みなさん、こんにちは。週刊アスキーの吉田でございます。さてAppleの聴き放題音楽ストリーミングサービスであるApple Musicのスタートまであと1週間程度となりましたね。現在のところスタート日が6月30日と明言されているのは米国のみですが、日本でもiTunes Storeのメルマガなどで、Apple Musicのことを積極的に宣伝しています。おそらく日本でも、同日、もしくは時差の関係で7月1日にスタートになるのではないかと。
そんな中、米国の人気歌手であるテイラー・スウィフトさんがブログを更新し、Apple Musicの料金システムに対して抗議する内容を書いています。Apple Muiscの3カ月の無料期間の間は、アーティストや作曲家、作詞家などに印税がまったく入らないそうで、テイラー・スウィフトさんはこの件に関して「説明が必要だ」と述べています。この件に伴い、テイラー・スウィフトさんは昨年10月にリリースした最新アルバム「1989」のApple Musicでの配信を取り下げるそうです(現在、iTunes Storeでは販売中)。
自身はAppleのファンであり、音楽活動においてAppleは最高のパートナーの1社であるとしたうえで、この3カ月無料というシステムの変更を求めているそうです。もちろん、テイラー・スウィフトさんほどの大物であれば、3カ月の無料期間というのは痛くもかゆくもないと思いますが、若いアーティストにとっては死活問題になりかねません。そういう若手のことを考えてブログで抗議したようです。
テイラー・スウィフトさんは、広告付きながら無料プランを用意しているSpotifyへの楽曲提供を拒否しているなど、「音楽が無料で配信されること」について相当な危機感を持っているようです。ちなみに、ブログに寄せられたコメント多くはテイラー・スウィフトさんの意見を支持する内容になっています。
どこの世界でもそうですが、何事にも対価がありますし、プロとしてそれを求めるのは当然の行為です。ユーザーにとっては3カ月無料というのはうれしいですが、そのシワ寄せがすべてアーティストに行くぐらいなら、最初から有料にしたうえで学割制度を設けるとか考えてほしいものです。
なお、この抗議に対してAppleはすぐに反応しました、iTunesなどを担当する上級副社長であるエディー・キュー氏が、3カ月の無料期間中もアーティストなどへの支払いを実施すると、Twitter上で発言しました。
#AppleMusic will pay artist for streaming, even during customer’s free trial period
— Eddy Cue (@cue) 2015, 6月 22
(2015.06.22 14:15追記)Appleのエディー・キュー上級副社長のツイート内容を追記しました。
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Apple Music
Taylor Swift(tumblr.)
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