国内LTE版のSurface 3発売から一週間、全日本のSurface 3ユーザーが直面しているであろう問題について、ここで解決しておきましょう。
Surface3の充電器はシリーズとして初めて、専用端子ではなく一般的なmicroUSBを採用してます。microUSB採用のWindowsタブレットは以前からいくつかありますが、Surface 3の注意点はココです。ヒントは純正充電器にあり。
省電力CPU搭載だけあって、充電器は非常にコンパクト。充電器の見た目は、スマホやAndroidタブレット並みの小ささですが、1つだけ小さくないというか可愛くないところがあってですね。
ここです。出力が2.5A。通常タブレットは2A出力程度までの充電器が多いので、この+0.5Aは結構高出力。
実際に使用し始めてみるとその理由はすぐにわかります。消費電力の関係で、一般的なUSB充電アダプターだと十分に充電ができないんですよ。それどころか、充電しながら使っているのにむしろバッテリーが少しずつ減っていってしまう。これは困りました。
こっそり充電をサボっているところ。コンセントマークは表示されるので騙されがち。微量充電はされてるので、スリープ状態ならちびちびと補充はされます。実用性なし。 |
それなら、どんな充電器なら純正並みに使えるのか、手元にあるUSB充電アダプターを並べてみました。ということで、それぞれの充電器の出力アンペア数をまとめてみます。
アンペア数別 4種類の充電アダプターで試す
・アップル純正iPhone用 1A
・アップル純正iPad用 2.1A
・ソニーエリクソン(現ソニーモバイル) 850mA(手持ちで一番古いもの)
・Anker PowerIQ 6ポート 2.4A
・参考:Surface 3純正13W電源アダプター 2.5A
さて気になる充電結果から。まずアップル純正のiPhone用充電器。出力は1Aなので、昨今のスマホ用としてもごく一般的なもの。さっそく挿す。
家に3、4個転がってるよって人も多いかもしれないiPhone純正。1A。何を隠そう我が家にも5個あります。 |
……ですよねー。わかってましたよ、さすがにダメだろうって。純正の半分以下の出力ですからね。
さ、次行こう。ソニエリ。
出力850mA。おそらくXperia acro用の充電アダプターだったような気がします。これで十分だったとは時代を感じますね。 |
だよねーーー知ってた。……ソニエリの懐かしい850mA充電器も×でした。
それでは、iPad用のものならどうか?これは結構本命。2Aを微妙にこえる2.1A。これくらいあれば充電できるんじゃないかな?
2.1Aあるので出力は割とあります。 |
Surface純正よりは出力が低いが、なんとか充電は可能。 |
よっしゃーー!!!!
2Aといえば、一般的なAndroidタブレットでも、もちろんiPadでも十分充電できる出力。前世代のAtomタブレットもこれだけあれば充電は問題なかったはず。Surface3でも、一応は充電はできているようです。ホッ。
(6月25日追記 iPad用充電器では電源環境により充電されない場合があることを確認しました。おそらく差し込んだ電源タップからの電源供給が不安定などの理由だと思われます。つまり、環境によって充電できたりできなかったりします。一方、同じタップでも純正ACでは問題なく給電します)
さて、「充電されていない」と認識される1A出力程度の充電器の場合どうなるか。
わずか30分ほど使っただけでも微減していってるのがわかりますし、画面輝度をあげるとさらに勢いよく減る印象があります。残酷です。1Aでは動作すらままならないなんて。
iPad充電器の好結果をみると、気になるのはAnker。1ポートあたり最大2.4Aまで出力でき、全ポート総合で12Aというかなりの出力ができます。ただし、出力しすぎると保護回路が働いてポートが通電しなくなるらしいので、純正充電器の2.5Aより0.1A少ないことの何かが起こるのかどうか。ぶっちゃけ、フルフルの2.4Aを出力するのは少々怖いんです。
でも、挿す。仕事だから。
各ポート最大2.4A出力。トータル12Aと圧倒的な出力。サイズは純正ACに比べれば少々大きいですが。 |
「!!!!!!!!!!!」いけてる!
やるじゃないか、Anker。数時間充電させたところでも、通電が切れるようなこともないし、ひとまずは充電に使える、と判断して良さそうです。
そのうえで大事なポイントですが、価格でいえば、Surface 3の純正ACアダプターは5162円。一方のAnkerは6ポート各2.4A出力(最大12A出力)なのに3600円ほど。ずいぶんとお安く仕上がります。
Surface 3を充電しながら他のスマホやタブレットの充電もできるわけで、なかなかやるじゃないか(2回目)。
たとえば、Ankerは自宅やオフィス使い、出先などの持ち歩き用には純正ACを使う、というのが賢い選択な気がしますね。
今回の教訓は、「Surface 3に社外品のUSB充電器を使いたいときは、出力2A程度が必要出力2A以上が必要。電源環境によっては2.1A出力でも充電されない」ということで。みなさんご注意ください。出張や出先作業用にテキトーなUSB充電器を持ち歩いてると涙目な事態になりますから。
●関連サイト
Surface 3製品紹介ページ
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3,239円
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2,500円
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