZTEはこのAxonシリーズと同時にスマートウォッチ『Axon Watch』も発表しています。ディスプレーは円形で1.4インチ400×400ドットと、一般的なAndroid Wearの320×320ドットよりも解像度は高め。CPUは『Snapdragon 400(APQ8026)』でメモリー 512MB、ストレージ 4GB。IP67相当の防水防じん機能も備えます。OSは中国SNS最大手のテンセントによる“Tencent OS”を採用、アプリの利用も可能とのこと。おそらくほかのスマホでの利用も可能。

 ZTEはスマートウォッチ市場への参入が遅れましたが、このAxonウォッチで出遅れの挽回を狙っています。価格は未定ですが2万円台のアグレッシブな価格帯になることを期待したいものです。

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↑この秋はZTEにも注目だ。

 他社に比べると比較的地味な製品が多かったZTEですが、カメラの高性能化や音声認識など基礎技術のブラッシュアップに力を注いでいました。その集大成ともいえるモデルが今回相次いで発表となったわけです。また、写真のフルタッチ型Bluetoothハンズフリー端末など、スマホ周辺機器も特徴的な製品を次々に送り出しています。この秋は各社からの新製品ラッシュとなりますが、ZTEのこれらの新製品もそのころには各国市場に出回り始めているでしょう。この秋はZTEの製品にもぜひ注目したいものです。

(2015年8月5日17:00追記:記事初出時、プラハに関する記述が間違っておりました。お詫びして訂正いたします。)

●関連サイト
ZTEジャパン

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