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α7R IIの国内発売日が8月7日に決定 価格は税別で47万円台 よし、買おう

世界初となる裏面照射型のフルサイズCMOS機

 すでに米国では発表済みだが、ソニーはフルサイズミラーレス機のフラッグシップ『α7R II』(ILCE-7RM2)を正式発表した。発売日は8月7日の予定。実売価格は47万4000円前後となる。

α7R II

ソニー

 主なスペックは既報の通り、光学ローパスレス仕様の有効4240万画素の裏面照射型CMOSセンサーで、ISO感度は100~25600(拡張でISO50~102400)、399点の像面位相差AFに毎秒5コマのAF追随連写が可能。連続29分の4K動画も撮影できる。

ソニー
ソニー

 ボディーデザインは昨年12月発売の『α7 Ⅱ』とほほ同等で、もちろん5軸手ブレ補正も内蔵。EVFはファインダー倍率が0.78倍に拡大し、広い視野で像を確認できる。上面のモードダイヤルには誤動作を防ぐためロックボタンを装備した。

ソニー

 裏面照射型CMOSセンサーは通常の撮像素子と比べ、受光部と画素の距離が近くなり効率的に光を取り込め、高感度時でも画質や階調再現に優れるのがメリットだが、大型撮像素子では効果が低いと言われていた。しかし、4240万画素の高画素にもなると画素ピッチが狭くなり、裏面照射型CMOSセンサーによる効果が期待できるとのこと。

 さらに通常の撮像素子は受光部と画素の間に回路があり、その光の通り道を確保しなければならないが、裏面照射型では受光部から画素を直接光が通る。そのぶん、回路面積を広くすることができ処理能力を向上できる。結果、従来機と比べて約3.5倍の高速データ処理を実現したのも裏面照射型CMOSセンサーの恩恵と言える。

 また、Aマウントレンズユーザーに朗報なのが、本体の像面位相差AFでAマウントレンズのAFに対応した点。従来機でAFを行なうには位相差センサー内蔵アダプター『LA-EA4』(実売3万2000円前後)が必要だったが、『α7R Ⅱ』ではより安価な『LA-EA3』(実売2万2000円前後)でも高速なAFが可能になった。

 なにげにうれしい新機能としてはUSB給電に対応し、モバイルバッテリーでも動作ができるようになったところ。本体に残量のあるバッテリーが挿入されている必要が、バッテリー消費の激しい4K動画撮影や、インターバルタイマーを使ったタイムラプス撮影などで活躍してくれるはずだ。有効4240万画素の画質や、素早いレスポンス。充実した新機能など、一日も早く実機に触れてみたい機種となっている。

4K対応デジカメラ2機種にも注目!

RX10 II

ソニー

RX100 IV

ソニー

 α7R Ⅱと同時に発表されたのが1型裏面照射型CMOSセンサーを搭載した『RX10 II』(DSC-RX10M2)と『RX100 IV』(DSC-RX100M4)。『RX10 II』は8月7日に発売し、実売価格は17万3000円前後。『RX100 IV』7月31日に発売し、実売価格は13万円前後。撮像素子サイズや画素数に変更はないが、一番の進化点は積層型センサーが採用された点だ。従来の裏面照射型CMOSセンサーでは一体化していた画素と回路を別々にし、積層することで回路の面積も大きくなり処理速度が向上したという。

 さらに裏面にはDRAMを搭載、画像処理エンジンの速度を余すことなく処理できる。これにより最大960fpsのスロー動画や、1/32000秒の超高速シャッター。毎秒16コマ(RX10M2)、毎秒14コマ(RX100M4)の高速連写、4K動画(RX10M2は連続29分、RX100M4は控えめに5分)といったコンパクト機とは思えない高速レスポンスを実現した。

 また、この高速処理で画期的なのが“アンチディストレーションシャッター”という機能。一般的にCMOSセンサーと電子シャッターの組み合わせで高速に動く被写体を撮影すると、書き込み処理のタイムラグにより被写体がゆがんしまう“ローリング現象”が発生する場合があるが、新『RX』シリーズでは、高速で書き込むことでゆがみを目立たなくすることができる。超高速レスポンスにより、決定的瞬間など今まで撮れなかった写真にチャレンジしてみたくなる。

(2015年6月26日訂正:記事初出時、各モデルとも税抜きの予想実売価格表記でしたが、税込みの実売価格表記に訂正いたします。)
 

■関連サイト
ソニー α
ソニー サイバーショット

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