iPhone 6で一眼並み写真が撮れるガジェット『DxO One』が意外と本気仕様だった

2015年06月19日 11時30分更新

　最近のスマホは写真がキレイ。すべてはセンサーの進歩とプロセッサの処理技術向上によるものですが、とはいえ本格的なデジタル一眼や、高級コンパクトデジカメとのレベル差はまだまだあります。

　それを周辺機器型の小型カメラでなんとかできるんじゃ？というアプローチのガジェットが登場。これがなかなかスゴそうです。ただし対応は、Lightning端子を搭載するiPhone 6 Plus/6/5s/5c/5などのiOS機器のみ。iPadでも動きます。



iPhone6のLightning端子にカメラユニットをドッキング。シャッター以外の操作は基本的にiPhoneの画面上で設定する仕組み。



こんな具合に側面からLightning端子が飛び出します。端子は折りたたむことも可能。

　『DxO One』は、Lightning端子に装着して、iPhone本体をモニター＆操作パネルとして使用します。公開されている写真や動画を見ると、'90年代後半に流行った黎明期のデジカメを思い出す撮影スタイル。



DxO Oneの外観。右側のレンズっぽい造形の部分はLightning端子の収納部。



左上から1インチセンサー、20.2メガピクセル、F1.8、動画撮影1080p（いわゆるフルHD）。

　ただし性能はカメラ好きにはビビッと刺さる。
まずセンサーがコンパクト型としては巨大な部類の1インチ/20.2メガピクセル。このサイズのセンサーはソニーの名機『RX100』シリーズなどで人気があります。
　そして要のレンズの明るさはF1.8とかなり明るい。カメラ好きの人ならピンとくるとおもいますが、デカいセンサーと明るいレンズの組み合わせは、つまり、背景ボケが楽しめる玄人系カメラになるんじゃない？ってこと。
　この辺が、キャッチコピーの”The power of DSLR”（デジタル一眼レフの画質力）って言葉につながってます。もちろん、レンズが明るいということは屋内や暗所撮影でも威力を発揮するのは間違いない。

　公式サイトの写真を見ると、装着した状態のiPhoneの画面はまさに本格デジカメそのもの。RAW撮影ができたり、ISO感度（100〜51200まで）やシャッタースピード調節といったマニュアル系撮影も対応できるようです。もちろん、適当にキレイな写真が撮りたいだけですわ、という人向けのオートモードも用意されてます。



マニュアル撮影モード。コンパクトデジカメ程度の細かなマニュアル撮影は可能なようです。シャッタースピード調整と絞り調節ができるところがポイントで、表現の幅が広がります。



撮った写真のソーシャル共有も簡単。これ、大切なところ。

　撮影した画質がどのレベルかは、公式サイトのギャラリを見ていただければ。背景ボケや精細感がわかるショットを少しだけここでも紹介しておきます。

　気になるお値段は7万9900円。
　ちなみに公式サイトの言語選択には"日本語"が一応選べるようになってますし（なぜか表示は変わりませんが）、価格表記が最初から日本円表記だったりするので、日本のユーザーも意識してそうです。
　現在プリオーダー開始直前なので、初期出荷で手に入れたいという人は公式サイトからオーダー開始のメール連絡をもらえるようにしておきましょう。

SPEC
撮像素子 1インチCMOS
レンズ F1.8〜F11
ISOレンジ ISO100〜ISO51200
シャッタースピード 1/8000〜15s
手ぶれ補正 電子式（for ビデオ）
カメラモード Auto/Sports/Portrait/Landscape/Night/Program/Aperture/Priority/Speed Priority/Manual/Selfie
ビデオモード 1080p（30fps）、720p（120fps）
焦点距離 20cm〜∞
フォーカスモード シングルショット、コンティニュアスAF、タップした場所のフォーカス
ズーム デジタル3倍
USB端子 マイクロUSB（充電、マスストレージ接続）
Lightning端子 +/- 60度回転可能
記録メディア microSD
バッテリー持続時間 最大200枚
サイズ 67.5x48.85x26.25mm
重量約108g
対応機種 iPhone6Plus/6/5s/5c、iPad Air 2/iPad mini 3/iPad Air/iPad mini/iPad（第4世代）、iOS8以降