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Pinterestが「Buyable Pins」機能、およびStripeとの提携を発表

2015年06月21日 07時00分更新

ワンクリックでショッピングを。(ReadWrite Japan提供記事)

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Pinterestが小売店のウェブサイトの集客数を高めるだけでなく、直々にECビジネスに参入するだろうということは、 我がReadWriteも含め、同サービスの動向を見守っていた者なら長らく予想していた。

サンフランシスコのPinterest本社で行われたイベントで、CEOのベン・シルバーマンは、同サイトで親しまれている赤色の「Pin It」(ピン)ボタンの隣に、青色の「Buy It」(購入)ボタンを近日導入する予定であることを明らかにした。

これは筆者にとって驚くべきことではなかった。なぜかと言えば、発表の数分前に、床に落ちていた台本のコピーを、スタッフが回収する前に偶然読んでしまったからだ。

購入ボタンの登場

Pinterestの新しいサービスは「Buyable Pins」と呼ばれるものだ。これはPinterestにある既存のRich Pinを利用して構築される。Rich Pinを利用すると、ウェブサイトには、Pinterestの利用者に対してわかりやすく詳細情報を掲載したウェブページが追加される。ある商品がRich Pinのデータとともに正しく記述されると、ユーザーが「Pin it」で作成したページには、Pinterestから、価格や値引きなどの情報が追加されることになる。

このサービスはまず6月にアップルのiOS端末でリリースされ、その他のプラットフォームでは「数か月後に」サポートを開始するとシルバーマンは語った。

Shopifyはパートナーとなるようだ。このECサイト構築サービスは、既に「Buyable Pins」というキーワードを設定してグーグルの広告を買い取り、Pinterestで商品を販売する方法について説明したページを提供している。

PinterestのBuyable Pinsサービスに対するShopifyの広告は、サービス開始に先がけて登場している。

ECサイト、Madesmithの設立者であるスミーラ・ラスールは、同イベントで自身のBuyable Pinsの利用法を示してみせた。MadesmithはShopifyをベースに作られている。

小売店の中でも、メイシーズ、ニーマン・マーカス、ノードストロームはPinterestで商品を購入できるよう着手しているところだ。

ReadWriteが見つけた台本によれば、Pinterestの決済処理を行う業者はStripeとなっている。シルバーマンは、Pinterestの購入ボタンではApple Payやその他の決済方法を利用できると述べている。

Pinterestの技術者、ウェンディ・ルーは、同イベントの壇上で、同社はStripeおよびBraintreeと提携するため、ユーザーのクレジットカード情報を直接扱うことはないと語った。

同社の商取引向けプロダクト・マネージャーのマイケル・ヤマティーノによれば、販売者はStripeとBraintreeのどちらを使うかを選ぶことができるという。

ショッピングを体系化する

Buyable Pinsの導入は大きな驚きではない。サンフランシスコでは月曜にMITテクノロジー・レビュー主催による会議、EmTech Digital が行われた。Pinterestのパートナー・プロダクト部門の責任者、ティム・ケンドールは、その場で「購入ボタン」のモックアップを明らかにした。だが、同時に、そのボタンは「近日登場する予定」であるとも述べた。

新たに行われた組織再編にあたり、アマゾンやフェイスブックで経験を積んできたケンドールは、PinterestのECおよび広告技術部門だけでなく、販売部門も担当することとなった。同社の広報担当者によれば、販売部門責任者のジョアン・ブラッドフォードは、マイクロソフトやヤフーで活躍した経歴があり、現在はケンドールの直属であるとのことだ。

Buyable Pinを通して買い物を行う際に、Pinterestは販売者や購入者から手数料を取らない。ここで疑問が生じる。では、どうやってPinterestは収益を得るのか?

発表後の質疑応答で、ブラッドフォードは「パートナー」を通して収益を得るのだと語った(Pinterestは、テック業界のニュースピークを用い、小売店やその他の広告主を「パートナー」と呼んでいる。これはおそらく、自社の従業員に対して誇張して見せるためなのだろう。実際にはそう思われていないにもかかわらず)。

Pinterestはユーザーに商品を引き合わせているとして、広告という形で、パートナーにピンの宣伝手数料を要求している。Buyable Pinsのような商品は間違いなく売り上げにつながるだろうが、そうとわかれば、広告主はもっと多くの使用料を投じることだろう。

Owen Thomas
[原文]


 

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※本記事はReadWrite Japanからの転載です。
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