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本日発売『Kobo Glo HD』速攻レビュー!300dpiの高解像電子ペーパーと“Pocket”対応など

2015年07月23日 15時00分更新

 楽天は、300dpiの解像度の新型電子書籍専用端末『Kobo Glo HD』を日本で発売開始しました。今月はAmazonも『Kindle Paperwhite』の最新版を出したこともあり、画質やKindleにはない独自機能に注目してレビューしてみました。

Kobo Glo HD
↑ブルーのパッケージが目印。

開封の儀・専用のセットアップダイヤルも用意

 本体写真が大きくあしらわれた化粧箱は、左開きで開けると本体があらわれます。本体の下側には説明書やマイクロUSBケーブルが入っています。また、Kobo Glo HD購入者専用のサポートダイヤルの書かれているカードも入っています。

Kobo Glo HD
↑箱を開けたところ(端末の画面は異なる場合があります)。
Kobo Glo HD
↑同梱物。海外で先行して売られていたこともあり、説明書などは複数言語。ACアダプターは付属しません。

 外観はシンプルで同サイズのKindle Paperwhiteと比べると縦がよりコンパクトに収まっており、iPhone 6 Plusとほぼ同じ長さです。側面はプラスチックですが背面はマットな仕様。Koboと言えば、背面のパッチワークのようなデザイン(Kobo Touch)のイメージがありますが、このシンプルさもすべりにくくていい感じです。

Kobo Glo HD
↑左からiPhone 6 Plus、Kobo Glo HD、Kindle Paperwhite。
Kobo Glo HD
↑背面はマット加工。上部にあるKoboのロゴは控えめ。下部には“Rakuten”ロゴ。
Kobo Glo HD
↑上側面。メタルのプッシュ式電源キーがあります。
Kobo Glo HD
↑右側面には何もなし。
Kobo Glo HD
↑下側面。マイクロUSB端子はこちら。
Kobo Glo HD
↑左側面にも何もなし。

コミックの小さな文字も読める・画質チェック

 Kobo Glo HDは高精細な6インチ1072×1448ドット解像度、300dpiの電子ペーパーを搭載。従来の『Kobo Aura H2O』は6.8インチの265dpi、『Kobo Aura』は6インチの211dpiで、Kobo史上最高の画面密度になります。小説などのルビやマンガの中の細かい文字も鮮明に表示できます。

 また、Kobo Glo HDはAuraシリーズ同様のバックライト機能を搭載。Kindle Paperwhiteと同じく、照度センサーによる自動調光機能はありませんが、左縁に沿って画面上をなぞれば輝度をすぐ調整できます。

Kobo Glo HD
↑文字を接写したところ(宮沢賢治著『銀河鉄道の夜 青空文庫版』)。
Kobo Glo HD
↑コミックを接写したところ(加山紀章著『花のアンドロイド学園 Vol.1』)。
Kobo Glo HD
↑Kobo Glo HDはAura H2Oと同じ縁に若干の高さがあります。なので、左縁をなぞりやすいです。

辞書機能の強化とPocket機能が追加

 Kobo Glo HDのさらなる独自機能は、“辞書機能の強化”と“Pocket(後で読む)機能の追加”です。

 収録辞書に『プログレッシブ英和辞書』が追加。さらに、従来まであった書籍内の語い検索機能に加えて、検索窓からも単体の機能として利用できるようになりました。

Kobo Glo HD
↑ジーニアス英和辞書に加え、プログレッシブ英和辞書がプリインストール(Knopf Doubleday Publishing Group著『The eBook Insider』)。
Kobo Glo HD
↑トップ画面などにある検索窓で辞書機能が使えるように。ここでもプログレッシブ英和辞書が使えます。

 Pocket(旧Read It Later)機能も内蔵されました。PCやスマホなどで同サービスに登録したウェブ上の記事をダウンロードして読むことができます。WiFi接続時に同期されるため、同期した記事はオフラインでも読めます。画像も表示され、ここでも300dpiに向上した解像度が生きてきます。

Kobo Glo HD
↑Pocket専用のメニューがあります。
Kobo Glo HD
↑記事はサムネイルといっしょに3×3の9つが表示。
Kobo Glo HD
↑週アスの記事をPocket機能で表示したところ。
Kobo Glo HD
↑画像もしっかり表示されます。

電子書籍をしっかり読めるスタンダードな端末

Kobo Glo HD

 Glo HDはAura H2Oのように防水ではありませんし、いままでのシリーズとは異なりマイクロSDカードスロットを搭載していません。そのため、風呂場で使う場合や自炊したデータを閲覧する場合は残念ながら向いていません。

 しかし、コンパクトかつ300dpiという高解像度なディスプレー、単体の辞書としても活用でき、ウェブの記事も後から読める。直販価格1万3824円(購入者先着3000名には2000円ぶんの楽天Koboクーポンがプレゼント)ということを考えると、非常にお買い得。いままで電子書籍端末を使っていなかった方、Kobo Aura以前の端末を使っている方はぜひチェックしてみてください。

●おもなスペック
ディスプレー:6インチ電子ペーパー(1072×1448ドット、300dpi)
ストレージ:4GB(うち約3GB利用可能、SDカード非対応)
通信:IEEE802.11b/g/n
駆動時間:約2ヵ月
対応フォーマット:EPUB、PDF、MOBI、JPEG、GIF、PNG、BMP、TIFF、HTML、CBZ、CBR
本体サイズ/重さ:57(W)×9.2(D)×115(H)mm/180g

●関連サイト
楽天Kobo

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