みなさん、本当においしいと思えるご飯を食べたことありますか?
◆東京・銀座に『食べ比べ亭』オープン
東京・銀座にハイエンド炊飯器で炊いたご飯を食べ比べることができる期間限定の試食イベントとして、『食べ比べ亭』が6月3日にオープンしました。
『食べ比べ亭』は五つ星のお米マイスターである橋本隆志さんが店長を務める米料亭『八代目儀兵衛』とパナソニックのコラボレーションイベント。
パナソニックが新発売したスチーム&可変圧力IHジャー炊飯器『Wおどり炊き』(SR-SPX5)は、パナソニック独自の熱対流と可変圧力による“Wおどり炊き”機能を搭載し、加えて可変圧力方法を従来のソレノイド(電磁石)機構からモーター駆動に変更したことで、減圧時間を半減、お米の“おどりパワー”を2倍にアップさせた製品。ご飯の甘みもグッとアップしています。
『Wおどり炊き』
メーカー:パナソニック
型番:SR-SPX5
カラー:ルージュブラック/スノークリスタルホワイト
実売価格:10万円前後
『Wおどり炊き』(SR-SPX5)は“おどりパワー”が2倍に。 |
『食べ比べ亭』では、この『Wおどり炊き』で炊いたご飯と、おどり炊き機能がない炊飯器で炊いたご飯の味を比較することができます。
対象となるメニューはランチタイムに提供される『ごはんのお供御膳』(1720円)。こちらを注文すると、膳メニューの前に『食べ比べセット』を味わうことができるのです。
『ごはんのお供御膳』(1720円) |
◆ご飯の食べ比べにチャレンジしてみた
“食べ比べ”というとグルメ漫画のようでカッコイイ! 普通にご飯をかっこんでも良いと思うんですが、せっかくなのでチェックするポイントを抑えておきましょう。
<食べ比べ時の食べ方のポイント>
・蓋を取って炊き立てのご飯の香りをかぐ。
・お茶碗を持ってひと粒ひと粒の艶と粒の大きさを見る。
・よく味わって甘み、もっちり感、味の濃さを確かめる。
<チェックするポイント>
・香り(口に含んだとき鼻にぬけるご飯の香り)
・ツヤ(粒の光沢)
・粒の大きさ
・甘み(口に入れた時、噛んだ時に感じる甘み)
・もっちり感(噛んだ時のもちもち感)
・味の濃さ(うまみ、コク)
これらのポイントを意識しながら、2種のご飯を食べ比べてみましょう! なお、食べ比べのポイントや『Wおどり炊き』の製品紹介は注文時に配布されるiPadで案内してもらえますよ。
◆ご飯の味がぜんぜん違う!
Wおどり炊きのご飯を食べてみた。 |
食べてみると“非搭載機種”で炊いたご飯も普通においしいんです。ですがですが、『Wおどり炊き』で炊いたお米は口に入れた瞬間にふわっと広がる甘い香りが芳醇なんです。米の食感は水分保有量が多いと感じるぷっくらもっちり。『Wおどり炊き』のご飯が「甘い、ウマい」というのが正直な感想。
『Wおどり炊き』で炊いたお米のほうが透明度が高くキラキラ光って見えた。 |
一番強く感じたのはコク。芯拍の味わいであるのか、奥深い米のコクが明瞭に感じられます。
なお、お米の種類は『八代目儀兵衛』の自慢のブレンド米『翁霞』。店長の橋本さんが語ってくれたこところによると、ブレンド米イコール混ぜものという先入観を持っている人も多いかもしれないけど、プロが匠の技で配合したお米はワインでいえばフルボディ。ブレンド米こそ、重厚感があってお米の本当の味を堪能できるということなんです。お米の世界って知っているようで奥深いんですね。
山形県産の夢ごこち、長野県飯山産コシヒカリ、宮崎県えびの産ひのひかりの3つをブレンドしてあるという『翁霞』。シーズンや場所によって銘柄や配合を調整するそうです。 |
“非搭載機種”で炊いたご飯もけしておいしくないわけではなく(お米は同じ『翁霞』なんだから当然ですが)、例えばカレーやエスニック料理に合わせる場合はさっぱりしているため合うんじゃないかなと思いました。ただ、日本料理のおかずに合うのは甘みが引き立つ『Wおどり炊き』で炊いたほうですかね。みなさんもぜひ自分で食べ比べてみてください。
なお、食べ比べを終えてiPadの質問に答えた人にはお土産としてブレンド米『翁霞』がプレゼントされます。同じお米を家にある炊飯器で炊いて、さらに食べ比べるのもアリかと。
◆『Wおどり炊き』のご飯に合わせた御膳
ご飯に合うこだわりのおかずを東西南北から集めた御膳。 |
しめやかに食べ比べを終えると、お次がいよいよメインメニュー。『Wおどり炊き』で炊いたご飯による『ごはんのお供御膳』が提供されます。三陸海宝漬、辛子明太子、ごま鯵など、7品のご飯にあう小鉢が揃っているので、味が薄い物から食べていくと良いでしょう。
・<三陸海宝漬> 三陸海宝料理。中村屋の海宝漬。アワビにイクラ、メカブ、シシャモの卵が漬け込まれています。
・<やき豚> 東京佃で創業64年、長く愛されるたかさごの焼き豚。
・<漬物> 昭和15年創業の京都の老舗漬物店打田の漬物盛り合わせ。
・<うなぎ蒲焼> 静岡県浜名湖印の“うなぎの蒲焼缶詰”。
・<釜揚げしらす> 神奈川県産の新鮮なしらすを、高温の厚釜で躍らせるように釜ゆでしたしらす。
・<ごま鯵> 長崎県松浦港で水揚げされた、新鮮なマアジを使ったごま鯵。
・<辛子明太子> 博多の料亭、稚加榮のこだわりの辛子明太子。
全国津々浦々からご飯のお供に相応しいおかずが揃っています。漫画『美味しんぼ』の山岡士郎が「ご馳走とは走り回るという意味」と語ったセリフが思い出されます。単に高級品がご馳走ではなく、もてなしのために主人が東奔西走したものこそ真のご馳走なんです。あ、あれですね、「お・も・て・な・し」。
このように白いご飯のことを“銀シャリ”といいます。今では当たり前に食べることができる白米は貧しかった時代には貴重だったため、宝石のように輝いて見えたんでしょうね。なお、“シャリ”という言葉は仏舎利(仏様の骨)から来ているとも言われ……(以下略) |
味噌汁も、煮干しの味わいが香ばしく複雑に味噌と絡み合ってとてもおいしかったです。出汁を秘密をきいたところ、硬水を使っているため出汁の味わいがより豊かに感じるのではないかということでした。
私がいちばん気に入ったのは三陸海宝漬。これは輝くご飯の上に乗せちゃいましょう。しょっぱい味わいのものを食べるとご飯の味わいが際立ちます。海の恵みであるアワビやイクラをご飯と一緒にかっ込むのがウマくてウマくて。日本人であることをうれしく思える味わいですね。
御膳にはお出汁もセット。うなぎの蒲焼やごま鯵は好みで出汁茶漬けにして食べても良いです。
贅沢にもうなぎの蒲焼を出汁茶漬けでいただきました。びっくりしたことには、お出汁をかけることでご飯の表面のツルツル感が増しツブが立って、より高級感が増すんです。お出汁をかけて、ご飯が負けるのではなく、より存在感を増すなんて! これはぜひみなさんにも体験してもらいたいです。
◆米マイスターの橋本さんは当初『食べ比べ亭』ができるか困惑した
『八代目儀兵衛』の店長である橋本隆志さんは、今回のパナソニックとコラボした『食べ比べ亭』の話があったときに、当初は大変困惑したとか。なぜなら『八代目儀兵衛』は土鍋窯で炊き立てのご飯を提供することをコンセプトとしているお店。いくらハイエンドとはいえ電気炊飯器で炊いたご飯を扱おうとは考えてなかったそうです。ですが、パナソニックの熱意に打たれたのはもちろん、なにより実際に『Wおどり炊き』で炊いたご飯を口にしてみて、その味を土鍋窯に炊いたものに近いと認めたことから今回のコラボレーション企画が成立しました。
日本のお米文化を担うお米マイスターの方が認める炊飯器ってすごいんじゃないでしょうか!
◆『Wおどり炊き』は各所がパワーアップしている
この『Wおどり炊き』(SR-SPX5)は、よりお米を甘く炊けるようなっただけではなく、前機種(SR-SPX4)で指摘が多かった蓋開閉や圧力時の動作音の問題点を解決するため、開閉ボタンを天面に配置し“らくらく開閉”機能を搭載、モーターの導入による減圧時の動作音の清音化するなど、いくつか改良を加えています。さらに、ご飯の炊き分けを5種類から9種類に拡大。銘柄炊き分けコンシェルジュを31銘柄に対応させるなど、進化も遂げています。
ハイエンド炊飯器であるため『Wおどり炊き』は実売価格10万円前後と、興味があってもなかなか気軽には買えない価格帯。まずは、『食べ比べ亭』で従来型炊飯器とWおどり炊きでどう味わいが違うか試してみてはどうでしょうか?
「食べ比べ亭」開催概要
・場所:『銀座米料亭 八代目儀兵衛』
・住所:東京都中央区銀座5丁目4番15号 エルフローレ銀座1階
・期間:6月3日(水)~6月21日(日)<6月10日、17日は休みを予定>
・営業時間:ランチタイム11時~15時30分(15時ラストオーダー)
■関連サイト
期間限定店舗『食べ比べ亭』で、米がおどる炊飯器とおどらない炊飯器で炊いたごはんを食べ比べ | Panasonic Newsroom Japan
銀座 米料亭トップページ | 米料亭 八代目儀兵衛
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