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米Amazonの喋るAIスピーカー『Echo』がついに7/14一般出荷 レビュー高評価

2015年06月24日 14時00分更新

 米Amazonが、円筒スピーカー型のデジタルアシスタント『Amazon Echo』を7月14日から一般出荷開始します。価格は179.99ドル。発表自体は2014年11月に行われていて、当初は予約者に限定して販売するという提供形態をとっていました。

Amazon Echo

 形状はロジクールのBOOMシリーズのような、いわゆる筒状の全方位型スピーカー。実際にスピーカーとしての機能もありますが、ポイントは音声認識による自然言語入力でさまざまな情報提供や操作ができること。

 たとえば色々な質問に応えたり、音楽の再生(アメリカで人気のネットラジオPandoraや、定額音楽配信サービスSpotifyにも対応)やニュース・Kindle書籍の読み上げ、スポーツのスコアや天気情報などを教えてくれたりします。
 もちろん、Amazonらしく、過去の注文履歴からの再注文なども可能。

 Echoの機能そのものは、Siriがもっと賢くなれば大半は比較的容易に実装できそうだし、そもそもAppleMusicがサービスインしたら「ヘイSiri、ロックを聞かせて」なんて機能は普通に入ってきそうです。
ただし、echoは物理的なガジェットとして生活空間に置けることに価値がある製品ゆえに、単なる機能比較で優劣を語るのは無意味かもしれません。

Amazon Echo
スピーカーとツイーターは本体の半分から下に入っている。指向性を持たせていないので、360度どの方向からでも音楽が聴ける。
Amazon Echo
上部には音声認識用のマイクアレイが入っている。こうしたBluetoothスピーカーでハンズフリーマイクが入っている製品はほかにもあるけれど、7個もマイクを積んでるのは記憶にない。
Amazon Echo
Echoの音声コマンドの例。「Pandoraの今日のヒット曲を再生」「アラームを午前8時に」「渋滞してる?」「ウィキペディアでアブラハムリンカーンを」「本の読み上げをして」「明かりを消して」「今週末のロサンゼルスの天気は?」「シアトルマリナーズの次の試合は?」「今日の予定はなんだっけ?」「ジェラートをショッピングリストに追加して」

 この手のデバイスは本当に使い物になるのか?が気になるところですが、米Amazonの製品レビューは驚くほど評価が高く、レビュー数は約2万で★評価は4.5です。

Amazon Echo
先行予約販売組と思われるレビューですが、かなりの高評価です。

 評価コメントを見てみると、まず音声認識の精度が良いこと、レスポンスが良いこと、サービス拡張性が優れていることを挙げる声が多い。

 EchoはIFTTT対応しているので、既存の色々なサービスと組み合わせて、自宅を簡単にIoT化できる、と言っている人もいます。たとえば、IoTコンセントのWemoなんかと組み合わせると、音声で電源スイッチのオンオフ(照明など)ができるし、「自宅で留守中に何か物音が聞こえたら通知でしらせてくれ」というようなこともできるとか。

Amazon Echo
Echoの主な対応サービスやハード。フィリップスの調色できるIoT LEDライト『Hue』にも対応。IFTTTと連携できるので、実質的にはもっと多数のIoTデバイスとの連動が可能でしょう。

 現状、Echoは日本語非対応のため日本語での振る舞いを体験することはできませんが、アメリカでどう受け入れられているのかは気になるところですね。

Amazon Echo

●関連リンク
米Amazon Echo販売ページ

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